• 31 Jan
    • 名古屋市美術館特別展 永青文庫 日本画の名品

      猫は絶対的な正直さを持っている。 ―ヘミングウェイ  休日。いつものように家でだらだらするのんびりするのも体の健康によいのでしょうが、このチラシに誘われて、たまには心の健康、と名古屋市美術館に行きました。菱田春草の「黒き猫」。ふわふわの毛並みが実に可愛らしい。 ところが、入場後知ったのですが、この絵は2月7日からの後期展示なのです。  美術館の前に大きく出てますが、今はまだ見られません。同じところに上村松園の「月影」もありましたが、こちらも後期の展示。 先ほどのチラシをよく見ると、確かに小さな字で(後期)と書いてありました。見られないものは仕方がありません。またの機会を楽しみにします。 私のようにがっかりした人は結構いるみたいで、美術館のHPに、1月20日付(14日の特別展開始後)の「お知らせ」で「【重要文化財】菱田春草の《黒き猫》は後期に展示します」として「開催中の特別展「永青文庫 日本画の名品」の出品作品につきまして、重要文化財3点のうち、菱田春草の《黒き猫》と小林古径 《髪》につきましては、後期に展示をしますので、ご了承ください。」とあります。http://www.art-museum.city.nagoya.jp/oshirase/494.html 名古屋市内や近郊の人は「もう一度」という気にもなれますが、そうでない人も多いですから、これはあまりよろしくないでしょう。他の美術館や博物館などもこんな事があるのかしらん。  展示は日本画の名品と禅画の2部構成でした。菱田春草、横山大観、下村観山など文字通り「レジェンド」達をはじめとする名品に圧倒されつつ、じっくり堪能した後は、白隠慧鶴(はくいんえかく)、仙厓義梵(せんがい ぎぼん)という江戸時代の二人の、どこか恍けた禅画を楽しめました。歴史好きなオッサンとしては、源頼朝、義経兄弟を描いた「黄瀬川の陣」や、卑弥呼、額田の王(おおきみ)」の作者、安田靫彦(やすだゆきひこ)の秀吉(「聚楽の茶亭」)を見ることができてラッキーでした。  「猫か乕(とら)か當(あて)てみろ」 仙厓義梵「虎図」(絵葉書より)    

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  • 23 Jan
    • 本能寺ホテル

      「お館様は、冷徹非道で鬼のようなお方なのだ」 ―森蘭丸(演・濱田岳)  上映時間   119分製作国    2016年 日本 <内容>人生をふわふわと流されるまま生きている女性主人公が、本能寺の変前日の本能寺にタイムスリップする映画。 <感想>本能寺の変、タイムスリップ、で連想したのが眉村卓『とらえられたスクールバス』。アニメ映画化に際し『時空の旅人』という題に変更されたのですが、自分は元のタイトルの方が素朴で好きです。 印象に残ったのは主人公(綾瀬はるか)と、ホテル支配人(風間杜夫)とのやり取り。相手が聞いてくれている、わかっていると思い込んで話す綾瀬さんと、実はちっとも聞いていない、何を言っているのかわからないのに受ける風間さん。一方通行なのに成立している不思議なやり取りがユーモラスでした。 信長(堤真一)の描き方は僕にはしっくりこず、作品全体としての面白さを減じてしまったと感じました。けれども映画(ドラマ、小説、芝居も)は歴史ドキュメンタリーじゃないんだから、いいのだ、と反省。そもそも歴史解釈や人物像も、あくまで学説なので、これから先どうなるかわかりませんし。濱田岳さんの森蘭丸を見た綾瀬さんの「イメージが違う」というセリフも、パターン化された歴史人物像を皮肉っているのかもしれません。その濱田蘭丸は、鬼上司に側仕え、胃痛に悩む、現代のサラリーマン的な人物。同じようなシュチュエーションのCMに出ているだけに、クスリとさせられます(オヤジギャクじゃないですよ)。*冒頭に掲げたセリフは記憶に頼ってるので、細部は異なっているかもしれません。そんな蘭丸ですが、ラストはかっこよかったですよ。もちろん信長も。 本能寺の変の前日、当日に絞った「タイムスリップ」も、時と場所を制約して、主人公二人(綾瀬さんと堤さん)の人物を描き込む上で有効だと思いました。反面、平成の現代の場面では京都のあちこちを描いています。 最後のシーンでは京都の過去と現代の画像が流れてゆくのですが、これは綾瀬さんも出演していたテレビドラマ『JIN-仁』のオープニングを彷彿させます。   

