forestwalkingのブログ

2013年の暮れに、突然この世を去られた、理学博士 藤田忠男先生の研究を掲載していくブログです。


テーマ:
真正ブルーサイプレスの入手
■真正ブルーサイプレスは大量に輸入されています

世界的規模で偽物のブルーサイプレスが出まわり健康被害もあったので大変なことになった。 今では偽物ブルーサイプレス販売は駆逐できました。まだ、残党はいると思う。これからは残党狩りです。 本物の精油があれば必ず偽物の精油も出る。天然物に排他的な特許性がないことによる。 特許制度によれば、誰の畑にラベンダーを栽培してもよい。現状では偽物は壊滅できたようだ。 まだ、偽物の売れ残りを販売しているモラルがない企業もあり情けない。 外国人ブローカーの手先になっている輩がいる。

しかし、オーストラリアのブルーサイプレス精油を採る樹木は一定の地域にしか存在しない。 その樹木を盗む者もいるかもしれない。 今では、本物を識別することは容易になり、ボトルのラベルに Kakadu Blue と書かれている。 オーストラリアでは精油の植物栽培地名を入れて本物を見分けつくようにしている。 Kakadu はブルーサイプレスの生育・生産場所を指す。そばにはアボリジニ所有の国立公園がある。 たとえば、ラベルに佐賀のクスノキ精油と書けば生産者がわかる。 同じ地域に複数の生産者はいない。ブルーサイプレスの生産者はオーストラリアに一名しかいない。 ブローカーとしてはラベルに生産場所を書かれるとごまかしにくくなる。 窓口で、「Kakadu Blue と書いてありますか」と聞くだけだ。Kakadu Blue® は商標登録。 偽物精油の広告がまだ横行しています。消費者は注意してください。

ラベルに Kakadu Blue のロゴがないと偽物です。CAS# も確認すること。販売者に生産者名を問い合わせること。 オーストラリアでは生産増強中です。生産者は夜通しの蒸留釜の前に座って夜を過ごすという気合の入れ方だ。 オーストラリアの農業者は偽物精油に対しては厳しい。


■偽物ブルーサイプレスの残党狩り

アロマテラピーサロンでも偽物ブルーサイプレスで施術しているところもある。 また、大手販売店でも懲りずに偽物ブルーサイプレス販売に固執しているところがある。 販売している精油ラベルをみれば、偽物と判別できる。 この人達は偽物と知って顧客に天然100%施術用精油として販売しているので、反社会的な集団とみなせます。 残党狩りでは、倍返しになるのではないですか。今に、100 倍返しになると思う。



■これからはブルーサイプレスの臨床アロマテラピーの開発

アロマテラピーではまず始めに、100%天然精油を輸入・供給できることが前提だ。天然精油に生理活性が期待できる。 天然精油が流通できないならば、そもそもアロマテラピーという用語はありえない。 偽物精油は害毒を撒き散らすだけだ。

その次に、ブルーサイプレスがどのような病気に効くのか。どれくらいの量を使うと安全なのかを試験する。 既にドイツやオーストラリアでは医療で使われている。そのような情報が日本に入ってきています。 ブルーサイプレスは臨床アロマテラピーのステップに入りました。実験的に発がん性がないことも分かりました。 アレルゲンが入っていないので、肌の弱いひとでも安心できます。



■行き渡ってきた本物精油

現在では、ブルーサイプレスの真正精油が行き渡ってきました。偽物販売は壊滅したもようです。みなさんのおかげです。 消費者が真正精油を買おうとすれば買えます。好き好んで、偽物精油を買う人はいるわけがありません。 しかし、まだオーストラリアから在庫の偽物ブルーサイプレス精油が送られてきています。 大方、偽物と識別されていますが、現在ではカナダ、米国に飛び火しています。 ブルーサイプレスは抗炎症効果もあり有用な精油です。精油の生理作用は本物にしかありません。

なぜ、トレーサビリティがしっかりした天然100%精油が必要なのか。これからは、精油が臨床アロマテラピーに使われていくからです。 単に香料で使うわけではないのです。人体の皮膚に触れるのです。 そして、微量でも血中に入ります。血中に入ることで、医学的効果が発現され、毒性の原因にもなります。 臨床アロマテラピーで使うためには、その精油が100%天然であることが必要なのです。これがアロマテラピー施術の原点なのです。 全国のサロンでは真正ブルーサイプレスをご購入してください。



