• 02 Jun
    • 日本国最後の帰還兵深谷義治とその家族~深谷敏雄著

      久しぶりにシリアスな本の紹介。深谷義治さんのお名前をご存知でしょうか?戦後の中国で極秘スパイとして潜伏し続け、1958年に逮捕され獄中生活となった。俊雄さん自身の記憶、また義治さんとその家族の中国での獄中生活と極貧生活での記録を義治さんと、敏雄さんが記した記録本です。深 谷さんは軍からの命令でスパイ活動をし、スパイ活動のために偽物の名前、偽装結婚をしスパイ活動を続けた。1958年に中国当局に逮捕、投獄生活がはじま る。中国当局からはスパイであると自白をさせるべくあらゆる限りの拷問と虐待をし続ける。しかし深谷さんは、軍人としてまた日本の名誉を守るべく沈黙を続 ける。中国当局の暴挙は筆舌につくぎがたく、時には人相を変えるために麻酔なしで永久歯を一日に6本も抜くなど人権なという概念など存在しない世界であ る。こうしたひどい扱いは深谷さんの妻や子供にもおよび「軍国主義」とか「鬼の子」、「反革命分子」とさげすまれ極貧生活と差別の生活を強いられる。どんな拷問にも耐える義治さん本人の強靭な精神力、また極貧と差別を受けながらも義治さんを恨み、見捨てることのなかった妻とその子供たち。どれほど獄中 で寒くても残された家族に気遣い、差し入れの服を拒む義治さん。服は長い獄中生活の間で何度もあて布、ほころびを直し続けたため長いズボンが半ズボンに なってしまったほどです。この記録を読むにあたり戦争は「終戦」と宣言しただけで終わることはなく、何十年も続くものなのだと考えさせられる。この著者は次男である敏雄さんですが、義治さんと帰国した当初は日本語もできませんでした。また日本語教育も受けることなく自力で日本語を覚えていきまし た。正確に家族との間のことを記憶しているだけでなく、日本語文書をここまで起こすには相当の努力が必要であったはずです。そこには何が何でも戦争の現実を後世に伝える、、、その執念を感じます。分厚い本ですが次々と頁を運ばせてくれます。こちらにも同じ記事アップしてあります。おまけに命式を書いておきました。命式解釈を一部更新してあります。よかったら読んでみてね。日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族1,944円Amazon

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  • 10 Mar
    • わたしをみつけて~中脇初枝

      久しぶりに本の記事でも。最近読んだのはNHKでもドラマ化された作品なので、ご存じの人も多いかも。生まれてすぐ親に捨てられ児童養護施設で育った弥生。弥生は準看護師として働く。誤診やセクハラを繰り返す医師など職場環境に問題があっても、反論もしない、いつも言われたことだけを従順にやりすごし優等生でいた。身寄りもない弥生には「いい子」でいないと、病院にもいられなくなる・・つまりは自分のいる場所がなくなってしまうから、誰にも反論しない「いい子」でいた。そんな腐敗しきった病院に藤堂婦長が赴任してくる。藤堂婦長は病院の悪慣習を医師にも関係なくズバズバと指摘していく。また他人のことでも親身になる心優しい入院患者の菊池さん。この二人とかかわりながら弥生は、人の優しさに触れ弥生は「いい子」から抜け出し自分の考えで自分で動く勇気を得て、今までにないあることをする。大人も子供も周りから嫌われたくないから、自分の意見をいわないでおこうとか、あるいは流れにまかせようと思うことは多い。何かあっても帰れる場所があるとか、受け止めてくれる人の存在が、その人によってプラスなのかマイナスなのか?によって人の生き方すら変えてしまう。この病院の院長は負の典型だ。対する藤堂、菊池さんの存在はプラス。囲まれる人によってこうも人は変われるのか?と思わされます。それだけに自分で付き合う相手をよく見ること、かかわる環境を選ぶということは大切なことだと思います。この中脇さんは孤独な子供心を描くことがリアルで、読んでいて突き刺さります。シリアスな内容ですが最後は明るい未来が予見できる終わり方でほっとしました。わたしをみつけて [ 中脇初枝 ]価格:648円(税込、送料込)

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  • 13 Nov
    • Stargazer占星暦 2015年版がいよいよ予約開始

      占星術をする人にとっては必須のエフェメリス。毎年発売されるStargazer占星暦2015が予約を開始した模様。10冊以上の方は従来通りアルマナック様で購入でき、少数の場合はオンラインショップに委託されているようです。とりあえず私は予約しました。やはりコレがないと困る~~家には一応分厚いエフェメリスがありますが、こちらのほうが見やすいので、分厚いのは緊急用なだけで全然使っていません。またPCでホロスコープは作りますが、星の動きをざーっと眺めるのは画面だけでは扱いにくいのが本音だな。11/26よりスターメディア様でも予約開始しているようです。スターメディア様は信頼のおけるお店で占星術に対する造詣も深く、オススメのお店です。古い人間??鑑定ご案内と最新情報はこちら天体運行表はこちらめるまが登録と解除はこちら

