デザートだけじゃない!夏の暑さと渇きを癒すスイカ



【スイカの皮の炒め物】

 

スイカの赤くて甘い果肉は、夏の渇きを癒すデザートですが、普段は皮として残してしまう白い果肉の部分もおいしく食べられるのはご存知でしょうか?

薬膳では「西瓜翠衣(せいかすいい)」と呼んでいて、赤い果肉と同様の働きがあります。

スイカの白い果肉(西瓜翠衣)は、熱を冷まし身体を潤し、利尿効果も高いものです。

フェンネル(茴香)は、お腹を温め、胃腸を整えます。

 


【材料】2人分

 

・スイカの白い果肉 スイカ8分の1個分

・豚バラ肉 150

・フェンネル(茴香) 小さじ2分の1

・胡麻油 大さじ1

・塩、胡椒 少々

・醤油 小さじ1

 

【作り方】

 

(1)スイカのかたい皮は少し厚めにむき、白い果肉を短冊切りにして軽く塩もみしておく。

(2)フライパンに油をひき、フェンネルを加えて熱したら一口大に切った豚肉を炒める。

(3)軽く塩・胡椒してからスイカを加えて炒める。

(4)火が通ったら醤油を回しかける。

 

 

黒きくらげやぶなしめじ、ニンニク・薄切りの人参などをあわせてアレンジするのも美味しいので、ぜひお試しください♪

夏バテ防止にもおすすめです!

 

 

余談「天然の白虎湯、スイカ」

 

熱中症でもみられる発熱やほてり、のどの渇き、多汗などを解消する漢方薬として、「白虎湯(びゃっことう)」があります。

ギブスの材料でもある石膏(せっこう)が配合されており、強い熱冷ましの効果がある処方です。

 

食材の中で「天然の白虎湯」と称されているのが夏の果物であるスイカです。

漢字で西瓜と書くスイカは、南アフリカのサバンナや砂漠地域原産のウリ科の果物です。

つる性の植物で、乾いた地面を這うように育つため、たくさんの水分を蓄えています。

 

スイカは体内の熱を強く冷ますため、夏のほてった身体を癒してくれます。

さらに、たまった水を取り除く働きもあるため、むくみや排尿トラブルにも有効です。

 

スイカを煮詰めて作るスイカ糖は、昔から腎臓病や高血圧、膀胱炎が起こりやすい方の予防に用いられてきました。

しかも、スイカの果肉は90%以上が水分なので、暑さで消耗した水分を補充するのにもうってつけの食材です。

すぐに食べられるように、一口サイズに切って冷蔵庫に入れておくと便利ですね。