■退色しない偽物ブルーサイプレスの色

水蒸気蒸留法では100度C程度の高温で植物内の油分を揮発させる。色素成分はそのときに生成する。 水蒸気蒸留の段階から精油化学成分の酸化が始まっている。生産者は劣化を抑えて、色素成分を生成させる。 アズレン系色素化合物の反応は温度が下がってもいくらか進行してしまう。 並の人間には出来ない技だ。そのために合成油が大量に製造され世界中に偽物精油が広まってしまった。

真正ブルーサイプレスの色は酸化により退色する。封を開けたら生理活性があるうちに早めに消費すること。 ほぼ1年程度が目処だ。 皮肉にも、偽物ブルーサイプレスの色は退色しにくい。退色しない色素を添加しているのだろう。 長期的に色素変化しない製品は偽物と踏んだ方がよいだろう。 米国のサイトで品質保持期限5年のブルーサイプレスが売られていたが偽者だ。 品質保持期限によっても本物と偽物が区別できる。偽物は化粧品用顔料を加えているようだ。

青く着色しているジャーマンカモマイル精油と同じテクニックを使っているようだ。偽物精油製造技術も高度化してきている。 高温でアズレン系色素が生合成されるが、都合よく止まらず酸化物に進んでしまうのか。 低温での蒸留法を研究する必要があるのか。しかし、偽物精油はありえない。それは精油とはいわない。単なるオイルだ。 自動車オイルを買うわけではないのだ。

真正ブルーサイプレスの色素はカマズレン、ガイアズレンに基づくことは成分解析でわかった。これらは、水蒸気蒸留の高温で生成されている。 偽物ブルーサイプレスには化粧品素材の合成色素が添加されているようだ。自然な色調ではないのですぐ識別できる。 偽物ブルーサイプレスの製造者は分かっている。本物精油の数倍の量を世界中に流しているようだ。



■ブルーサイプレスの樹木

オーストラリアのブルーサイプレスの樹木の夕闇がきれいだ。樹皮が緑・青に光るからだ。 通常の植物の葉は緑色をしている。それに青みがかっている。 ジャーマン・カモマイルの葉ももやや青みがかったキク科の黄色を呈している。 偽物の精油の植物抽出部位に注目してください。真正サイプレスは木質である心材、辺材と樹皮から抽出しています。 樹皮を加えないと青・緑色の深みのある色素が出てきません。カマズレンとガイアズレンで着色しています。 しかし、水蒸気蒸留の温度や圧力でアズレン化合物の構造が微妙に変化することがあり、 そのために自然のブルーサイプレス精油の色素は緑がかっているのです。自然のなせる技です。 このような微妙な色調は合成油では出せないのです。アロマテラピースクールでも教えられているとおりです。 自然の精油を人工で作り出すことはできないのです。 ブルーサイプレスはカカドゥブルー Kakadu Blue に名称が変わります。



■ブルーサイプレス精油の色調で見分ける

偽物の精油はきれいなコバルト青色ですが、実は自然のブルーサイプレスはきれいな青色ではないのです。 オーストラリアでは樹皮を蒸留釜に加えるので、複雑な色になり規格を作るのは、技術的に簡単ではありません。 ブローカーがそのように「きれいなコバルトブルー」にしたのでしょう。 樹皮からあぶり出されるアズレン誘導体等なので単純な化合物ではないのです。 生成しているカマズレンとガイアズレンも少し構造が違うだけです。 ガイアズレンは米国では化粧品の着色原料で大量合成され幅広く売られています。 偽物のブルーサイプレスは農薬使用栽培のホワイトサイプレスの樹木オイルに合成顔料を添加したものといわれています。

成分表をみればわかりますが、生活の木のブルーサイプレスは合成油です。単純な青の着色は合成油で着色しています。 楽天のネットで、大瓶1000ml 154,350円で売られています。 これから、中小の販売業者が5ml瓶に詰め替えて販売している営業ルートができています。 アロマテラピースクールのしのぎになっているのです。 このように、偽物精油は色素化合物の合成油添加をしています。 この偽物はラベル表示の植物 Callitris intratropica から抽出していないので、 社団法人日本アロマ環境協会表示基準適合認定はまったくあてにならない基準です。 同協会では植物学のシロウトが判定しているようで、ブルーサイプレスとサイプレスが区別つかないようです。 ただ、青ければよいということでしょう。