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  • 03 Jan
    • ヒトラーの忘れ物

      「読書記録を綴る」と書いた早々、映画の感想を書く。いい加減である。それが私だ。  原題 Under sandet / LAND OF MINE上映時間    101分製作国    2015年 デンマーク/ドイツ初公開年月    2016年12月 内容1945年5月ドイツ占領下から解放されたデンマーク。しかし、西海岸には連合軍の上陸を防ぐための大量の地雷が残されていた。200万個以上もの地雷撤去を命じられたのは、異国に置き去りにされたドイツ兵たち。その大半は15歳から18歳の少年兵だった。デンマーク人の殆どが知らされていなかった歴史の暗部を描く。 感想悄然と引き上げてゆくドイツ兵たち。ジープですれ違ったデンマーク兵がいきなりその一人を殴りつける。「その旗から手を離せ! それはお前たちのじゃない!」何度も何度も執拗に殴るデンマーク兵。殴りつける腕は太く、胸板も厚い。その顔は怒りに満ち、怒りは狂気に満ちている。冒頭のこのシーンに彼の人となり、怒りと悲しみがにじみ出ています。 この冒頭のシーンから、映画とわかってはいても、緊張の解けない場面の連続でした。 集められた少年兵たち。「ナチスの罪を償え」と、地雷撤去を言い渡され、訓練を課せられます。最初は模擬であったのが、実物を用いた訓練に。そして大方の予想通り事故で命を落とす者が出てきます。そんな短期間の訓練を終えた後に彼らが遣わされたのが、冒頭のシーンで登場した、愚直で粗暴な鬼軍曹ももとでした。美しい砂浜を指差して、彼は言います。「ここの地雷を全て撤去したら、ドイツに帰してやる」  「人間は変わることができることを描きたかった。」監督のマーチン・サンフリートはそう語っています。主人公である鬼軍曹の怒り、悲しみ、憎しみの背景は一切語られることはありません。観客である我々に想像が委ねられています。少年兵たちが食中毒になったのを「いい気味だ」とほくそ笑む農婦。彼女の憎悪についてもまた然り。彼らの憎しみが赦しに変わることはできるのか。 対して少年たちは、彼らの「夢」を語ります。「祖国を復興させたい」「技師になりたい」「一緒に会社を作ろう」彼らは本当にドイツに帰れるのでしょうか。 原題(デンマーク語の方)は「砂の下に」といった意味でしょうか。無味乾燥なタイトルゆえに、史実を描いたドキュメンタリータッチのこの映画に合っていると思います。邦題も私は気に入っております。「忘れ物」は直接は地雷のことでしょう。拡大解釈すれば、取り残された兵たち、傷を受けた心、ドイツに対する憎悪。古今東西、戦争を始める時、負けることを考えた指導者はいた/いるのでしょうか。自分の国の子供たちが、例えば「ドイツ人」というだけ理由で憎まれ、虐待されることを、その可能性を、はなから忘れてはいないでしょうか。 映画を見終わった後も、その圧倒的な内容にしばらく呆けていました。危うく鞄を忘れるところでした。  

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  • 01 Jan
    • 読書会

      今年2月より読書会を主催することとなった。なので自分の読書記録を綴ることにする。他に雑感等。 いつまで続くか。。。読書会までは続けたいな。 

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