2011年に米ニューヨーク市で生まれた赤ちゃんに最も多く付けられた名前は3年連続で、女の子が「イザベラ(Isabella)」、男の子が「ジェイデン(Jayden)」だった。
毎年発表されるこのランキングは、29日に同市のブルームバーグ市長から発表された。記者会見では、同市長がジェイデン・アレグザンダー・マーソンくんとイザベラ・パルちゃんにロンパースとよだれかけを贈って、ハイタッチをした。
同市長は、当惑した様子のジェイデンくんによだれかけをかけながら、「いつか何年かたって今のことを振り返ったときには、きっと『なぜあの写真を撮ると きに笑わせてくれなかったの』と聞くだろうね。君が米国の大統領を目指して選挙活動することになったら、周りの人々が『ほら、彼は笑ってないよ』と言うだ ろう」と冗談を言った。
同市では、イザベラという名前は2002年以降女の子のランキングの10位以内に入り、ソフィア(Sophia)とトップを争うことが多かった。11年 の2位はこのソフィアだった。Sophiaの変化型とも言えるSofiaは今回10位に入った。全国的に見ると、11年の女の子の1位はSophiaで、 イザベラが2位だった。ニューヨークでも全国的にも、エマ(Emma)、オリビア(Olivia)、エミリー(Emily)、それにミア(Mia)が08 年以降上位に入っている(ちなみにブルームバーグ市長の長女の名前はエマだ)。アフリカ系米国人の女の子ではマディソン(Madison)が07年以降首 位、白人の女の子では過去2年間エスター(Esther)が首位だ。
ジェイデンは06年に人気の名前となり、NY市では08年以降男の子の首位を維持している。ジェイデンは歌手のブリトニー・スピアーズさんが息子に付けたことで人気が急上昇し、全国的には4番目に人気の名前となっている。
NY市民は相変わらず著名人の名前から名付けのヒントを得ており、アシュトン(Ashton)が117位、アンジェリーナ(Angelina)が33 位、アッシャー(Usher)が140位に入った。歴史も参考にしているようで、ダーウィン(Darwin)が151位、ケネディー(Kennedy)が 135位に入った。
地理的にはNYから遠いにもかかわらず、ロンドン(London、45位)がブルックリン(Brooklyn、141位)よりも上位に入った。143位にはイージプト(Egypt=エジプト)が入った。
ダニエル(Daniel)、イーサン(Ethan)、マイケル(Michael)、それにジェーコブ(Jacob)といった伝統的な名前はここ数年、 NY市でも全国的にも上位に入っている。ジェーコブは11年の全国で最も人気の名前だ。またマイケルは1996年以降少なくとも10年間トップを維持し、 今も10位以内に入っている。今年は全国で5位、白人の男の子で1位だ。ブルームバーグ市長は「マイケルというすてきな名前の順位が上がったのは個人的に はうれしい」と話した。自分の名前がマイケルであるためだ。
2010年から11年にかけてNY市で生まれた新生児の数は1.4%減り、合計で12万3029人だった。