このように、大手・通販の楽天やアマゾンの販売店も法令違反の精油を販売しています。 それが、サロンでお客さんの体に塗られているのです。 厚生労働省は動いてくれないでしょうね、このような小さな問題には。 このページは真正サイプレスの見分け方伝授の啓蒙です。 オーストラリアの生産者から本物・真正ブルーサイプレスをお買いください。 日本で偽物ブルーサイプレスが大量に出回っており、国の生産者が困っています。 希少精油の生産者を守るために、最大マーケットの日本の精油ユーザーの協力が必要です。 偽物は販売元に返品してください。返品できないと書かれていますが返品してください。 ラベル表示の植物 Callitris intratropica 由来の精油を届けているわけではないので、販売業者は代金は返さないといけません。 その精油の抽出植物あるいは生産地域の証明を出させてください。 生活の木が示している地域にはブルーサイプレスの植物はないのです。 生活の木と社団法人日本アロマ環境協会が詐欺のお先棒を担いでいます。



■ブルーサイプレスはノーザンテリトリーで栽培というか野生

ブルーサイプレスはその昔から野生していた樹木から採れる精油。焚き火をして虫を追い払ったという。 その昔、アジアの旧大陸とオーストラリア・オセアニアは陸続きだったという。そこで人々が歩いて移り住んで来たという。 アラスカのイヌイットも元は朝鮮半島に住んでいたという。 ブルーサイプレスの樹木のあるノーザン・テリトリーは、オーストラリアの中でもアボリジニー TIWI の人々が最も多く住んでいる。 北には TIWI 諸島でアボリジニ TIWI がいっぱい住んでいる。 テリトリーというから狭い場所かと思ったら、 日本の約3.5倍の面積を誇るオーストラリアのノーザン・テリトリーは、クイーンズランドと西オーストラリア、南オーストラリアと州境を接している。 ノーザン・テリトリーはオーストラリアの典型的なアウトバック。 文字を持たないといわれるアボリジニの文化は4万年以上にわたって受け継がれ、今もなお生き続けている。 壁画はロック・アートと呼ばれていた。今でも壁画つまりアートを描いているという。 アボリジニにとっては驚くことではない。先祖からやっていることをやっているだけだ。 アボリジニーのガイドによるツアーに参加して、籠を編んだり、槍で魚を獲ったり、また物語に聞き入り、 ロックアートを解釈し、地元で取れるブッシュ・タッカーを味わってみましょう。 洞窟に入って壁画を描いたらどうか。 それでアボリジニになりきってしまう。

なぜかTIWIは顔を白くペイントする。中には左半分だけペイントする。日本でも東北地方にそのような習慣があった。 外敵を追い払うための気味の悪い偽装だろう。民族はこれで数万年生きてきたという。広大な国立公園もTIWI個人の所有物だという。 今でも洞窟で壁画を描いている。これをロックアートといいアーティストになってしまった。 文字の代わりに造形で表現しているのだ。わかってやろう。 まるで石器時代のような生活を楽しんでるかのようだ。ほんとうは石器時代の生活様式を文化として残したいのだろう。 日本人が畳の上に住み、割り箸でご飯を食べるのと本質はかわらない。



■真正ブルーサイプレス

サイプレスというと樹木系の精油の代表だが、オーストラリアではヒノキ科のブルーサイプレスが採れる。 植物 Callitris intratropica を水蒸気蒸留で得る。 学名・植物名 Callitris intratropica は、ボトルラベルに書かれている。偽物にも書かれているので区別にならない。 しかし、合成油と思われるブルーサイプレスが世界的に出回っているので健康被害が多いようだ。 真正の物流量より多いといわれる。生産者も困っているという。

