本日は、「大寒」。
“冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也”(暦便覧)
一年でいちばん寒さが厳しくなる頃。
ここを乗り切れば春近しということです。
3日前の1月18日から立春の前日2月3日までが、冬の土用期間です。
季節の変わり目ですので、体調管理に気をつけましょう。
●冷え「性」と冷え「症」の違いとは?
「冷え性」とは、検査では異常がみられないが、身体が冷えている状態のことをいいます。
西洋医学では、疾患名として「冷え性」を認めていないため、「冷え性」という体質として認識しています。
単独では治療対象にはならないものとし、生活指導などで対応するのを基本とします。
東洋医学の「冷え症」は、きちんとした治療が必要な症状として扱います。
治未病(ちみびょう)の考えのもと、冷えは身体からの重要なサインととらえ、なぜ冷えが起きているのかを探り、バランスを整えることで改善をはかります。
●冷えのサインは様々です。
以下のサインが出ている方は冷え対策が必要ですよ。
□鼻水や尿などがうすく、白か透明
□温めると身体が楽
□冬になると腰痛、神経痛などの痛みが出る
□温かいものを好む
また、冷えのタイプも様々です。
□手足末端冷え性
□全身冷えで低体温
□緊張すると手足が冷える
□冷えのぼせ
どのタイプでも、冬の寒さに対しては、以下の3つのポイントで温活をしていきましょう。
【 寒邪対策!おすすめ温活養生法 】
1, 外からの寒邪に対しては「散寒」(さんかん)防寒の徹底!
3首(首、手首、足首)は、寒さの影響を受ける場所です。
徹底して冷やさないようにしましょう!
寒さは、下に降りてきます。下半身を温めましょう。
足への刺激は大切!青竹ふみや足指ほぐしは効果的です。
2, 体内を温める「温裏」(おんり)
シナモン、小茴香(フェンネル)、八角(スターアニス)、丁子(クローブ)、花椒、ヨモギ、などは身体を中から温めます。
1度に大量にとるのは身体に負担をかけますので、「少量を毎日」を心がけましょう。
3, 寒さの影響を一番受ける、五臓の「腎」をいたわる黒食材でケア!
黒豆、黒米、黒きくらげ、昆布、黒茶(プーアル茶)、しいたけ、わかめ、ひじき、昆布、などを意識して取り入れましょう。

