HOFMAN PRESS レストア② | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

前回紹介したように、このホフマンはプロかセミプロ、またはDIYの好きなカメラマンが実用で使ったようで、各所に工夫が施され結果元通りにするのにかなり困難な状態です。まず距離計の位置がずれていました。距離計をカメラの上方に移動させて、届かなくなった距離計とレールを繋ぐアームを途中で切ってアルミを継ぎ足して伸ばしていました。標準レンズよりの長い焦点距離にレンズを取り付けて連動させていたと思われます。レールのストッパーもかなり前に出ていたので、望遠系のレンズが装着されていたと想像します。改造の手法を見ると、プロの業者の仕事ではなくて工作が好きな人の作業のようです。理由はネジ切りなどは行っているのですが、結構接着剤を多用していて工作が得意な人の作業には見えませんでした。ただ45のホルダーを取り付ける部分は分厚いアルミ板をきれいに加工していて、厚みを増すために接着までしていましたがここはとてもきれいで素人とは思えません。もしかするとパーツは他の人が作り、取り付けだけをオーナーがやったのかもしれません。今回一番苦労したのが、本来のカメラ背面の板に45用のフレームを接着していた部分の解体です。







余分なパーツを外したかったのですが、ねじ止めではなく接着剤、それもエポキシでくっつけていてなかなか剥がせませんでした。数時間かけてやっと本来のパーツと付加されたパーツを分けることができました。次に距離計の位置の修正です。ところが距離計をカメラ本体に取り付けているネジがシンナーを流しても全く動きません。ニスどめではなくて接着剤で止めてしまっているようです。どうして身ネジが回らないので、ルーターでネジの頭を削り取って外すことにしました。本来3箇所で固定されている距離計ですがネジは2本だけで、後はまたまた接着剤でした。今回はコンタクトのようなゴム上の黄色い接着剤でなぜネジだけで固定しなかったか謎です。それ以外にもソレノイドでシャッターが切れるようにあちこち配線が通っていたり、そこらじゅうに接着剤に跡があったのでそれらをきれいにしただけで作業終了になってしまいました。

次回は距離計に修理と取り付け、スイングする鳥居に固定がしっかりできないのでその対策を考えていきたいと思っています。あとカメラバックにムーブメントが全て取り去られているのでそれらもできばそれらも復活させたいので、その方法を考えるつもりです。今日の作業はここまで。