このページでは真正と偽物の見分け方を書いている。 天然100%つまり真正ブルーサイプレスでないと生理活性はないし施術に使えない。 偽物は市場から消えず在庫処分になっているようだ。オーストラリアのアンダーグラウンドで偽和されているようだ。 直接に日本の消費者に送られてくるという。日本に責任をもつ販売企業組織が存在しない。 危険極まりない状態のまま今日まで至ってしまった。海外から送られてくる雑貨品については日本の法律は無防備だ。 そこをうまく利用された。日本に品物を送ってくるオーストラリア側の担当者の素性も明らかになっていない。 これらが大手販売サイトで売られているのが実情だ。

オーストラリア・真正ブルーサイプレスのような粘性ベースノートはブレンドに欠かせない。 真正というからには偽物の存在がある。 エメラルド色をしているせいか香水の材料にも使われる。ベースノートとして香りを長く保つはたらきが必要だ。 米国にはブルーサイプレスという名のホテルがあるように、好まれる名前だ。 オーストラリアのブルーサイプレスから来た名前だろうか。ブルーサイプレスの樹木の色が青みかがっているのが特徴だ。 その樹木から精油が採れたのはおもしろい。アボリジニが樹木を燃やしたのが初めらしい。 虫除けの効果があることが伝承になっている。

天然100%精油が日本に輸入されている。需要があるので、今後はアロマテラピー施術に広く使われていくだろう。 米国にも真正ブルーサイプレスは輸出されていると生産者は述べているという。今では希少価値になった精油だ。

現在は微量で使われる香料としての用途が多い。 生体に対する安全性は高いという。 真正ブルーサイプレスの生産量が少ないのでアロマテラピー施術では使えないようで、香水の材料に使われているのが実情だ。 そのために、偽物ブルーサイプレスが出回ってしまっているのは残念なことだ。

下の表のように、サイプレスとブルーサイプレス精油の比較をしました。両植物はまったく異なるので化学成分が違います。 それは抽出部位が違うからです。サイプレスはテルペン類を多く含み、ブルーサイプレスはテルペンアルコール類を含んでいます。



項目 精油サイプレスの特徴 精油ブルーサイプレスの特徴
植物名 Cupressus sempervirens Callitris intratropica
特徴成分 α-ピネンおよびβ-ピネン (71%)、δ-3-カレン (18%)、ミルセンおよびテルピノレン (9%) グアイオール (17%)、オイデスモール異性体 (25.3%)、ジハイドロコルメラリン (9.3%)
科名 針葉樹 ヒノキ科 針葉樹 ヒノキ科
抽出部位 葉と果実 心材、辺材、樹皮
抽出方法 水蒸気蒸留法 水蒸気蒸留法
アズレン なし カマズレン、グアイアズレン


■偽物のブルーサイプレスの成分表の色素成分濃度

ブルーサイプレスのグアイアオールは熱分解でカマズレンとグアイアズレンを生じる。 偽ブルーサイプレスの成分表にカマズレンの濃度が書かれていないのが特徴だ。 実験データに基づかない成分表で、標準になる分析表を書き足しているだけなので、分析値は偽造データだ。 実際に偽ブルーサイプレスを分析するとカマズレンも含まれているはずだ。 グアイアズレンの合成油を添加したつもりで、カマズレンも添加している。 同じ製法の偽和ブルーサイプレスが世界中に流通している証拠だ。精油捏造グループは有機化学の知識が足りない。 真正ブルーサイプレスには緑色の成分がふくまれているが、それを加工できていない。



■真正と偽物のブルーサイプレスの色調

精油の色彩を調べるのに分光光度計があれば科学的データになるが、この程度であれば目視で十分に見分けられる。 真正物 (左側) の色調にはきわめてわずかだがコバルトブルーにグリーンが入っている。植物由来の色調を示す。 カマズレンとガイアズレンが青色色素の原因化合物といわれているが、その他に微量成分もあるようだ。 偽物 (右側) はそこまでは繊細な細工はできていない単調なトーンの色彩で終わっている。このように自然の深い色調を人工的に作れない。 真正の水蒸気蒸留の時に心材、辺材以外に樹皮を入れないと青い色調は出ないが、樹皮にはそのほかの緑調の色素も存在している。 これはごく微量成分だが目視によって確認できる。微量成分まで合成油添加はできないのが通常だ。