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  • 22 Oct
    • 近キョリ恋愛

      今日はただの趣味のお話。占いじゃなくすみませんもともと漫画好きで、ここ最近は近キョリ恋愛にはまっておりましてコミックを大人買いして全部読みました、ついでに映画も観てきました。この漫画、ご存知の人もいるかもしれませんがストーリーとしては高校生の生徒と先生の恋愛もの。先生はイケメンだけどタバコは吸うし女たらしな英語教師櫻井ハルカで、主人公はクールな天才少女だけど英語だけが出来ない枢木ゆに。ゆにが英語ができないものだから、櫻井先生の特別講習を受けることがきっかけとなり、次第にお互いに惹かれていく・・という恋愛ものの定番です。そしてラストも安心のハッピーエンドですが、ストーリーの合間に元カノの存在とか、ゆにに片思いする的場君など存在が、はじめての嫉妬心に戸惑う、失うことへの恐れなど描かれています。ところどころにゆにがコスプレしたり、いろいろなギャグが入っていて、漫画自体の流れを重くならないようにしています。しかしこの作品の読者層はおそらく中高生です。それを考えると、あちこちにちりばめられているギャグがどの程度通じるのかと気になります。たとえば薬師丸ひろ子のセーラー服と機関銃の「カ・イ・カ・ン~」の台詞とか山口百恵の引退でマイクをステージに置くシーンなど(→昭和生まれでも終わりの世代は知らないはず)、絶対に高校生などにはわからないのでは?というギャグが入っておりますが、これは私のような親世代を意識しているのかしら??さて近キョリ恋愛は、ちょうど今、山下智久さん主演で(書類送検されたり素行は??なんですが)この漫画の映画が公開しているので子供と一緒に観て来た。当然周りは中高生ばかりでして子供がいないと私なんか年代からして浮きまくりなんですが。。。。。気にしない、気にしないと心でつぶやく。映画やドラマで漫画の実写版っとなると、かなり微妙なことが多いのですが、個人的には櫻井ハルカ役に山下さん、枢木ゆにの小松菜奈さんは原作の絵柄や雰囲気に合っていると思います。映画のフライヤー↓映画は高校生では話題の「壁ドン」を山下さんが披露していました。さすがに山下さんはかっこいいだけあって、漫画のままじゃないか~と内心喜びました。映画もこれならば女子たちが、大喜びするであろうきゅん~とくるシーンが多いのですが、ちょっと出来すぎな台詞とか、内心ありえないーとか、なぜこの展開??とつっこみつつも、山下さんが立場や相手を思うゆえの苦しい感情どころを、かっこよく演じてくれました。原作とは違う人物設定もありますが許容内かな。個人的にはうざいキャラのゆにのダディーがいてほしかったです。まあ、おかげさまで目の保養ができたので楽しかった。ストーリーが王道恋愛モノだし、この手の作品は無理な人は無理なんだろうと思いますが、私の金星はいくつになっても、こういう話大好きなのでご機嫌でしたちなみに金星が射手座の子供はイケメンが好きじゃないらしく「キモイ」というし。こればかりや親子でも全く感性が異なるようで(→親子の金星同士が全くあわない)、今度は自分だけで萌えタイムに映画に行くかと思いました。金星で感性の違いをひしひしと感じた今回の体験、、金星ネタをまた書きますね。どっぷり映画で目の保養をしたついでに、別冊フレンドの最新号を購入。その理由は簡単でして近キョリ恋愛の読みきりが掲載されているのと、山下さんと小松さんが全部コミック表紙のポーズを取っているピンナップがついていたので目の保養のために買いました。漫画はコミックは作品が気に入ればたまに買いますが、この手の漫画雑誌を自分用に買うのはもう何十年ぶりです。子供はそんな私に冷めた視線を投げつつも、ちゃっかり私が買った別フレ見ているしーー番外編が本編だけじゃなくもありますが、そちらももちろん楽しみました。この年で紹介本が漫画ばかりじゃあれなので、今度は漫画じゃない本の感想を書こうかとおもいます。送料無料!!【漫画】近キョリ恋愛 全巻セット (1-10巻 全巻) 【入荷予約】/ 漫画全巻ドットコム価格:4,630円(税込、送料込)

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  • 28 Aug
    • ベルサイユのばら11巻~あの人たちのその後

      「ベルサイユのばら」の最新刊が発売になりましたので、早速購入しました。「ベルばら」は私が全巻そろえたはじめての漫画です。オスカルの麗人ぶりにも夢中になりましたし、漫画に出てくるお城や衣装にうっとりさせられたり、苦手なはずの歴史も、このフランス革命のときだけは良く覚えていましたっけ。子供の頃にベルばら単行本だけでなく、当時ポケット版で発売されていた、べルばら大百科も買ったり(→オスカルの足の長さが出ていた、また下83センチだったかな??違っていたらすみません。とにかく股下が長かったのを記憶)、この他フランス革命に関わる本も買っていました。それほど夢中にさせられたベルばらの最新刊は買わないはずがありません。絵柄は年数が経過しているので、池田先生の現代風になった角ばった大人なラインと眼です。調度品、背景の細やかさは、カンを取り戻すまでに苦労があったようですが「健在」です。さて内容は24Pのカラー入り。オスカルをとりまくアンドレがジャルジェ家に入る前のエピソード、ジェローデルの幼少期のエピソード、オスカルが死んだ後のアランのエピソード。ここにはあの外伝で出てきた、姪っ子のルールちゃんが出てきます。美人になりさらに利発的な子に成長しています。この他フェルゼンのその後も掲載されていますが、それぞれのドラマの中で「生きていく中での」刹那さが伝わってきたり、優しさが見えなど短いエピソードの中にも、複雑な人心が凝縮された作品です。もちろんネタは明かすなんてヤボなことはしません。往年のベルばらファンは手にしてみては???続編の話もあるようで今度はロザリー編のエピソードか期待したいですね。鑑定など最新情報はこちらメール鑑定についてはこちら対面鑑定についてはこちらめるまが登録と解除はこちら 平日14時・日祝13時までに受付完了で即日出荷OK!ベルサイユのばら 11巻価格:713円(税込、送料別)【楽天ブックスならいつでも送料無料】ベルサイユのばら大事典 [ 池田理代子 ]価格:1,512円(税込、送料込)

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  • 18 Jun
    • アルジャーノンに花束を

      「アルジャーノンに花束を」の作者ダニエルキイスさんが他界のニュース。86歳とご高齢・・思えばこの本を読んだのはウン十年前です。長編と中編の2つがあり私が手にしたのは長編のほうです。有名なので読んだ方も多いと思います。この本のテーマは知能指数とヒトとしての幸せが比例するかどうか?だと思います。主人公チャーリーは心優しく、お人好しの好青年ですが、知能遅れで行動も遅く、周囲からバカにされていました。純粋な心のチャーリーは「自分がもっと頭が良ければ、みなから好かれる」と考えていました。そんなある日、脳外科手術を受け驚異的な知能の発達をみせる。知能が発達する段階で自分が友達だと思っていた人も、単にバカにされていたことを知る。また知能レベルが外科手術をしたドクターらよりも知能を上回り、世間の汚い世界を目の当たりにしていく。知能を高く持つことでいい人間になるどころが、チャーリー自身も天狗になってき孤独を感じ、IQと人としての幸せがイコールでないことが描かれている。そしてチャーリーよりも少し早く同じ脳外科手術をしたねずみのアルジャーノンの異常行動が出てくる。手術によりIQの高くなっているチャーリーはそれが自分の近い未来であることを知る。このストーリーはチャーリーの日記という形で進んでいくため最初は知能の低い状態で、文体もひらがなだらけで読みにくい、そして知能が上がるにつれて文も変化をとげていきます。そしてアルジャーノンの異常行動を見たあと、チャーリーはアルジャーノンと同じ運命をたどります。あれほどほしかった知能、しかし知能指数と彼自身の幸福への切符とはなりませんでした。結局脳外科医師たちのモルモットでしかなかったチャーリーですが、知能の後退により記憶力も落ち、できないことが増えるチャーリーですが、最後までチャーリー自身がもつ優しい人間性だけが残ります。ラストはぐっと涙がこぼれる展開です。普段SFとか読まない方も一度は読んでおきたい一冊です。

