今週はロードの全日本もあり、当店で作業させて頂くバイクもホイール数セットの準備や雨天の備えなどを時間をかけて作業させてもらいました。通常の営業と修理とがありますが、決まったレースにむけて準備する方のお手伝いは忙しくも楽しい作業です。ヒルクライムにしてもサーキットレースにしても、「〇〇を目指して頑張る」という方から機材不安を取り除けるなら冥利に尽きるというものです。

 

シャイな方は目標を伝えるのが恥ずかしいかもしれませんが、遠慮なく「こういうイベントでこういう結果を目指している」って話はガンガン教えて下さい。レースでの勝ち方なんてものは私には申し上げようもないのですが、知っていること出来ることは出し惜しみせずにお手伝いします。知らないこと出来ないことは、勉強して出来るようになりたいですしね。だからといって、なんでもやるわけでもやれるわけでもないのですが(-_-)

 

 

https://www.cyclesports.jp/publishing_contents/2019/8

 

さて、現在発売中のサイクルスポーツ誌の特集「F12の到達点」に店長錦織登場させていただきました。「お前のようなへたれに何がわかる」と言われることもありますが、脚力がないと良し悪しが分からないのであれば、世界最強クラスのレーサーのみしか開発者になれないことになりますし、料理であれば腕のいいシェフしか美味を知れないことになってしまいます。なので「へたれだからこそわかるものもあるし、ワシの感覚能力まぢで自転車方面に全フリやし!」と返しています。

 

本当に素晴らしいものが多い自転車の世界ですが、やはり特別なものは誰にとっても分かる明確なメッセージがあると思います。もちろん好き嫌いもあるでしょうが、良く吟味することと斜に構えて減点方式で批評するのは意味が違いますわね。いいものはいい、悪いものは悪いと感じられるようにしようといつも思います。

 

と、、、、思いつつも、、、「F8、F10と進歩したというても、ちょいちょいした変化やったらバッサリ言ったるもんね」 というダークな感情?と共にF12に乗り始めましたが、一瞬で吹っ飛びましたね。まいりました!

 

 

インプレ感は誌面を読んで頂くとして、ICレコーダーのコメント文字数は14000字あったらしく、おもに僕が興奮してわちゃわちゃ話している内容でした。(文字起こしたのをあとから頂きました。文字起こした人にはお詫びしかありません。すみません。)

 

僕は自転車乗ると気持ちがヒャッハー!脚力がヒデブアベシ?しちゃうので自然とポジティブコメントだらけになりがちですが、今現在、僕の中では DOGMA F12 は今期のアワードウィナー筆頭です。対抗馬はやはりスペシャのVENGEですが、全方向的に最高の性能バランスをもつVENGEよりもF12はある意味でクセがありました。ですが、そのクセは正に「味付け」というものであり、僕はピナレロの味付けにやられちゃったわけです。

 

というか、自転車の性能として何点とっているかではなくて、

 

「え!? 今のロードフレームにおいて、こういうバイクがまだまだ作れんの!?まぢか?」

 

っていうショックが大きいですね。F12に関してはコスパは値段から考えてもコスパいい訳がないし、エアロトンネル的な計測で言ったら空力も最強ではないだろうなって感じるのに、すごく官能的な反応をしてくれましたね。あとは佇まいが良かった。人が乗った状態の車体とライダーのフォルムがほんとにいい。乗っている人は自分でわからんだろうけどw

 

あとは、なんていうかぐるっと思考がF12を巡ったあとで思ったのは、「ピナレロ乗ってる人は誇っていいよ」って気持ち。こういう自転車を世に送り出せるブランドを自分は選んでいるだって思って下さい。

 

ファウスト・ピナレロが以前に「うちのは他社より価格は高いかもしんないけど、レーシングチームを支え、イベントを支え、ピナレロユーザーを取り巻く環境に投資し、新商品にもその全部をフィードバックして、自転車のある素晴らしい世界を回していくための原資をオーナーからもらってる」的なことを言っていたけど、ホントだね、すごいねって思った。プリンスにしてもガンにしてもラザにしても、グレードも違ってフィーリングも違うけど、安定したステアリングであったり、ユーザーに示すメッセージに筋が通っているもの。DOGMA F12を俯瞰して、PINARELLO全体に改めて敬意を感じたです。

 

 

冒頭の全日本に出るってコのバイクもピナレロなんですが、ガッチリ仕上げたバイクを見て、その選手がかっこいいって呟いている姿を思い出しつつ、今日もあちこちで仕事の錦織でした。ストレス発散にちょっと乗りに行こうかな。