偽物を掴まされたお客さんは至急に販売元に返品してください。偽物による健康被害が問題になるだろう。


■外国サイトの偽ブルーサイプレスの色調

オーストラリアから出ている偽物ブルーサイプレスが国際的に流通している。 この精油の色調を見てみると、緑の成分がない。単調な濃い青のトーンだ。合成アズレンを添加しすぎてしまったか。 溶剤 PG でも薄めて販売する予定なのか。 賞味期限は6-8年として売られているが天然精油は早く酸化し劣化する。 合成原料のオイルはこんなに長持ちするのか。 このサイトには GC/MS チャートによる成分表もついているが手がこんでいる代物だ。 ブルーサイプレスの GC/MS 精密解析は行われていなかった。 たとえば成分表には、カマズレンやガイアズレンなどの天然ブルーサイプレスの色素特徴成分は含まれていない。 右図はかなり濃厚に色素化合物が添加されているので透明感が失われている。 気持ち悪い製品なので偽和と判断できる。たいていは返品されるだろう。オーストラリアの生産者はこのような製品を出荷していない。

偽物を掴まされたお客さんは至急に販売元に返品してください。真っ赤な偽物による健康被害が問題になるだろう。


■偽物のブルーサイプレスの色調

国内大手の生活の木で売られているブルーサイプレスの色調は短調だ。合成化粧品顔料ガイアズレンで作られた色だ。 天然精油の色調は樹皮から出たもので複雑な色調をしていて当然だ。アズレンが更に複雑な化学反応を起こしている。 この緑色の成分の原因は科学的に解明されていないので、ブルーサイプレスの合成油は作れないのだ。 アロマテラピースクールでも教えているように、天然精油の成分は複雑だ。 天然精油の蒸留はアートともいわれるぐらいで、それにより色調と匂いが出てくると思われる. 右の樹木の写真は、その精油がブルーサイプレスから抽出したものであることを示唆するために使われているが、 本物のブルーサイプレス販売では樹木の写真は権利者の許可を得ないと出さない。この樹木はどこに植栽されているのか。 生活の木では樹木の位置つまり生産地を明確にしていない。 そこに、ブルーサイプレスの樹木がないからだ。



■ブルーサイプレスは青・緑の植物

米国でもブルーサイプレスは栽培されている。土地の名物になる程度で精油を採油するほどではない。 樹皮の色が青みがかっているのがわかる。住宅建材に使われていた。虫がつきにくい建材として知られていた。

オーストラリアの北部のアボリジニの北部居留地にブルーサイプレスの樹木が野生している。当たり前だが農薬は使われていない。 場所は "Top End" of Northern Territory, Melville Island, North of Darwin. Home of the Tiwi people に樹木は存在している。 アボリジニは農薬を知らないのでもちろん無農薬栽培つまり野生だ。 精油に使える環境にあるということだ。 心材に油は大量に含まれ、木質と樹皮から水蒸気蒸留法で、精油が採られたわけだ。 樹皮を含めないと特徴の青色はでない。化学変化したアズレン化合物が青色のもとだ。 樹木は管理者のビンス・コリンズ氏以外は伐採もしくは持ち出せないことになっている。 特別な研究目的でないと材木のかけらも持ち出せないのではないかな。 このひとが唯一ブルーサイプレスの精油の出所です。 ビンス・コリンズ氏の代金受領証や請求書が残っていないと、それは真正ブルーサイプレスにならない。



■ブルーサイプレスの化学成分

ブルーサイプレスはヒノキの仲間でオーストラリア北部の乾燥地帯に育つ。 ブルーサイプレスは "The Blue" とも呼ばれるぐらい植物は見た目に青い色を呈している化学成分する。 ジャーマンカモミールに含まれるカマズレンと、右図上の guaiazulene "ガイアズレン"が青い色をかもし出す特徴成分で消炎作用をもつ。 今では化粧品材料から施術あるいは医療用に使われているぐらい精油としての利用価値が広くなった。 透明感のある美しい粘りのあるオイルは、ベースノートで、ブレンドに使われる。 生産量が少ない希少精油で香水原料にも使われたが、今後はアロマテラピー施術用途にも使われるだろう。 風雨にさらされた樹木の樹皮には多くのスキンケア化学成分が含まれているとの期待がある。

