【在来作物】在来作物をテーマにした映画「よみがえりのレシピ」試写会を見て感じたこと | 【食文化研究日記】山形県の在来作物と東京レストラン

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在来作物は「お金のための作物」ではなく「命のための作物」。私たちはその作物を中心に携わる生産者、料理人、飲食店、消費者を介しその大切さを発信します。

9/20の渋谷で行われた映画「よみがえりのレシピ」を試写会で

拝見させて頂きました。

この映画はハリウッドのように派手な演出やCGを使っているわけではなく、

有名な役者が出ているわけでもありません。

当然ハッピーエンドでもないし、スカっとする爽快なストーリーでもありません。


ただ、この映画には「人として大切なものは何か」

本質部分に問いかけてくるものがありました。





「種」をなぜ絶やしてはいけないのでしょうか?



それは、人間も動物も作物も同じで「本能」の部分が大きいと思います。

山深いところで生活しているお年を召された女性が唯一の生産者として、

その命が尽きるまで毎年毎年作り続けていたのも、

まさしく「絶やしてはいけない」という本能だったと思います。



人類が合理化によって得たものは非常に大きいです。

飢餓の問題もまだまだ課題はあるとはいえ大きく改善されました。

ただ、それによって失われたものもあります。



その一つが在来作物です。



この映画では「在来作物は文化財」というテロップが出てきます。

これは、作物にいくつものストーリーメッセージがあるということです。

そういった意味では非常に価値のある作物なのです。

この映画では様々な個性的な在来作物一つ一つにそのストーリーを

垣間見ることができます。



在来作物を失うことは文化の証を失うことと同義です。


記録には残りますが、その味は二度とよみがえりません。

そうなれば、もはや想像でフェイクの味をつくるしかなくなります。



私はこの映画をみて、在来作物を単純に食べたいと思いました。

そのためにも、生産者を応援していくことが不可欠であると感じました。

そして、力になりたいとも思いました。

これは、食べたいという「本能」からくる私の純粋な想いです。



感じ方は人それぞれだと思いますが、問題提起されている映画なので

すごくお勧めです。



ちなみに、私はこの映画を見て人生が変わるかもしれないと思ってます^^

※試写会終了後に熱い想いを語る渡辺監督


長文を最後までお読み頂きありがとうござました。


映画「よみがえりのレシピ」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=X1j_Qbad8PY