2017台湾報告② 台中にてMAXXIS見学

テーマ:

というわけで 台北駅から台中駅まで 台湾高鐡の新幹線(日本の新幹線と同じ作りです)に乗って移動しました。台中は旧市街と新市街で雰囲気は違いますが、治安も良く観光客も多い街です。

 

台北からは約200キロ離れています。

 

自転車関連の本社、工場も多く存在しています。秋には台中バイクウィークという展示会も開催されます。まさに自転車製造の中心地と言えるでしょう。

 

以下、マキシス、MAXXIS、正新、チェンシン、CSTなどと書いてある部分は全部この会社のことですw たぶん、書き分けられない気がするので先にごめんなさいしておきます。あと、たぶん、気が向くままに書くので読みにくいです。いつも通り。

 

到着!!

CHENG SHIN TIRE  正新橡膠工業股份有限公司

この会社の世界展開ブランドがマキシスなのでぃす!

 

 

画面で切れちゃっていますが、社内に入るとフロアの電光掲示板に「WELCOME FORTUNEBIKE」のロゴを流して待っていてくれました。(もちろん弊社だけでなく同行各社様の名前と並べてですよ) 

 

わぉ!なんとありがたい!台湾の方の”人と人のつながりをまず大事にする”姿勢には、いつも学ばされます。

 

ニューヨークヤンキースのスポンサーでもあるらしい。

 

続いて展示室に案内していただき、自動車タイヤなどを含めたMAXXISブランドの商品説明を聞かせて頂きます。マキシスは自動車タイヤではシェアが急拡大しているブランドです。特にバギーやドリフト、バス、トラックなどや、特にオフロード方面においてはシェアが高く、独自の製造技術も保有しているメーカーです。

 

前後しますが、ここでマキシスについて。

 

マキシス(MAXXIS)というのは正新ゴム工業(チェンシン)のブランド。主にハイエンドに冠されるブランドネームで、名前の由来を聞いてみたけど、「Xがふたつだとかっこいいでしょ!」的な返事が大体返ってくるwww 

ほんなら、うちもFORTUNEBIKEXXXみたいにするか?というと笑われる。

 

正新ゴムは1967年台湾で創業し、現在は世界各地に販売拠点&製造拠点を展開。

 

商品開発はアメリカ・ジョージアを中心にオランダ、台湾、中国に研究開発拠点を展開。中国には大型テストサーキットも保有している。

 

自動車タイヤにおいては、ブリヂストン/ミシュラン/グッドイヤー/コンチネンタルというタイヤ製造販売の最強トップグループ と 伊ピレリを買収したケムチャイナやWRCラリー選手権オフィシャルを獲得している韓国のハンコックタイヤなどと共に世界トップ10に食い入る”アジア発の新興勢力タイヤブランド”に分類されている。正新は世界9位。

 

台湾にはKENDA(規模では正新の1/3)やDURO(自動車ではダンロップ=住友ゴムの2輪車用OEMなどを手掛ける)などのタイヤブランドがある。KENDA、DURO、そしてMAXXISのそれぞれは海外ブランドからのOEM生産も受注している。

 

ロード用タイヤ開発はユナイテッドヘルスケアチームと長期契約しフィードバックを得ている。MTBはスポンサーロゴを消して使用する選手もいるほど耐久性やパターンにおいての信頼度は高い。

 

 

そんな感じです。

 

 

 

自転車用タイヤについての説明も。特にチューブの製造やタイヤに高負荷が加わる方面においては断トツの自負があるんだなぁと感じました。

 

タイヤで作った馬と兵士。競合がライオン作ってたから?このまま聖杯戦争でもスタートできそうですw 台湾国防軍の装甲車用タイヤとかも、もちろんこの会社で作っています。

 

 

残念ながら見せてもらえませんでしたが、マキシスのタイヤ製造のアドバンテージのひとつがこのタイヤの金型技術。研究開発と製造の嚙み合いが正しく実現されているのだと思います。反して、テーマを抱えているのは グリップと抵抗の両立なのではないかと、私は勝手に思いました。”この点においては伸びしろが残されていること”を後に話す開発者も語っていました。

 

さて、展示室を見せてもらった後は、各研究施設の見学だったのですが、、、

 

撮影録音厳禁!!しかも前後左右に社員が配置され、厳戒態勢!!

 

怪しい動きは出来ません! (する気だったのか!?)