蚊などの虫除けにこの植物を燃やすと芳香が出るので知られていた。 モイスチャリング効果という乾燥肌の湿り気によいという。 右図下の真性のブルーサイプレスに特徴的なミルテン酸 Myrtenic acid は偽物には含まれていないので、 識別の化合物として使われている。ミルテノールやミルテナールとして分析されることもある。 オーストラリアで製造されるブルーサイプレスの偽物が国際的に流通している。 どこで、どのように偽和・製造されているかもわかっていない。 成分表を詳細に検討すると偽和は分かってしまうので、天然物精油は合成できないと思った方がよい。 偽物をお金を出して買う人はいない。 消費者は騙されないように真正サイプレスを見分ける必要がある。伝授ほどのものではないがここに書いた。

同じ針葉樹ヒノキから採れるサイプレス精油にはピネンが大量に含まれるが、ブルーサイプレスにはわずかしか含まれない。 たいていは、サイプレスとブルーサイプレスの化学成分は似ていると予想されるがそうではなかった。

グアイオールは蒸留の条件によって青色を呈するガイアズレンに変わったが、グアイオールも残存している。 このように前駆体も存在していることは重要なことだ。

グアイアズレンは濃青色の結晶性炭化水素である。アズレンの誘導体であり、二環式のセスキテルペンに分類される。 ジャーマンカモミールやブルーサイプレスなどの精油に含まれ、これらはカマズレンやグアイアズレンの原料になる。 グアイオールやアロマデンドレン、ケッシルアルコールなどのセキステルペン系化合物を脱水素酸化させることによって合成できる。 グアイアズレンは融点が31~33 ℃と低く、アズレンの融点が99~100 ℃である。 水には溶解しないが、濃硫酸及びリン酸に溶解する。グアイアズレンは化粧品の着色料としてアメリカ食品医薬品局に認可されている。 グアイアズレンの抗炎症効果は古くから知られており、今でも口内炎や皮膚炎などの治療薬として使われている。


■カモミールの特徴成分カマズレン

ブルーサイプレスの青色の化合物にはカマズレンが含まれている。 右図はカマズレン chamazulene の構造で、(-)-α-bisabolol は鎮静効果を示す。別のキク科植物 yarrow (Achillea millefolium) にも、 カマズレンが含まれる。カマズレンは精油でもハーブでも含まれている。抗炎症作用を示すのでスキンケアに利用される。 カマズレンとガイアズレンの構造は類似だ。植物体内の代謝で合成されるので類似構造が存在して当たり前だ。 ただ、ガイアズレンは樹皮を水蒸気蒸留に加えると生成すると考えられている。

カマズレンとガイアズレンは水蒸気蒸留の過程で加熱されて酸化を受け、 植物中のマトリシン Matricine および グアイオール guaiol から生成する。 ラベンダーの芳香成分・酢酸リナリルも蒸留過程で精製する。 樹木の樹皮はいくらか青みがかっている。樹皮を蒸留の材料に使わないと、薄黄色の精油が採れるので、 ブルーサイプレスの青色色素成分は樹皮に由来することがわかった。素朴な論理で分かりやすい。



■ミルテン酸 Myrtenic acid の代謝

真正ブルーサイプレスの特徴成分はミルテン酸および関連物質だ。偽物ブルーサイプレスの成分表にはない。 更に、偽物ブルーサイプレスをGC分析してもミルテン酸は存在していない。 故に、偽物精油には真正精油に常に含まれているミルテン酸がないことが発見の手かがりになっている。

ブルーサイプレスの化学成分のアルファーピネンは酸化反応でミルテノールおよびミルテナールに代謝され、 次にミルテン酸 Myrtenic acid に代謝される。 アルファーピネンとミルテン酸が共存していないと不自然ということだ。 ミルテン酸はカルボン酸で水溶性の高い物性に代謝されたことになる。 アルファーピネンは動物体内でも水溶性のミルテン酸に代謝され排泄される。 これは教科書どおりの筋書きだ。



■偽ブルーサイプレスの化学成分

特徴的なのはalpha guaieneが含まれている。Myrtenic acid が含まれていない。偽者の成分表は嘘をつけない。 国際的に偽物が出回っているようだ。真性ブルーサイプレスの流通量は少ないからだ。希少精油には必ず偽物の存在がつきまとう。 品薄なので本当の製品を知らない消費者が多く、偽物業者のターゲットになっている。 ラベンダーと同じ状況を呈している。多くの人々が騙されて購入した。真性ブルーサイプレスの匂いを知らないようだ。

