【シドニーAFP=時事】オーストラリア南部タスマニア島にのみ生息し、絶滅の危機にひんするタスマニアデビルが15日、近くのマリア島に「集団移住」することになった。致死性の伝染病から隔離するのが目的。タスマニア州政府が明らかにした。
マリア島に移すのは、伝染病から保護するために人工飼育されたタスマニアデビル14匹。州政府によると、マリア島には車や店はなく、伝染病から隔絶された状態で「自立した繁殖が期待できる」という。
1996年に見つかったこの伝染病はエサや縄張り争いでかみつくことで感染。顔に悪性腫瘍ができて3~6カ月で死に至る。発見以降、タスマニアデビルの個体数は9割減少し、今では数万匹となった。
マリア島に移すのは、伝染病から保護するために人工飼育されたタスマニアデビル14匹。州政府によると、マリア島には車や店はなく、伝染病から隔絶された状態で「自立した繁殖が期待できる」という。
1996年に見つかったこの伝染病はエサや縄張り争いでかみつくことで感染。顔に悪性腫瘍ができて3~6カ月で死に至る。発見以降、タスマニアデビルの個体数は9割減少し、今では数万匹となった。