当社グループでは現在、ある大学とAI(人工知能)に関する共同研究を始めています。なぜ私たちのような人材ビジネス業者がAIに関わらざるを得なくなったのかについて、少し述べたいと思います。
 下の円グラフをご覧ください。2018年末時点で日本に在留する外国人の約55%、半数以上が定住・永住等、生涯在留可能な人たちです。

 

 

 近い将来日本の外国人登録者数は人口比で5%ほどになると私たちは予想していますが、その場合、1億2,500万人×0.05=625万人、島根県人口(約69万人)のおよそ9倍に相当、うち55%の343万人が定住・永住者になります。日本政府は、上図のように半数以上が永住を目指す人たちであっても「移民」とは言わず、「外国人材」と称し、一時滞在扱いで処理しようとしていますが、中途半端な扱いをすることで現在様々な問題が起きています。次の図をご覧ください。

 


 フィリピン籍世帯主の生活保護世帯のうち約62.8%が母子世帯で、その多く(約3分の2)が子どもの父親である日本人男性と離別後、子どもと暮らす世帯です。90日の滞在期間中に結婚するのですから、無理な結婚になりますよね。元パートナーの協力はなく、長期に非正規労働(滞在)後、苦しくなって生活保護に頼るケースが多いです。在留フィリピン人の年齢の山は45~50歳、仕事の関係で厚生年金受給も少なく、10~15年後には60歳になり、生活保護受給者数は急速に増加するものと思われます。我々が移民と考えて望む施策と、日本政府が考える一定期間労働者として来日してくれれば良い外国人材とは全く違うカテゴリーになります。子どもの父親からの養育費はほとんどなく、頼れる実家もなく、むしろフィリピンの家族からは仕送りを期待されています。(フィリピンの多くの親は、「子育ては18歳まで、あとは子どもが年金だ」といいます。)日本に住むフィリピン人の多くが苦しんでいます。

 

 

<脆弱なセーフティネット>

 

w  子どものいじめ、学校や自治体からの情報が伝わらない、または伝わっても理解できない。

w  子どもとのコミュニケーション困難、子どもへの期待、子どもは反発(2世に多い)。

w  仕事は弁当工場、クリーニング、スーパー、介護等、ほとんど非正規・単純労働。

 

                             

 

 

必要とされるのは適切な進路指導(多くの子が網から漏れている)、そして職業訓練です。

日本語教育関係者は多くなりましたが、彼らの息苦しさが理解できるソーシャルワーク、

メンタルヘルスのスキルのある日本語教師が少ない。

 

                          

 そこでAIです。日本は昨年の出生者数およそ92万人、死亡者数およそ137万人。その差45万人、毎年これだけの人が消えていくのです。子どもを連れてお母さんが移住してくれるなら、補助金・助成金を出す過疎の自治体は数多くあります。フィリピン籍家族の多くは田舎出身で、田舎に住んでも子育てにも違和感を感じない人がほとんどです。多くの外国人は生き辛さ、閉塞感を感じていますが、日本人には見えない世界です。顔認証とAIを活用した性格、能力、適性、そして可能性をどこまで伸ばせるかについての進路指導、就業後のメンタル支援等、様々な支援で彼ら彼女らの人生を支えていきたいと考えています。この問題は、技能実習生などにおいてはもっと切実になってきます。<br>

 

 まだ詳しくはお話しできませんが、日本津々浦々に住む外国人の思い、苦しみ、夢に寄り添い、明るい未来を提示出来るシステムを考えています。ご期待ください。<br>