BMCレーシングのその先

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タイトルと関係ないのですが、シマノ鈴鹿バスツアーお申込みの皆様へ 週末くらいまでには参加内容のメールを送信しますので少々お待ち下さいませ。帰国後、フルタイムで仕事しているのですがドタバタして遅くなってしまってすみません。チームオフィスは確保出来ているのでご安心下さいませ。

 

さて、表題の件。

 

何度も書きますがアンディ・リース氏が亡くなったことは本当にショックでした。あと一年、あと半年で本人の長年の努力の”一区切り”を見届けられたと思うからです。

 

”大富豪である彼が亡くなったから、BMCレーシングは存続できなくなった”という見方は、まぁ、、、あると思いますし間違ってはいないでしょうが、数年前から自転車ブランドとしてのBMC、オーナーとしてのアンディ・リース氏、チームとしてのBMCレーシングの各々、独り立ちというか分離分割は進められてきたので、オーナーが亡くなったことで急に立ち行かなくなったという見方はちょっと違うと思います。

 

今年の2月にメーカーの方のBMCの関係者が日本に来たので、長年お世話になっていることもあり、夕食に誘いました。日本市場の特異性などを話したり、まぁ代理店のザックさんに訳してもらって話しました。その中で、アンディ・リース氏の健康問題の話も出ましたが、ブランドとしてのBMCは”現段階で独り歩きできるだけの体制にシフトしているし、そうなるだけの準備を数年かけてしてきた””ブランドとしての資金体制も強いよ。でも頑張ってニシコオリサンも沢山BMCを売って欲しいねw”と聞いて安心もしましたし、それだけリース氏の体調は良くないのだろうとも感じていました。

 

BMCが撤退することの発表から、新スポンサー決定までが長引いたこともありましたから、グランツールを狙う選手は移籍していきます。BMCバイクオーナーやファンだった方は、寂しさや残念さを感じられることでしょう。

 

しかし、シクロワイヤードの記事から一文を拝借させていただくと、「2007年から12年間トップチームリストに入っていたBMCの名前が姿を消すことになる」という、この努力の上に立つ金字塔を讃えていただきたいと僕は思います。この一文は他メディアにはなかったように思いますが、稀な長期間のスポンサードであったということを示してくださっています。

 

自転車プロチームのスポンサー資金調達は非常に難しいものです。どれだけ強くとも、スポンサーが広告効果の天井を感じれば撤退されてしまいます。勝ちまくれば世界中のメディアを独占するかのように企業名が踊りますが、同時に飽きられれば無意味なのです。「強くても5年が天井」と言われることもありますね。

 

しかし魅力のないチームには新たなスポンサーは見つかりません。魅力があっても様々な事情で資金調達に難儀するチームもあります。この現実問題が、このスポーツをより複雑にしつつも美しくしている面もあるし、悪意や利権や強欲の醜さを時に映し出してしまう部分もあるのかと思います。

 

この複雑なプロロードレースの世界で、10年以上も連続して運営資金を工面してきたことを富豪の余裕と見るも自由です。が、そんなに簡単な世界じゃないから面白いのではないかと思います。

 

個人的には2,3年前から、”もうそろそろ、ストップしてもいいんじゃないのだろうか”という気持ちもありましたし、”いや!まだまだ魅せてくれ!期待させてくれ!”という気持ちのほうが強くありました。BMCの周辺関係者全員と世界中のファンが同じ気持ちだったと思います。

 

https://www.bmc-switzerland.com/int-en/experience/bmc-tempo/bmc_mourns_the_loss_of_andy_rihs/

 

そういった声に応えつつ、空中分解を避け、長い長い道に区切りを付けられたことを素直に喜びたいと思いますし、世に正にドリームチームと呼べるBMCレーシングを生み出したアンディ・リース氏には感謝と哀悼の意を捧げたいと思います。

 

 

これはアンディ・リース氏御一行(当時の経営陣)と運良く同じ電車でお話しながらツール見に行ったときの写真。https://ameblo.jp/fortunebike/entry-11309059667.html

鳴りっぱなしの電話(何個もある)をプライベート以外全部OFFにして、「さぁ、ここからは自転車の時間だぜw」と笑う彼の印象が僕の中の全部です。

 

BMCは噂ではディメンションデータなどともバイクサプライヤーとして接触しているという噂もあります。CCCチームはGIANT乗るんじゃないかとも言われていますが、とにかく!気持ちをONにすれば(人によっては携帯はOFFにすれば)、いつでも「ここからは自転車の時間だぜ!」ということです。まだまだ物語は続いていくでしょう。