Guaiazulene(CAS番号:489-84-9)1,4-Dimethyl-7-isopropylazulene 和名 グアイアズレンは、 日本の優良試薬会社である東京化成から、10g 7,800円 で入手できる。サイプレスよりブルーサイプレスに偽和することは容易であるが、 すべての植物成分を偽和することはできず、単なる見せ掛けの偽和にすぎない。 ブルーサイプレスは単に青いサイプレスではない。 青色成分であるカマズレンはシグマ・アルドリッチ社から試薬として販売されている。 カマズレンを特徴成分として含むジャーマン・カモマイルのお茶は青色を呈している。

下の成分表で、ABC (Australian Blue Cypress)-099 と ABC-108 の間に8年もある。 1年に1度蒸留していることになっている。 ABC-108 はいまだに国内で流通しているようだ。 その間にブルーサイプレスには新しい成分も見つかっているが、昔通りの成分表でやっている。要するに化学分析していないと思われる。 たとえば、真正ブルーサイプレスからはカマズレンやミルテン酸誘導体などが見つかっている。 成分は蒸留の温度・圧力・時間で濃度が異なる。 2つの成分表 A-099, A-108 は 10 年間の期間があるのにデータがほとんど変わらないのは製造管理がよいのか、あるいは捏造されているのか。 土壌の変化、気候の変動、蒸留技術の進歩があるのに、分析データがまったく変わらない。 分析機関名と使用機種・型番、分析方法の詳細などが記載されていない。とくに分析担当者の氏名とサインがないと、分析表にならない。 分析機関はオーストラリア州の行政が認定しているので認定番号も必要になる。 この ABC(Australian Blue Cypress) の成分表に対するGC/MSチャートがあるのか。 ガスクロマトグラフィーで分析していると考えられる。 現在の技術レベルでは、成分表を作成する前にGC/MSを解析する。フランスのアロマテラピー用精油は GC/MS 生チャートを貼付している。

ブルーサイプレスの化学成分は2000年頃から分析され始めている。 大方の化学成分データが発表されているが、詳細な分析が完了しているわけではなかった。 現在ではブルーサイプレスの化学成分は詳細に解析されているが、ABC では古い形のままだ。 現在販売されているロットの ABC-108 の成分表からみると、これは合成油と判断できる。 植物 Callitris intratropica 由来の精油とは考えられない。


LNP Ref#: 4751 Date: 06-14-11
Origin: AUSTRALIA Lot#: ABC-099 Analysis Date: 04-01-11
Origin: AUSTRALIA Lot#: ABC-108 Analysis Date: 12-06-06
Product Information
Extraction Method: STEAM DISTILLED Parts Used: WOOD
Quality: 100% PURE & NATURAL Cultivation: FARMED
Analysis Specifications
=============================================================
No.COMPONENT(%).....................BATCH No ABC-099
=============================================================
1. beta elemene.....................0.4
2. alpha guaiene....................0.3
3. beta chamigrene..................1.3
4. beta selinene....................5.1
5. cis beta guaiene.................0.3
6. alpha selinene...................4.0
7. alpha bulnesene..................0.3
8. elemol...........................1.0
9. guaiol...........................15.6
10. gamma eudesmol..................10.1
11. beta eudesmol...................11.0
12. alpha eudesmol..................10.3
13. bulnesol........................17.7
14. guaiazulene.....................0.1
15. callitrin.......................0.6
16. callitrisin isomer 1............0.3
17. dihydrocolumellarin.............1.7
18. callitrisin.....................0.2
19. columellarin....................0.2
Total.................. 80.5
=============================================================
No.COMPONENT(%).....................BATCH No ABC-108
=============================================================
1. beta elemene.....................0.5
2. alpha guaiene....................0.2
3. beta chamigrene..................2.0
4. beta selinene....................5.5
5. cis beta guaiene.................0.1
6. alpha selinene...................4.0
7. alpha bulnesene..................0.4
8. elemol...........................1.0
9. guaiol...........................14.2
10. gamma eudesmol...................9.9
11. beta eudesmol...................11.9
12. alpha eudesmol..................11.5
13. bulnesol........................18.7
14. guaiazulene.....................0.1
15. callitrin.......................0.3
16. callitrisin isomer 1............0.3
17. dihydrocolumellarin.............1.4
18. callitrisin.....................0.2
19. columellarin....................0.2
Total.................. 82.1