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  • 15 Jun
    • とんび 重松 清著~父子の不器用な家族愛を描いた作品

      2013年にドラマ化されたベストセラー作品です。私はいつものように??普段からTVをあまり観ていませんので。なので小説だけで感想を書かせていただきます。時代は昭和の高度成長期の昭和30年代から平成のはじめにかけてにかけてが舞台。不器用で無骨なヤス。そんなヤスも美佐子という控えめな妻とお金持ちではないけれど幸せな結婚生活を過ごしていました。そして待望の長男アキラが生まれる。幸せな親子の生活もある日一転し、美佐子はアキラをかばい事故死。そこからヤスとアキラの父子家庭生活のはじまり。まっすぐな愛情と不器用さでアキラとともに生きていく人は成長とともに複雑な心を持つようになります。思春期に入ったアキラ。ある日ライバルが多く野球試合に出られるかの瀬戸際の際、自分の望む野球のポジションにこだわるアキラと、試合に参加できるならポジションにこだわらず参加できればいいじゃないか?いわゆる妥協も◎とするヤスの間で親子間で溝が生じる場面があります。ヤスの結果重視も親心としてわかりますが、アキラの負け戦になろうとも応援してほしい子供心。どちらもありですが、まっすぐを絵にしたヤスにはそんな複雑な心は見ることができません。その隙間を埋めるかのように存在するのが幼馴染の昭雲(僧)や姉代わりといえるたえ子さんの存在だ。彼らはアキラとは他人なのにアキラを自分らの子供のようにヤスとともに支える仲間の存在はヤスにとって、どれほど頼りとなったことだろうと思う。本作中に二人家族は、父子でも母子でもそうですが、二人の関係が悪くなった時に、間に入ってくれる人がいない難しさを描いている。今や急速な高齢化で単身暮らしの老人の急増、核家族化が進み家族人数が少なくなってきています。家族であってもわかりあえないこともあります。すれ違いの中でも間に入る存在がいれば孤立して自分を追い込むこともありません。多くの人間関係問題解決の難易度は取り持つ人間の存在の有無にかかっているともいえます。本書は何があっても、親ばかといわれようとも、いつも子供の味方である親子愛に主軸が置かれていると同時に、血を超えた人間とのかかわりと助けあうことの良さが描かれていると思う。気になる点は作者の意図するものと思いますがヤスの直情的、直球さばかりが目立ち、いつまでたっても人としての未熟さが目立ちキャラクターとして共感しきれなかったこと。アキラの受験や就職、結婚にしてもヤスの大人げないはっきりしない対応にイラっとさせられます(いったい何年親やっているんだーと)し他人である周囲の人間のほうがアキラをよほど理解していると思う。このあたりは純粋で素朴だからヤスに共感できる人と私のようなイラついてしまう読者と分かれるところです。【楽天ブックスならいつでも送料無料】とんび [ 重松清 ]価格:679円(税込、送料込)

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  • 01 May
    • 世の中への扉 東京スカイツリーの秘密

      スカイツリーといえば東京の新名所。東京タワーがこれまで電波塔を担ってきていましたが、網羅しきれないためスカイツリーがこれからの電波塔をということで2000年頃から都内各地で誘致活動がはじまり、2003年頃に同社で計画が持ち上がり2008年より着工、2012年完成されました。スカイツリーはメディアの生命線といえる電波塔ですから当然地震落雷などの自然災害にも耐えうる設計が必要です。また塔の高さに対し敷地面積の幅が狭いことからそのままでは安定性を欠いてしまいます。限られた土地の中で高さと塔の安定度、強度を保つ基礎にもいくつもの工夫がされています。またスカイツリーのデザインは非常にユニークで地上は三角形からはじまり上は円形へとなります。円形にするのは展望台が360度見渡せるようにするための工夫だそうです。100年に1度といわれるプロジェクト、日本の建築最新技術と古き日本の伝統性をあわせた最高傑作にせまる、スカイツリー解説本です。設計にかかわる、私はこうしたプロジェクトXっぽいお話が大好きで、不可能を可能にする技術者の苦闘が簡易な文体でつづられています。小学校高学年向けの本なのでお子様だけでなく大人も気軽に読み進められます。一日で読破できるのでGWの空き時間にどうでしょう??占いの視点から建物を見るなら東京星図が有名でしょうか?この東京星図は東京を1つのホロスコープに見立てて都内の特徴や未来を占うという、松村潔氏の著書らしく??キテレツな本です。この本によるとスカイツリーは天秤座になりますね。かつての東京シンボルが牡牛座で、日本の高度成長期を支えたのシンボルならば、スカイツリーは新しいネットワークを広げる風サインがこれからの世代にふさわしいのかもしれません。鑑定など最新情報はこちら メール鑑定についてはこちら 対面鑑定についてはこちら めるまが登録と解除はこちら そのほかお問い合わせはこちら 【送料無料】 東京スカイツリーの秘密 世の中への扉 / 瀧井宏臣 【単行本】価格:1,296円(税込、送料込)【楽天ブックスなら送料無料】運命を導く東京星図 [ 松村潔 ]価格:1,620円(税込、送料込)

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  • 23 Mar
    • 花の!?オカン女子大生 前編 文系40歳オカンがのぞいた理系の世界

      婦人公論で連載されていた都あきこさんの「花の!?オカン女子大生 文系40歳オカンがのぞいた理系の世界」が電子書籍化されたようです。何を血迷ったのか??文系出身の40歳のオカンが理系大学に受験し合格。かれこれ学生生活など20年ぶりであろうし、おまけに文系の世界とはまるで違う実験、レポートだらけの理系に入るというのだから恐れ入る。私は理系出身ですが、実験のめんどくささは一応知っていますので、このコラムの連載当時からは、なつかしい気分にさせられていてい気に入っていました。私なら今から実験しろっといわれても、もう完全に装置の使い方も忘れ自信がないです。遠心分離器、IIR、NMR装置使うとか、クロマトグラフィーとかやりましたよ。ああ懐かしいねえ~電子書籍ストアで購入できます。ご自分の端末が対応していることを事前に確認してくださいね。ちなみに楽天やアマゾンはないのが残念。