スマホすら触れない緊張感 (触るなとは言われてませんが)

 

それも当然。まさに心臓部ともいえるところのひとつですからね。それにOEMを請け負う彼らには企業としての責任もあるわけです。

 

こういう部屋とか

 

こういう部屋には入らせてもらえました。

 

 

タイヤ製造においては、安全性が第一。そのため、検査などには大金を投じても設備投資を行うそうです。

 

また、印象的だったのは、働いている人がめちゃくちゃ集中していること。私語無しですし、何よりも集中している感じ。悪く言うわけでは無いですが、わりとのんびり70%ぐらいの出力で働いている人が多い(ような気がする)台湾にあって、マキシスの本社内勤者であろう人たちの集中力は凄そうでした。

 

さて、次は、チューブとタイヤの製造です。チューブの作り方って、わかっているようで私ちゃんとわかっていませんでした。本当にすみません。直接見ることに勝るものはないですね。マキシスのチューブ製造ラインは、私にとって正に”人類の秘法を見た”気持ちになりました。最高です。

 

当然、写真撮影禁止なのですが、、、大事なことだけ書きます。

 

チューブの製造過程で穴が開いていたり、精度不良が無いかどうかの目視確認は、マキシスにおいては何段階にも渡って確認されている。 

 

チューブは製造方法上、必ず接合部があるのですが、接合部からのエア漏れが無いか確認。

 

チューブの形になった段階 (加硫前なのでまだビニョビニョの生ゴム感MAX。引っ張ったら戻らない。) でもチェック。

 

加硫 (硫黄を加えることで起きる架橋反応の一種で、ゴムを加工する際に、弾性限界を大きくするために行う) する段階でエアが加わるのでそこでも確認。

 

バルブ取り付けの最終工程の後に空気を充填して、8~12時間放置

 

規定時間経過後に目視確認し、問題なければ梱包。

 

これを製造するチューブ全数に対して実施する。

 

ちなみにコレ、エア漏れに対してだけなので、異物混合などへの対策はまた別に行っています。

 

今までも、自転車チューブなんかをロボットがうみょ~んって作っていると思っていたわけではありませんが、非常に丁寧な作業でした。

 

チューブは天然ゴムと合成ゴム、カーボンブラックなどを混ぜ合わせて作るため、チューブの元素材において混合密度のばらつきがあったり、中が空いている 〇 ←こういうチューブ状に押し出す段階で変形のバラツキがでると、空気を入れたときに許容できない変形を起こすことがあるわけです。

 

しかし、マキシスの各工程は、繰り返したほうがいい工程は明らかに何度も繰り返し、人力を使うべきところは使って、精度の維持に努めていると感じました。

 

マキシスが世界最軽量のブチルチューブであるフライウェイトチューブを製造できるということが、そのまま技術レベルの高さを物語っているわけです。(厚さ0.45ミリですからね)

 

タイヤに関しても撮影禁止でしたが、デカい工場です。

 

こちらも異物除去、そのほかに細心の注意を払い、製造していました。

 

タイヤもチューブもロボットがガショーン!と作るわけじゃないんです。人の手で沢山の工程を経て、作っています。

 

これ、書き続けるとどんどん読みにくくなるので無理やりぶった切りますが、何を伝えたいかって、、、、

 

 

あいつら、タイヤ愛/チューブ愛半端ない!

 

これにつきます。工場ですから分業作業です。それぞれの持ち場があります。でもみんなちゃんとやってる。当たり前のことを当たり前に集中して作業している。サイクリストじゃない人のほうが多いだろう。でもきっちりやる。目が合うと笑ってくれるおばちゃん、邪魔すんじゃねえぞ!こっちは真剣勝負だからな!という覇気のあるおっちゃん、片手を上げてくれる若者。

 

なんて、ロックな奴らなんだ!! (゜д゜) かっけぇな!

 

一日に何百とバルブの先端を仕上げるのに愛はいらんかもしれない。ビードをセットしてトレッドを張っても自分でそのタイヤを使って走ることはないかもしれない。でも集中力も体力もいる。プロ意識はいる。俺はそれを愛と呼びたい。

 

タイヤの成形工程で型にはめるやつは腕力いる、シオマネキみたいな右腕になっている。暑い、いや熱い。手間もかかる、繰り返しばかり。でもきっちり作るための自分が受け持ったところで頑張って働いている。二の腕のぶっとい彼はサイクリストじゃないかもしれない。台湾人じゃなくて、インドネシアとかかもしれない。でも彼がハンドメイドの一翼を担って、タイヤは出来ている。俺はそれを愛と叫びたい。

 

なんてロックンロールな工場なんだ!明日の朝に8時間放置したチューブが全数OKになる瞬間まで待ちたい!そして見届けたい!空気抜けてないぞ!当然だぜ!マスター!全員にビールを!ってなもんだ。

 

いや、わかってる。彼らには毎日の仕事だから、いちいち日本から来たジャパニーズHENTAI眼鏡な自転車野郎と遊んではいられない!

彼らの何千何万という繰り返しが、サイクリストを走らせている!チューブレスが普及したってOK!マキシスは既に最高の技術を持っている!

 

だから、世界中がOEMパートナーとして次々にマキシスを選ぶ。

 

ドイツのおばちゃんたちもクールだし、日本のエンジニアも最高だ。インドネシアにもタイにもトンデモナイ、タイヤ野郎たちがいるだろう。だけど、俺は見た!マキシスを見た!あいつら最高だ!愛してる!LOVEだ!

 

ゴムだけに、ラバー!!( ̄∀ ̄)ドヤ

 

 

落ち着くためにもとりあえず終了w つづく