■ブルーサイプレスの精油の栽培農家、蒸留所、ボトリング会社、分析機関、輸出業者

ひとえに、精油原料植物の栽培農家、蒸留所、ボトリング会社、分析機関、輸出業者を追跡できることが必要だ。 特に、化学成分分析担当者のサインのある成分表が必要になる。信用ある研究機関の分析データであるのか。 成分表が捏造されていれば犯罪行為になる。 このような分析表は試験所ではナンバリングされており永久保存されている。 偽の精油はこのような製造と流通のトレーサビリティが欠如していることが特徴だ。 購入者は目的のものではない精油を買わされたことになる。

ブルーサイプレスの生産の権利をもっているただひとりのビンス・コリンズ氏についてはマスコミで報道された。 相手は、オーストラリア・ティートリー工業会・前会長であって良く知られている精油製造家であるビル・マックギルブレイ William Robert McGilvray 通称ビルで、 裁判の判決に依れば、ビル・マックギルブレイはアボリジニおよびクラウン地域の木を伐採する権利はないとされ、 州政府とアボリジニ代表に対して未払い費用を支払うことになった。 アボリジニ TIWI の人たちの権利が認められたということだ。 現在では、ビンス・コリンズ氏のルートしか入手の道はないという。 そのため希少精油になってしまった。日本に輸入されているものはほとんどが偽物である可能性が高い。 本物も輸入されている。ルートを辿れば本物と偽物が判明する。



■ブルーサイプレスの本物と偽物の見分け方伝授

精油の天然物に価値がある。偽物は使い物にならない。偽物精油は健康被害があるからだ。 これはアロマテラピーの原則だ。虫除けの精油は低品質合成油でもかまわない。

天然100%の精油には必ず偽物がある。その天然物を仕入れしないで、同等精油もどきのビジネスができるからだ。 フランスでもあくどい精油ブローカーがいる。人間の歴史以来、ものの取引があり、そこにはブローカーが介在する。 ブローカーがいない時代はなかったろう。精油のブローカーは偽物の精油を作る。 オーストラリアのブローカーが作ったブルーサイプレスの青色は透き通っていてきれいだ。誰しもが、偽物を本物と思って買ったものだ。 悪徳商人を誉めてはいけない。犯罪行為になる。 きめの細かい広告宣伝もぬかりがなかった。日本のアロマセラピーとかいう医療従事者の団体にも宣伝していた。

本物のブルーサイプレスの色はやや緑がかった青色なのだ。つまり、やや酸化している。 樹木の心材から樹皮まで入れて水蒸気蒸留すると品質管理が容易ではない。結果的に酸化した製品が出来てしまう。 しかし、この酸化した色が本物と偽物の区別になった。ひとの不安定な操作による蒸留は完璧なものではなかった。 精油は植物素材を蒸留法により得られた油分のことだ。そのように定義されている。 ブローカーの作ったブルーサイプレスは色素を精油に混ぜたものだった。これは精油とはよばない。 合成油を添加したものだ。酸化による劣化がみられない。 蒸留工程の熱による精油の酸化が本物と偽物との区別のよりどころになったのだ。 アズレンのような色素成分は蒸留工程で微妙に酸化する。その酸化の程度は特別な化学分析をしないで目視できるのだ。 このような微妙な酸化まで考慮する合成油添加は出来なかったようだ。

ブローカーや中間者に聞きたい。なぜ本物を売らないのか。偽物を売ったほうがカネになるからか。 しかし、農家の生産者が困るのではないか。 日本にはかなりの偽物ブルーサイプレスが輸入されている。もちろん合成油なので使えない。 本物を売っているサイトを見出すこと。おかしいことに、偽物精油の方が宣伝が大きい (笑い)。

本物として判断することは容易になった。ボトルのラベルに Kakadu Blue と書かれている。 書かれていないと偽者と判断される。以前のブルーサイプレス表示のボトルは売りきれたようだ。


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