おいしい「リョウブ飯」のつくりかた ~ 一番簡単なレシピ | 美味しく、楽しく、生物多様性ブログ!~NPO法人森の都研究所

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生態系の専門家である前に一人の平凡な父親として、豊かな自然を子や孫に伝えたいから、処方箋を皆さんと一緒に考えていきたいと思います・・・

青葉の美(味)しい季節、お昼ご飯にも、ぜひぜひ、山の青葉を~♪

「リョウブ飯」 ~ 七十年前には、丹波の農村でも食卓に上っていた春の味覚です。


  ⇒ リョウブの木、芽吹きの写真・・・「アクの少ない木の芽、リョウブが食べ頃♪ 」 4月13日記事


リョウブ飯3 リョウブ飯1


☆ ☆ ☆



【 リョウブ飯 】 ぐうたらな私向きの一番簡単なレシピ


材料: リョウブの若葉 ・・・採れた量だけ(笑)


            お米一合あたり、若葉を両手にふんわり一盛りあると贅沢に美味しいです。


     塩 ・・・ 適量 (ふりかけなどを作るイメージで、やや多めが美味しいです)


     米 ・・・ 食べる分


     その他 ・・・ お湯(ゆがく)、お水(冷ます)


道具など: 鍋、ザル、ボール、包丁、まな板 



① 白ごはんを炊く (炊飯器君、よろしく!<笑>)


  白ごはんを、ごく普通に炊飯器に予約して、いざ出発!



② 山に行って、リョウブを摘む


  山菜採りの基本に忠実に、木の枝先の新芽を、指で軽くつまんでプチッと簡単に折れる瑞々しい


 部分が美味しい食べどころです。 葉っぱが3~4枚くっついてくる感じです。


  (野生の様子は、4月13日記事 をご参照)


  芽を丸々採るので、一枝の芽を全部採るのではなく、間引く感じで採りましょう。


  ごはん一合に20芽~40芽あると嬉しいです。 また、多少作り置きができますので、多めに採れ


ても心配しないで。



③ 冷やし気味に、大急ぎで、白ご飯のもとへ!


  摘んだ葉っぱは生きていますので、なるべく冷たく暗く運ぶのが理想です。


  あまり運搬に長時間かかると、アクが強くなります。 



④ 帰ったらすぐお湯を沸かして、さっと湯掻く (20秒~1分)


  採ってすぐはアクの少ないリョウブですが、それでも、運んでいるうちに多少アクが増えてくるのは、


 タケノコと同じです。 帰ったら(白ごはんのところに戻ったら)すぐに、たっぷりお湯をわかしましょう。


 その間に、細かいゴミを除いて、必要最低限の水洗いくらいをしておきます。


  ぐらぐらっときたら、リョウブをお湯に投入! 通常、30秒ほどで十分ですが、アクが強そうなら(チビ


 ッとかじる)、1~2分くらい。  ※ お湯に長く浸ると、香りが少なくなります。


  お湯で葉っぱの色が鮮やかになりますので、さっとザルにあげて、あらく水気を切ったら、まな板へ


 (冷水で粗熱をとる方は、ザルでよく水を切ってください)。   


リョウブ飯3


⑤ 刻んで、多めに塩をまぶしからめる


 3~5㎜ほどに刻んで、少し多めの塩をまぶしからめます。 この塩味は、少し強めでも大丈夫です。


リョウブ飯2


⑥ 刻んで、多めに塩をまぶしからめる


 炊き立ての白ごはんに、⑤をさっくりとまぜてお茶碗に盛りつければ、できあがり!!


 そのまま おにぎり にしても美味です。



リョウブ飯1


リョウブの若葉(新芽)は、アクが少なく、ほんのり香りがあって上品な山菜です。


天ぷらもできますが、こうして塩味だけでシンプルにいただくと、一番、リョウブらしいと感じます。



菜飯類全般にいえることですが、菜っ葉の個性(香りやコク、多少の苦味やアク)を残すことが美味しさ


のコツでしょう。 皆さんの厨房で、お好みの(絶妙の) 湯掻き加減 を発見されることを祈っています!