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  • 10 Jan
    • 落雷の塔 ルネ・ヴァンダール・ワタナベ著

      2011年にご逝去されたルネバンダールワタナベ氏による時代小説です。占い好きであればこの名前を知らない方は皆無では?と思われます。国内の西洋占星術黎明期から活躍され占星術をポピュラー化させた第一人者でもあります。ルネ先生は数多くの占い関係の著作がありますが、まさか小説の執筆をされていたとは初耳であります。本作品は遺品の中から偶然発見され出版されたもの。内容は異国に憧れ英国船の船員として働いていた大倉恭之介はトラブルに巻き込まれ海へと身を投げ、深川に流れ着く。そこで藤川で居候の身となり夢次郎と名乗る。藤川で知り合った芸者芳奴に淡い思いを寄せ、得意の紅毛カルタ(タロットカード)で恋占いを披露するなど平穏な日を送っていた。そんなある日、芳奴がかどわされた事件が起きる。恋敵の源太郎とともに、芳奴が誘拐された品川浜屋敷に潜入する夢次郎らを描く江戸活劇の小説です。紅毛カルタ(タロットカード)の江戸口調で次々と解説されていくシーンは、これまた粋で、悪魔が「デアポロ」と表現されていたりタロットを知らなくとも読者の好奇心をくすぐります。日本にタロットが輸入されたのは明治時代ですから、本当に江戸時代にタロットがあったなら、観相とともにきっと大流行であったと思います。作品中タロットの登場は1度だけですが、タロット展開にあわせて謎の誘拐事件が動いていき、あの時のカードはこの意味か?と記憶を反芻させつつ読者を引き込んでいきます。またタロットのみならず、1人の女性がかどわされたという事だけで、直接関係がなくとも多くの人が協力しあいながら生きていく様が描かれ、人情あふれる明るさと優しさの残った時代がよく表現されていると思いました。タイトルにある落雷の塔の意味はラストでの仕掛けのお楽しみが待っています。最終結末は予想内でしたが、これで納得のゆくまとめ方と思います。シリーズものとして楽しめそうな作品ですが、次作が不可能ということで残念でもあります。テンポのいい文章と台詞で最後まで一気に読み上げることができます。占い好きならばルネ先生の小説家としての意外な一面も垣間見ることもでき関心も深いことでしょう。一日で読了可能な本ですから、予定のない休日のお供にお手にとってみては?それにしてもルネ先生の風貌(お写真)からは下町風には見えませんが、ちゃきちゃき江戸っ子でいらしたのですね。【送料無料】落雷の塔 [ ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ ]価格:693円(税込、送料込)江戸時代にタロットがあれば、たぶんマルセイユ版でしょう。マルセイユは最近人気がありますね。数のロジックでとくので論理的だと思う。今すぐ他のタロット関連品もチェック!タロットカード、バッグ、クロスの販売実績は累計数万点...価格:1,575円(税込、送料別)鑑定など最新情報はこちらメール鑑定についてはこちら対面鑑定についてはこちらめるまが登録と解除はこちらそのほかお問い合わせはこちら

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  • 29 Dec
    • ブラックボックス~篠田節子著

      食のこわーいテーマを扱った社会派サスペンスです。かつてはDKNYを着こなし颯爽と都会を生きてきた栄実、地方の活気のない農業に嫌気が差した農家の剛、玉の輿結婚から離婚し栄養士の聖子。栄実が逃げるようにして地元に戻り真夜中のサラダ工場で働いていた。ハイテクを駆使したサラダ工場では、無菌で清潔が売りでカフェレストランだけでなく、病院、学校給食へと参入し事業を拡大しつつあった。特別な産業もない地方都市でこのハイテク農業の存在は新たな都市産業を支える1つとして期待されていた。しかし、その工場から従業員の体調不良、奇形児の死産、地元小学生のアレルギー増加が出始める。栄実、剛、聖子はサラダ工場、ハイテク農業を疑い謎を明かしていくという、社会派サスペンス。この本はハイテク農業がただ悪者といった単一的な書き方をしていません。安い賃金で働く外国人労働者と、過酷とはいっても日本に出稼ぎにくる外国人の事情、また従来の農業ではもはや生きのびれない日本農業の実態、無農薬がいいといっても虫のついた野菜など受け付けない都会人、食品添加物を気にしつつも、パートなど仕事や育児に追われ1分の時間も惜しむほどの家庭人は便利なカット野菜を利用する現実生活。産業のない田舎都市独特の閉塞感など、どれを取っても一方的に悪と決め付けられない。日本に横たわる矛盾社会の問題が表現されています。コンビニのおにぎり、いつもツヤツヤですが・・・あれを作る人から言わせると怖くて食べられないそうです。あちこちのカフェで出てくるサラダ。おいしそうですね・・しかしそのサラダもみずみずしさを出すための薬剤が使われています。頭の中では微妙だ、大丈夫と不安を抱えつつもコンビニは生活に欠かせないものになっているのです。日本はTPP参加で、ますます食の安全が壊されようとしています。日本の食、自給率、農業について振り返り、また食はどうしたらいいのか、各人が考えるに良い作品ですTPPにおいてはモンサントというワードを探してみるといいでしょう。鑑定など最新情報はこちらメール鑑定についてはこちら対面鑑定についてはこちらめるまが登録と解除はこちらそのほかお問い合わせはこちら【送料無料】ブラックボックス [ 篠田節子 ]価格:2,205円(税込、送料込)

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  • 23 Dec
    • ドンナビアンカ~誉田哲也著

