本日は、「雨水」。
“陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也”(暦便覧)
降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃。
草木の芽が出始める季節です。
これからは三寒四温を繰り返しながら、徐々に本格的な春に向かいます。
「雨水」の時期は、冷えや湿気で胃腸が弱くなりがちです。
この頃に胃の調子が悪いと感じたら、お粥を食べると良いでしょう。
胃腸が弱っていると、粘膜や免疫、水分代謝などの調整が上手く出来ずに花粉症などのアレルギー症状が出やすくなります。
身体を守る「衛気(えき)」を高めるには、睡眠や休養をしっかりとり、バランスの良い食事を心掛けましょう。
春は「肝」(情緒・自律神経)が高ぶりがちになり、「脾」(消化吸収)を剋することになるので、なつめ、百合根のような自然な甘味を加えて「脾」を補いましょう。
自然な甘味は、元気の「気」を作ると考えられています。
段々と暖かい日が増えてきましたが、寒の戻りによる冷えも心配です。
首筋や肩、腰の保温に気をつけて、冬から春へとゆっくりと身体を慣らしていきましょう。


