メディアや街中で「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」という言葉とともに 17色が配置されたホイールマークを見かける機会が増えましたね。このカラーホイールの意味を少し考えてみませんか。

 


 

 1990年にバブルが崩壊、その後日本経済が大きなダメージを受けたことは、50歳以上の人は身に染みて理解していますよね。よく言われる「失われた20年」の始まりです。派遣会社が急拡大したのもその頃です。それから10年を経た2000年はITバブル崩壊の年でしたが、2001年に大きな事件がありました。アメリカ同時多発テロ事件です。通称「9.11テロ事件」と呼ばれるこの事件は典型的な南北問題で、富める先進国に収奪され続けた発展途上国の鬱積した不満の大爆発によるものでした。限られた地球に住む我々人類が自分勝手に生き、地球を痛め続けるとどうなるかを思い知らされた時でした。
 

 その前提があって、2001年国連で193カ国全ての加盟国が合意して採択されたのが「ミレニアム開発目標(MDGs)」でした。


 


 しかし、MDGsは人権が中心の目標で、先進国が途上国に何かをしてあげる取り組みがほとんど、南北問題、紛争、地球温暖化などに道筋をつけるに程遠いものでした。その間も温暖化など地球環境は悪化し続け、このまま放置すると地球が消滅するとの声が上がり、ついに国連全加盟国が2015年9月に立ち上がり、採択されたのが「持続可能な開発の為の2030アジェンダ」です。そこに記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標が「SDGs(Sustainable Development Goals)」です。Sustainableは「持続可能な」という単語で、ここでは「将来にわたって、くらし続けていけるように世界をよくしていくための目標」という意味です。その目標は17のゴール・169のターゲットから構成されています。その前文の一部を紹介すると、
 

 「このアジェンダは、人間、地球及び繁栄のための行動計画である。これはまた、より大きな自由における普遍的な平和の強化を追求するものでもある。我々は、極端な貧困を含む、あらゆる形態と側面の貧困を撲滅することが最大の地球規模の課題であり、持続可能な開発のための不可欠な必要条件であると認識する。すべての国及びすべてのステークホルダーは、協同的なパートナーシップの下、この計画を実行する。我々は、人類を貧困の恐怖及び欠乏の専制から解き放ち、地球を癒やし安全にすることを決意している。我々は、世界を持続的かつ強靱(レジリエント)な道筋に移行させるために緊急に必要な、大胆かつ変革的な手段をとることを決意している。我々はこの共同の旅路に乗り出すにあたり、誰一人取り残さないことを誓う。」とあり、さらに、「ミレニアム開発目標(MDGs)を基にして、ミレニアム開発目標が達成できなかったものを全うすることを目指すものである。これらは、すべての人々の人権を実現し、ジェンダー平等とすべての女性と女児の能力強化を達成することを目指す。これらの目標及びターゲットは、統合され不可分のものであり、持続可能な開発の三側面、すなわち経済、社会及び環境の三側面を調和させるものである。」と述べられています。


 
 

長くなりましたので、現在私が関わっているSDGsの取り組みについては次回以降に報告致します。