      タイトルは「dona bianca」とスペル表記です。イタリア語でdonaは白い貴婦人とか女性といった意味合いかと思います。酒屋で働く40代の村瀬。母子家庭で恵まれた環境になかった村瀬は取引先のキャバクラで働く瑤子にほのかのな思いを寄せていた。ひょうんな事から取引先の居酒屋チェーン店の副島と知り合うが、瑤子は副島の愛人であった。瑤子は不法滞在している中国人であったのだ。ある日、副島から瑤子と偽装結婚を持ち込まれ、瑤子に思いをよせていた村瀬は承諾する。その後でヤクザの女に手を出し金にこまった副島は狂言誘拐を提案、試験に巻き込まれる村瀬。【送料無料】ドンナビアンカ [ 誉田哲也 ]価格:1,575円(税込、送料込)この本は魚住さんシリーズの第2弾作品です。主人公村瀬サイドは事件のはじまる前からのプロローグから物語がはじまります。一方で魚住さん側の事件操作を進めていくことから、両者とも時間軸のズレをもたせ視点から交互に展開していきます。本作品を推理モノとして望むのであれば、副島のあっけない自白(もっとも最初から根性もなくだめ男っぽいが)をしてしまうので、ミステリーと読むには物足りなさを感じるでしょう。しかし村瀬と瑤子、ともに社会的にも恵まれない二人が純な愛を展開していく様子は自然と事件解決より「幸せになってほしい」と願わずにいられない。またおそらくハッピーエンドを思わせるラストであり、読了あとも気分が良かった。最初退屈感がありましたが、偽装結婚するあたりから盛り上がりを見せ、ラストまでひっぱってくれます。先輩刑事である金本はいい仕事をする一面、男性として強引だし、何がいいのかわからなかった。一方で後輩刑事の峰岸は魚住さんをさりげなくサポートしつつも、男らしいいい後輩。魚住さんも「金本<峰岸」となるのか?次シリーズでの人間関係の行方が気になります。鑑定など最新情報はこちらメール鑑定についてはこちら対面鑑定についてはこちらめるまが登録と解除はこちらそのほかお問い合わせはこちら

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  • 10 Dec
    • 永遠のゼロ~百田尚樹著

      今月映画公開の「永遠のゼロ」を読みました。内容が内容だけに戦争と特攻隊を美化しているとか参考文献からの引用だらけだと批判もあるなど賛否両論の作品です。作者は右よりだという話ですが、私は百田氏について詳しくないので、個人的な作品の感想だけ書きます。本作品は宮崎駿氏が酷評したことでも有名ですね。読了した私としては宮崎氏の「戦争賛美」と唱えたことに賛同できませんでした。むしろ美化された特攻の実態と戦争によって死を前提とされた時間の中で、生きることへの価値とはなにか?問いかける作品になていると思います。ストーリーは司法書士浪人の健太郎が特攻で死んだ祖父について調べていくことになる。祖父を知る人に話しを何人も聞き進めていきながら、祖父が命を惜しむ臆病者と陰口を叩かれる一方で、妻子思いの優しい人、凄腕の飛行士であったこと・・等祖父の生涯があきらかになるというものである。【送料無料】永遠の0 [ 百田尚樹 ]価格:920円(税込、送料込)有名な真珠湾攻撃、ラバウルと戦況の様子が語られていく。その中でも歴然とした旧日本軍とアメリカ軍の司令部の違いは軍事力だけでなく、兵士の命の重さの扱いである。作品中では戦争が進むにつれ兵士を使い捨てのコマであるかのように非道的な暴挙にでる旧日本軍の姿が描かれている。その際たるものは特攻である。このころは上官の命令が絶対であった時代である。特攻は形式上志願となっていますが、事実上の命令なのだ。「お国のために死にます」とか「万歳」など遺書が残されていたというのも、遺書そのものが検閲されているのですから、本心かどうかは疑問です。間違っても「死にたくない」などとは書けないのです。戦争時代とは人が生きる権利を奪われた時代なのです。東洋占いの世界では子供や若い世代は未来を意味します。若い世代を大切にしない国は未来がないとされますが、若い人の多くは特攻、ガダルカナルの無謀な策の犠牲、桜花といった人体ミサイルの犠牲者となりました。戦争の時代は生きることが最初から放棄されているのです。命を粗末にした、その行く末は皆が知るとおり敗戦です。作品を読み進めながら多くの何故が浮かびあがるでしょう◎何故、日本は戦争に突入したのか◎何故、日本はもっと早く戦争をやめなかったのか◎何故、日本は(旧日本軍司令部)人の命を大切にしなかったのか現代では信じられない、目も覆うような凄惨たる現実があった戦争時代。戦後68年経過し経済成長をして戦争時代と全くことなる現代日本。一方で変わらずして残るものもあるのです。それは日本は国民を欺き人の命を軽視している者が政権と利権を握っている実態があるということです。人の命を軽視する組織はかつての日本のように大きな敗けを経験するでしょう。いつの時代も上にいるものは自分の利益獲得と保身に走るものなのかと残念である。戦争タイトルのものは一般的に男性読者が多いと思われます。戦争タイトルは私もそれほど読まない分野なので読破できるか不安でしたが、それは杞憂でした。長編作品ですが集中すれば2、3日で読み終えるでしょう。今や日中間の緊張も高まり戦争も全く空事ではなくなってきました。命の重みがわかるものであれば安易な戦争論に走ることは愚かなことであると理解できるでしょう。今この時期に太平洋戦争の代名詞であった「零戦」が映画や小説として話題になることは、安易に戦争へ走らないよう、先代からの私達へのメッセージであると思えます。本作品はラストが驚きの展開になっています。ネタバレはここでは書きません。興味ある方は一読してみてください。鑑定など最新情報はこちらメール鑑定についてはこちら対面鑑定についてはこちらめるまが登録と解除はこちらそのほかお問い合わせはこちら

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  • 23 Oct
    • 歴史認識を問い直す

      著者は東郷和彦氏で元外交官です。尖閣諸島、竹島、北方領土、従軍慰安婦、台湾、靖国神社とどれもこれも日本とアジアとロシアを含む地雷である。これらのテーマについて日本と海外の認識を述べている。驚くほどに日本と海外とでは認識が離れており、また日本の持論を繰り返すたびに、世界との距離は遠のいていく事実が簡潔にまとめられています。正論をいえば中国や韓国など虚ばかりであり、感情的に見れば腹立たしい国でしかありませんが、一方で無視できるはずもない。これほどこじれてしまう原因はアメリカにもその責任がありますが、当のアメリカはアジア圏が一帯となることを恐れています。また現在のアメリカ国内も経済問題も抱えていますから、この領土問題を利用し巧みに戦争するように仕掛けています。日本が戦争もなく領土問題を解決するにはどうすればいいのか?ナショナリズムにあおられ、簡単に武装強化し相手を叩けばいいと、安易な右よりに走らないようにしたい。勝海舟の言葉に「外交では良い子になろうと思うな」日本人も中国人も正確な歴史の経緯を理解する必要はありますが、外交では正しいを力説するだけでは通用しない現実。互いに利益を持ち共存できる方向を知恵でつくりだすしか平和はありません。究極の平和は外交力がものをいいます。鑑定など最新情報はこちらメール鑑定についてはこちら対面鑑定についてはこちらそのほかお問い合わせはこちら【送料無料】歴史認識を問い直す [ 東郷和彦 ]価格:820円(税込、送料込)

