この夏の展示会まで 「あれ?キミ、24万円くらいしたよね?」っていうTIAGRA油圧ディスクコンポーネントを採用したアルミモデル FENIX SLA なんですが、大幅な価格改定がなされることになりました。
今回の価格改定は、TIAGRA油圧のコンポ価格やら、フレームのバリューを考えるとめっちゃお買い得になるので入門用のロードバイクで悩んでいた人は速攻でご注文ください。
ちなみに同時にKANZOのアルミモデルも価格改定されています。
大幅な定価変更は怪しい理由でもなく、攻め攻めのキャンペーンだと思います。旧価格の在庫を持っている販売店には、一瞬で大赤字という肉眼で確認できそうな地獄なんですが、たまたま在庫持ってないウチは平穏にブログ書けている感じです。まぁ、代理店も経費含めたら利益ないやろなって思います。さすがにこれは無理w
為替が下がったから、、、じゃないですよ。そんなに即時性無い。むしろ、、、めっちゃ高いときに入庫してるものだと思いますね。たぶん。
まぁ、”定価を下げる”ってアクションは、仕入れて売る側からすると死亡宣告みたいなもので補填も何もないので血を吐くしかありませんw とはいえ、今回の改訂は時期も遅すぎることなく、競合となる他社入門車の実流通も滞っているなかではナイスタイミングだと思います。
RIDLEYはそうではないですが「まぁ俺ら直営店あるし、一般店には納品をめっちゃ遅くしといてさ~いよいよ最後になったら納品して、その後定価をガッツリ下げちゃえばいいよね~。ビジネスってそういうもんじゃん?」みたいなところで生息しているところは、マヂで痛い目見るが良いと思っています。が、今回のRIDLEYはそれとは全くちがうので、うちもオススメしていきたいと思っています。
たぶんですが、、、
1.FENIX SLAの納品スケジュールがグチャグチャに遅延して、イヤーモデルとしての継続が成立しにくい。いいモデルだから展開を引っ張りはしたけれどって感じ?本国のセールスマネージャーさんとちょっと前にあったけど、計画通りに進まないことの大変さは言ってた。(あと予想よりも北米でRIDLEYのグラベルバイク売れたのも計画外だったって言ってたw それはおまえの読み間違いやろwww)
2.SHIM●NOのTIAGRAとかSORAとかの後継スケジュールが見えないし価格も見えないし為替も見えないし輸送費も上がるだけだし、だったら今の段階でユーザーを増やしたい。乗ってもらえればRIDLEYの良さもわかってもらうきっかけになると信じてる。
3.市場の硬直化の影響が初心者さんの検討する価格帯に起きているので、そのカンフル剤として。
みたいな感じだと個人的に考えています。
次にTIAGRAの後継なり、CUESグループに入るようなオンロードやグラベル系の低価格コンポーネントが出てきても従来在庫が残れば共食いしかねないです。従来品と新商品が共食いしてもとりあえずその場を笑っていられるのはシ●ノだけなんで。
今は、ひとり生き残るんだサヴァイブだ!ってイキリ散らかして野に火を放つような怪しいコンサルタントに食い物にされている会社よりも、自転車に興味を持ってくれた初心者さんに説明を尽くし、理解をしてもらいつつ、業界の痛みを平均化するべきタームだと個人的には思います。
メーカー担当者は今回の値下げで暗がりで襲撃されるんじゃないかとか、サイレントにめっちゃ販売店から嫌われちゃうかなってビビっていたかもしれませんが、僕から出来るアドバイスは 夜道に気をつけなはれやw ではなく、まぁ、販売店への事情説明を丁寧に頑張るしか無いよねって感じです。そして多くのユーザーさんに今回の値段を改定したバイクを見つけてもらうのが大事でしょう。
定価を下げる行為ってのは、300万円で購入してやっと納車した自動車が、自分に納車された途端に240万円の定価になりましたとか、10万円の腕時計が7万円の定価に引き下げられますってのと同じで、下がってから買う人にはラッキーでも、先に好きになって惚れて買ってくれた人の心にチクリと小棘をさすアクションでもあります。次の購買行動の遅延理由にもなり得るので両手を上げて歓迎はできないです。
利益が削られるならばと組立作業を粗くして、逸失利益を最小化するところだって出てきかねない。点検作業やその他を粗くするような動きを誘導する遠因になってはいけないと思います。
24万円の自転車が15万円に改訂されても、同じ作業と同じ補償をしていくという矜持を持つ販売店さんがRIDLEY取扱店に数多くあるってところが今回の改訂のセーフネットになっているようにも思いました。俺もちゃんと頑張ろうっと。