本日は、「大寒」。

 

冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧)

 

一年でいちばん寒さが厳しくなる頃。

ここを乗り切れば春近しということです。

 


3日前の118日から立春の前日23までが、冬の土用期間です。

季節の変わり目ですので、体調管理に気をつけましょう。

 

 

冷え「性」と冷え「症」の違いとは?

 

「冷え性」とは、検査では異常がみられないが、身体が冷えている状態のことをいいます。

西洋医学では、疾患名として「冷え性」を認めていないため、「冷え性」という体質として認識しています。

単独では治療対象にはならないものとし、生活指導などで対応するのを基本とします。

 

東洋医学の「冷え症」は、きちんとした治療が必要な症状として扱います。

治未病(ちみびょう)の考えのもと、冷えは身体からの重要なサインととらえ、なぜ冷えが起きているのかを探り、バランスを整えることで改善をはかります。

 

冷えのサインは様々です。

 以下のサインが出ている方は冷え対策が必要ですよ。

 

鼻水や尿などがうすく、白か透明

温めると身体が楽

冬になると腰痛、神経痛などの痛みが出る

温かいものを好む

 

また、冷えのタイプも様々です。

 

手足末端冷え性

全身冷えで低体温

緊張すると手足が冷える

冷えのぼせ

 

どのタイプでも、冬の寒さに対しては、以下の3つのポイントで温活をしていきましょう。

 

 

 寒邪対策!おすすめ温活養生法 

 

 

1, 外からの寒邪に対しては「散寒」(さんかん)防寒の徹底!

     3首(首、手首、足首)は、寒さの影響を受ける場所です。

     徹底して冷やさないようにしましょう!

     寒さは、下に降りてきます。下半身を温めましょう。

     足への刺激は大切!青竹ふみや足指ほぐしは効果的です。

 

2, 体内を温める「温裏」(おんり)

     シナモン、小茴香(フェンネル)、八角(スターアニス)、丁子(クローブ)、花椒、ヨモギ、などは身体を中から温めます。

     1度に大量にとるのは身体に負担をかけますので、「少量を毎日」を心がけましょう。

 


3, 寒さの影響を一番受ける、五臓の「腎」をいたわる黒食材でケア!

    黒豆、黒米、黒きくらげ、昆布、黒茶(プーアル茶)、しいたけ、わかめ、ひじき、昆布、などを意識して取り入れましょう。