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  • 17 Aug
    • 夜行観覧車~湊かなえ著

      一言でいうと、近隣でも何でも人と人とはこうも意識が乖離し、分かり合えないものかと刹那さを感じさせた作品である。ストーリーは高級住宅街「ひばりが丘」で殺人事件が起きた。被害者は医師の高橋、犯人は妻の淳子だった。その一方で次男の慎二が失踪する。本当の犯人は次男なのか?という謎を残したまま話は進む。一方で高橋家の向かいに住むのは、その場ににつかわしくないしがないサラリーマン一家の遠藤家だ。遠藤家はひばりが丘で一番小さい家とし陰でバカにされているのだ。このひばりが丘ににつかわしくない、遠藤家では母親真弓に対し中学生の彩花の家庭内暴力は日常茶飯事であった。この家庭内暴力の原因とは、彩花の受験失敗と、見分不相応な土地に住むことでいつも同級生にも近所にもバカにされることが原因で、その強力な劣等感から家庭内暴力をしていたのだった。ある日、家庭内暴力が日常茶飯事の遠藤家ではなく、誰もがうらやむエリート一家の高橋家で殺人事件が起きたことからはじまる。一見幸せそうな家庭なのに、実態は必ず何かがあるものである。また殺人事件の起きた家族は、真犯人ではないのに、犯人の家族であるということで加害者にも見られるし、一方で父親をなくした被害者でもある高橋家の苦悩。一方でいつも高橋家と比べて卑屈になりきった遠藤家には目の前で殺人事件が起き、お互いが持つまったく違った視線の不条理感がよく描かれている。これほどまでに自分が正しいと信じ、ひばりが丘で住む者同士なのに最初から、視線も意見もかみ合わない世界が、今の地域という集合体なのかとむなしささえ思うが、思えば人間は自分本位だからなと、冷静に振りかえされられる。しかしこの本ときたら、読んでいて、同情したい人がほとんどいないのに、最後まで登場人物を見捨てず読者をひっぱる筆力はすごいと思う。同感もできない人物になんて普通、本を読むのをやめてしまうでしょう?不思議であります。ただストーリーテンポは終盤まではなかなかいい運びですが、ラストの啓介の行動とか無理な設定があるのが気になるところです。もう少し後半ストーリーを練ってほしかった。締め切りが近かったのでしょうか?さて登場人物がダメ人間の集合体でしかないのに、最もダメだと思われたのが遠藤家の面々。あとは高橋良介の彼女、明里など強烈にアウトな人間である。たとえば遠藤真弓は家を持つことに執着し、娘の実力と意思も省みず、ひばりが丘への引越しとお受験を敢行。しかし結局ひばりが丘での生活は、家庭内暴力へとつながった。家の購入など、一生にかかわるものは1人の意見に走らずもっと家族と話し合う余裕はなかったのか?最後まで反省のない真弓は、確かに倹約もしているし働きもので長所もありますが、なんといっても結局自分の理想を押し付け周囲を不幸にするまったく空気の読めない人間である。家庭内暴力三昧の怠け者、遠藤彩花は真弓の被害者でもありますが、最後まで受験をしないとなぜ意思を通さなかったのか。またひばりが丘への引越しも全力で阻止できなかったのか。結局は私立受験を周囲に自慢した挙句受験失敗。おまけに何もかもを真弓や理解のない周囲の責任と思い込む、気の小さいわがまま娘でめんどくさいことこの上ない。夫の遠藤啓介は仕事は真面目にこなすものの、基本的に事なかれ主義で、毎度家庭内暴力があっても阻止するわけでもなく、その場から逃げる父親の威厳ゼロである。事なかれ主義になったのもその生い立ちのせいらしいことが書かれているが、生い立ちにあるような過去と同じことが真弓や綾香で再現されると決まったわけでもない。なのに最初から「何を言っても無駄、止めても無駄」ときめつけ、自分がイヤな思いをしなければいいと弱腰な男で読むだけで最悪な男である。3年前のひばりが丘購入、また彩花の受験も、彩花自身の性格や能力的に無理とわかっていながら、なぜ突っ走る真弓を最後まで説得できなかったのか?そもそもローンは啓介がOKしなければできないのでひばりが丘の購入すらできないはずである。何事もその逃げ癖が結局家庭内暴力、家庭崩壊寸前へとつなげているのだ。これだけイヤ人間を書き連ねるとほとほと読むのがイヤになるかもしれませんが、このイヤな人間の集まりは現実どこにでもいる人間像だと思う。あなたは逃げずに正面から問題にぶつかれるでしょうか?簡単に理想を捨てられるでしょうか?それぞれが考え、ベストと思う行動が実際は誰とも理解しえない、ちぐはぐ状態になっていることなど想像できるでしょうか。まるっきりちぐはぐな人間関係、その疑似体験をするのにこの本はちょうどいいかもしれません。【送料無料】夜行観覧車 [ 湊かなえ ]価格:680円(税込、送料込)

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  • 15 Jul
    • 冥土めぐり~鹿島田真希著

      芥川賞受賞作品です。ストーリーは祖父母の時代は裕福であった頃が忘れられず、いつまでも自分らは特別な人間であると疑わない母と弟、すでに家はとうの昔に斜陽し都落ちしたにもかかわらず現実を顧みない二人、その二人からことあるごとにお金をせびられ続けた奈津子。そんなエゴの塊である家族から逃れるように、太一と結婚した。太一は母や弟とは正反対の疑うことを知らない人間であった。そんな太一も奈津子の家族からお金をむしりとられ餌食になるはずだったが難病となり働けない体となった。ある日、太一と奈津子は保養所へと一泊二日の旅行へ出かける。保養所はかつて奈津子が家族旅行で何度もでかけた場所、かつては豪華さが売りのホテルであった。。それは母が第二のふるさとといってやまないホテルであったが、今や保養所へとなり下がったのだ。旅行をめぐり、奈津子がいう封印したい過去、あんな生活と呼ぶ過去を回帰しながらストーリーは進む。家族にまったくめぐまれない奈津子、あんな生活と呼んだ時代は母と弟から搾取され続けた時代であった。タイトルの冥土とはあの世。地獄・餓鬼・畜生の三悪道の世界だが、冥土=あんな生活=母と弟の生活を指している。読んでいる間は、まったく自分の人生を歩もうとしない美津子に違和感を覚える、そんなに苦しければ家族から逃げることはなかったのか?あまりに無気力感が強く、読んでいて楽しいものではない。こうも何年も搾取され続けると、逃げること、生きる気力をも奪うものなのだろう。いつまでも過去の栄華にとりつかれ現実を生きない家族、冥土の世界へひきずりこまれてしまうのだろう。一方で貪欲な家族と対比されるのが疑うことを知らない太一だ。太一は夫としての役割とかなんらしていないが、奈津子にとって太一は冥土から救ってくれるいる存在なのだろう。ラスト母の選んだ服を着ない選択を奈津子はする。冥土から現実を生きはじめたことの証であり、重いストーリーながらも最後救われた思い。【送料無料】《第147回芥川賞受賞作品》冥土めぐり [ 鹿島田真希 ]価格:1,470円(税込、送料込)

