五月病とは、「(新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる)新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である」と定義されています。
今回の新型コロナウィルスで、私たちの生活は一変しています。
コロナ疲れという表現が出るくらい、今までにない環境でストレスを感じている人は多いですね。
五月病のリスクは誰もが持っていて、全員が「五月病予備軍」と言ってもおかしくないかもしれません。
最近では、「ステルスうつ」というように、自分でも気づかないうちにうつ症状へと進行している場合もあります。
主な症状としては、「無気力・不安感・焦燥感」などです。
漢方では、プラス季節の影響も大きいと考えます。
春からの陽気により風邪(ふうじゃ)の影響を受けやすく、風に揺られるように気持ちも揺れ動く季節は、五臓六腑の肝(かん)が乱れるのです。
肝には気(ストレス)が詰まりやすく、イライラや落ち込み、頭痛やお腹の張りなどが起きやすくなります。
【~肝を落ち着かせ、気持ちを整える簡単養生法~】
●身体のリズムを整える
明るい時間に活動し、暗い時間に休息するのが大前提。
特に朝起きる時間を一定に保つことは大切です。
●信頼できるひとに悩みを打ち明ける
漠然とした不安を抱えている人はとても多いと思います。
言葉に出して吐き出すことが大切で、そうすることにより気は巡り、思考が整理されます。
難しいと思った方は、好きな歌を口ずさむだけでも気は巡りますので、試してみてください。
●身体を動かす
身体を動かさないと気は巡りません。
巡らないと身体はどんどん固くなってしまいます。
おススメは、ラジオ体操を全力で、尚且つ本気で行うこと!!
結構ひと汗かきますよ。
●旬の食材を中心に
筍・ゼンマイ・コゴミ・ウド・ふき・三つ葉など葉野菜や山菜など、芽吹く食材や苦みがある食材はおススメです。
香味野菜やジャスミン茶、カモミールなどのハーブティも良いですね。
または好きな香りを楽しむことでも気は巡ります。
●おススメのツボ
内関(ないかん):ストレスによって不安定になっている心身を落ち着けます。
胃腸の働きを助ける働きも。
場所:手首の内側のしわから指3本分ほど肘側、2本の筋の間。
押すと響く感じがするところ。
押し方:親指でやや強めに8~10秒押す。
10回押したら反対の手も同様に行います。
