本日は、「芒種」。


 “芒(のぎ)ある穀物、稼種する時也”(暦便覧)


稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃。



それまでは初夏のさわやかな気候だったのに、蒸し暑くなってきます。

次第に雨天が多くなり、各地で梅雨入りとなります。



夏至に向かう今の時期は、昼間の時間が長く「陽」が盛んです。

本来なら、お日様の下で活動的に過ごし、身体の陽気を養うべき時期なのですが日本の場合、これからどんよりとした梅雨に入ります。

雨の日が多いため自然と家の中に閉じこもりがちになり、運動不足が懸念されます。

そこに湿気の影響が重なるので、身体には冷えや巡りの停滞といったダメージが起こります。

これでは、陽気を養うどころではありませんね。


冷え性、むくみ、胃弱。

この時季に多いこれらの不調が脾胃(消化機能)の低下から起きていることはあまり知られていません。

「湿邪は脾を傷める」、「脾は湿を嫌う」といわれ、湿度が高いと脾胃(消化機能)のはたらきが低下します。

湿度が高くなってきたら、冷飲に気をつけて、なるべく消化の良いお粥やスープで脾胃を温めるなど胃腸を労わる過ごし方を心がけましょう。