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  • 05 Jul
    • へこたれない心~園田天光光著

      戦後、初の女性衆議院議員に当選した園田さん。このお名前もニックネームかと思えば本名だそうです。大正、昭和、平成と3つの元号にまたにかけ1世紀近くを生きてこられた園田さん。関東大震災から太平洋戦争、戦後復興と激動の時代を生きてこられた園田さんならではの優しい言葉表現の中、行間の間から亀の甲より年の功の言葉がすぐに思いうかぶ。この本はいわゆる生き方アドバイスの本です。読めば当たり前とか目新しさも感じられないけれど激動の時代を生き抜いてきた人らしく草花のように踏まれてもまた花を咲かせ、生きることをあきらめなかった人の言葉のあたたかさと重みがある。ユニークなのは占いの本でもないのに算命学に触れていることです!園田さんもあの高尾義政先生に毎月の運勢アドバイスをいただいていたのだとか。このほか当時政治家の間では高尾先生は有名でいらしたようです。政治の後ろにはやはり占い師がいるのですね。タイトルにある「へこたれない心」へこたれない心を持っていると、思いがけないことがたくさん起こり大難を小難に変えることもできるといいますピンチをチャンスに変える心構えは、もうダメだと思わないことなのだ。算命学では守護神法があり、その人の開運方法を見ることができる。人には誰にでも守護神というか見えない存在がついていて、助けてくれるものだ。ただその存在も人の心がけ次第では曇って見えにくくなり、結果幸運から遠のいてしまうのだ。悪口を言わない人のいいところしかみないダメだとあきらめないこのことが守護神を身近に感じるアクションであるせっかくなので園田さんの星を少しみてみます。園田さんの星は乙亥ですね。頭の回転もよく理論派です。持病に悩まされやすい一面もあります。結婚運は一筋縄ではいかない・・わざわざ面倒な結婚相手を選ぶ傾向があり、結婚生活そのものも平穏とは無縁になりやすいのです。園田さんの夫、園田直氏はバツ2の子持ちでした。それも園田さんと結婚するときは前妻から夫を奪い取る形となり当時はかなり批判を浴びたそうですから覚悟がないと結婚なんてできません。また結婚した後も金銭面で苦労したそうですが、園田さんの中心星は禄存星です。小さいことなど気にしない大きな器と愛の持ち主、そして揺らぎない自己信念(やや頑固)を持ち合わせます。自ら動くことは少ない方ですが、どのような荒波にも冷静で逃げないぶれない姿勢は周囲に安心感を与え頼られることも多いでしょう。名誉にはこだわりもなく影の参謀役へと徹する方でしょう。年齢も90超えていらっしゃいますから晩年の星が稼動していて天極星。天極星は魂の星ですから、天とつながっています。人生に幾度もミラクルな出来事を経験されています。無料めるまが登録はこちらから鑑定など最新情報はこちら【送料無料】へこたれない心 [ 園田天光光 ]価格:1,400円(税込、送料込)

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  • 30 Jun
    • 果断~隠蔽捜査2

      隠蔽捜査シリーズ第2弾の作品。優等な作品であることは前作と同レベル。評価も高く2008年に山本周五郎賞も受賞しているのだから文壇の方々からも認められているのでしょう。前作は警察小説で主人公竜崎のキャラクターを通して真のエリート像をいかんなく描いたと思う。今回もその路線は変わらないがミステリー色を強めたものとなる。家族の不祥事により降格人事を受けた竜崎は大森署長へと転任になる。署管内で消費者金融強盗犯人が小料理屋へ立てこもり事件を起こす。犯人死亡したが人質は無事であった。事件も無事解決したかに見えたが、犯人の持っていた拳銃には実弾が空であった。実弾を持たない犯人を銃撃し死亡させたことが問題となり竜崎は責任を問う形で監察も動きはじめるが、終わったかに見えた事件の真相はまた別のところにあったというもの。この事件を解決する中にも妻の緊急入院あり竜崎を揺り動かしたり、珍しく弱気になった竜崎をアニメDVDの鑑賞で感動!すっかり弱気を立て直すなど1作目にはなかった、なんとも人間くさい部分がいくつか出てきます。個人的には簡単にDVD鑑賞(→風の谷のナウシカ)であんなに考えがコロリと変わるのか?無理があると思いましたが、これは作品中で小さな疑問点であるとして、作品は相変わらず短時間で読み込めるものである。これも一重に竜崎というキャラクターの正論の通ったすがすがしい生き様が牽引力となっている。またこの作品全体で妻冴子は地味なポジションですが、少ない登場シーンに見事な内助の功ぶりが良く描かれていて、同性として関心しきり。夫である竜崎が普段冷静で仕事に打ち込めるのも、この妻の働きがあってのことである。余計なことは愚痴らないし、あらゆる場面での気持ちの切り替えの早さといい、このような女性でなければ激務の夫をかかえる妻は務まらないのでしょう。東洋占術の論理では男女間の差がはっきりしており役割分担も明確です。いわゆる古き論理で男は外で働き女は家庭を守るというものですが、竜崎のようにこれだけしっかり外で仕事が出来れば、古典的といえる生き方も良き選択の1つだろうと思いました。作品中には、いくつか読んでいて痛快な台詞があるので紹介「異動のときは早めに教えて下さいね」と妻→竜崎が事件の責任を取らされるであろうピンチのときに入院中の妻が言う言葉。夫を追い詰めることもなくしかも一言も竜崎は窮地であることを妻に言わないのに、竜崎の雰囲気で読み取り力のすばらしさ次は伊丹刑事部長とのやりとりで、野間崎管理官を指してのシーンです。伊丹「なんだ?あいつは」竜崎「小物に立場や権限を与えると、ああいうことになる」→その通り選挙ではどうなのか?と思う伊丹「困ったものだな」この竜崎のキャラクター好き嫌いでこの物語の判断が分かれると思います。無料めるまが登録はこちらから鑑定など最新情報はこちら【送料無料】果断 [ 今野敏 ]価格:662円(税込、送料込)このシリーズ5弾となる最新刊が宰領。読んだことのない人は1、2は押さえておいてからのほうが格段にこのシリーズは楽しめると思います。【送料無料】宰領 [ 今野敏 ]価格:1,680円(税込、送料込)

