本日は、「白露」。

 

“ 陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也 ”(暦便覧)

 


夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。

だんだんと秋の気配が深まっていきます。

 


日中の暑さは残りますが、朝夕には涼しい風が吹くようになります。

食事が美味しく感じられるようになり食欲も増しますが、夏に弱った胃腸を労り、よく噛んで食べすぎないようにしましょう。

 

秋に摂りたい食材としては、乾燥する季節に潤いを補う「白いもの」や、熱を発散させる「辛みのあるもの」です。

「大根」「ねぎ」「蓮根」「かぶ」や「白木くらげ」「百合根」「はちみつ」「もち米」「白胡麻」などです。



ただ、辛味をもつ食材は「肺」の働きを助けますが、乾燥しがちな身体の水分を飛ばしてしまいます。

「唐辛子」や「山椒」などの刺激物は、さらに身体を乾燥させてしまうので、控えめにしましょう。

 

また漢方では、「酸甘化陰(さんかんかいん)」と言い、酸味と甘みの組み合わせが身体を潤すと考えます。

手頃なところでは「はちみつレモン」とか「梅黒糖茶」などが汗の出すぎによる体力の消耗を防いで、潤わせてくれますが、旬の果物「梨」「柿」「ぶどう」もおすすめです。



他にも、「松の実」「銀杏」「栗」などの木の実類も腸を潤し、腎を補うので少し意識して取り入れてみると良いでしょう。

 

 

 潤いケアにおすすめの食材 

 

 ゆり根・白木くらげ・レンコン・大根などの白い食材

 カリン・ざくろ・梨など、酸味と甘味のある旬の果物

 

 

 お風呂で潤いケア 

 

 ≪ カミツレ(カモミール)湯 

   夏の陽射しで消耗した潤いを補い、神経の疲れも解消します。

 


 ≪ 米ぬか湯 

   豊富な脂質とタンパク質が肌の潤いをケアしてくれます。