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  • 29 Jun
    • 星のワークブック相性編~鏡リュウジ著

      前作の星のワークブックは自分の性格をチェックするものでしたが今回は気になる人との相性編です。以前はソフト専用のCD-ROMが付属していましたが、今回は本についているパスワードを使いネットから直接ダウンロードするというものです。スマホやタブレットも普及し、ここ5年ほどで誰でもネット接続は当たり前となったこと、また出版業界は厳しいのでコストダウンの一環でしょう。内容はプライベートでも仲良しの角田光代さんとの対談からはじまります。こちらも前作との流れを受け継いでいます。鏡さんと角田さんは仲良しで気が合うようですが、金星や水星といった「楽しむ」レベルでの関係が良いのですね。ところが角田さんのご主人とは意外にもハードアスペクトがからんでいます。ここに楽しい関係か結婚という社会を背負う関係との違いが相性となって端的に表れています。世間では一言に相性の良し悪しを問われますが相性にも趣味レベル、会話レベル、社会が受け入れてくれるのかといった社会レベルと様々なレベルがあるので一口に言えないものであることがすが、相性とは何かを知る好例な対談になっていると思います。相性対談ばかり感想として触れましたが、この相性が何かわかっていないと、この本の価値はなくなります。その「つかみ」を対談で理解した後に本書メインである、相性解読方法の手ほどきが初心者にわかりやすくされているので実のある内容です。さて本のメイン部分は自分の太陽と相手の水星がソフトかハードアスペクトといったクックブックになりますが、これがないと基本が進めないのだから、この本はスマートに良くできているとおもいました。さすがに鏡さんの手腕がきいた一冊だと思います。占星術で相性に挑戦したい人、中級にもあらためて知識の整理に役立つでしょう。私は占星術ソフトについてはSGWDとかSolarFireなどの国内、海外の両ソフトを使っていますので、本書のソフトは使っていませんが、本書を読む限りハードとソフト関係で色が分かれていることや天体間のオーブが狭いものほど先にリストアップされるなど、相性判定に必要な機能は便利にできているので有用なソフトと思います。Windows7,8にも対応しているようです。無料めるまが登録はこちらから鑑定など最新情報はこちら【送料無料】星のワークブック(相性編) [ 鏡リュウジ ]価格:1,995円(税込、送料込)こちらは前作【送料無料】鏡リュウジ 星のワークブック [ 鏡リュウジ ]価格:1,890円(税込、送料込)

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  • 16 Jun
    • 日本人が知っておくべき竹島・尖閣の真相

      双子座から蟹座へと星が移動しつつありますね。今月のポイントは木星が蟹座入りすること。蟹座のキーワードの1つに国を愛する心です。星回りでは世界各地で国を愛するゆえの行動が高まります。当然領土問題もまた声が大きくなるでしょう。日本ならば北方領土、竹島、尖閣諸島です。今日の紹介する本は竹島、尖閣諸島についてSAPIOで掲載された内容が1冊にまとめられたダイジェスト版です。各セクションは貴重な写真を織り交ぜ歴史の真実をコンパクトにまとめたもの。各章が数ページと集約されているので、電車移動時など短時間で読みこなせます。さて今日のテーマである領土問題。竹島、尖閣諸島の両島は歴史的経緯から日本のものであり、本当はありもしない領土問題ですが、現在も韓国、中国は自国の内的問題から歴史捏造を繰り返しています。たとえば「韓国は竹島は韓国の領土だ」。韓国の言い分としては、韓国併合から竹島をスタートとして日本の侵略が始まったと唱えます。しかし韓国併合前の韓国で使用された教科書には、明らかに竹島は日本と記述されています。それでは韓国の論理がおかしいということになります。このほか竹島にある資料館では意図的に説明地図を書き換える(ミスが指摘されているも公然と無視し続けています。)ことをして、たとえ矛盾があっても我存ぜぬ、シラをきる国です。一方で現在の若い韓国人はこの捏造された歴史を信じ、ひたすら反日と声上げています。昨年のロンドン5輪でサッカー選手(朴鍾佑氏)が、こともあろうにスポーツの祭典という国際舞台で高らかに領土問題を持ち出してしまったことが現在の多くの韓国人の標準的な姿です(→捏造した歴史認識を疑っていない)。※1970年以降、韓国での学校教育はハングル文字のみとなり漢字教育がなくなりました。そのため年を重ねる毎に漢字で記されている歴史資料も読める人が少なくなっていることも、このような韓国人を増やす原因の1つです。漢字教育をなくす理由として、ハングル至上主義もありますが国家として意図的に歴史捏造を隠すためと考えられます。韓国について多くかきましたが尖閣諸島の諸問題も一般に知られないことが多く掲載されています。1968年を境に中国は領土だと騒ぎはじめました。何故でしょう?もちろんある利権がからむので急に声高く中国が騒ぎだしたにすぎません。1968年より前は中国の地図にも明らかに尖閣諸島は日本だとしています。こうした矛盾ばかりあるのに、真実とは別のところで動くのが国であり政治で虚を真実へと変えてしまいます。これから領土問題がますます声高くなるでしょう。残念ながらTVや新聞では正確な領土にまつわる問題をその義務があるのに取り上げないでしょう。しかし事実はどこにあるのか?正しい知識を持っておくことは日本人だけでなく韓国、中国の方にも大切です。そして正しい知識ベースの上で中国、韓国、そしてアメリカとどのように付き合っていきたいのか、個々が考え、しっかりとした意見を持つことが大切でしょう。現在の竹島、尖閣諸島といった領土問題の存在そのものがおかしいことが、この本で簡単に理解できます。領土問題が良くわからない人はためしに読んでいただきたい一冊。無料めるまが登録はこちらから鑑定など最新情報はこちら【送料無料】日本人が知っておくべき竹島・尖閣の真相 [ Sapio編集部 ]価格:980円(税込、送料込)

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プロフィール

葉月綾乃@可能性発掘!占星術でメール鑑定

自己紹介:
幼少の頃より占いに強い関心を持ち、中学時代からホロスコープで占ったりしていました。会社員のかたわら実...

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