ワールドチャレンジ | ブログ

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 夏のラストは神津島で過ごす予定だったが、ギリギリまで悩んだ挙句ワールドチャレンジへ。日本にいながらバルサのカンテラを見られる貴重な機会を逸するのはもったいないと判断した。会場まで自転車で10分だし。

 結論から言うと見に行って良かった。いつも小学生とボールを蹴っているだけになおさら衝撃は大きかった。バルサのサッカーは大人みたい。局面の判断が的確すぎる。全員が正しいポジショニングとボールの受け方を意識しているから、ボール保持者の選択肢も多く余裕を持ってプレーできる。結果的に運動量も抑えられる。ヴェルディも良いチームだったが、暑さや連戦の疲労から来る判断ミスが多かった。

 また、この年代におけるフィジカルの差について論じても仕方ないとも思うが、単に身長体重の問題ではなく、バルサやリバポは小さい子も体の芯がしっかりしていて、当たられても簡単に崩れないボディバランスの良さを感じた。この点の違いについては日本も向上に向けたヒントを得られたのではないか。

 大切なのは大人になったときにどのようなプレーヤーになっているか、ということなのでこの時点での結果はどうでもよいのだが、10年後、この差を縮めるだけでなく追い越すためには、同じようなやり方をしていたら難しいのではないかとも感じた。判断力を上げるためにできることはたくさんあるように思う。

 今日一日の生活を振り返って何回判断したか、その判断が正しかったか、判断に至るまでのスピードはどうだったか、自分自身の生き方も問われるなあと感じながら18時頃帰宅。 

 貴重な大会を開催してくれた大会運営者には心から感謝する。来年度以降も開催するのであればいくつか要望がある。

 炎天下の中、サッカーに興味がないのに連れて来られた乳幼児があまりの暑さに辛そうにしているのは見ていられなかった。過酷な環境で長時間の観戦となる場に連れて来る保護者にもっとも問題があると思うが、主催者としても、乳幼児連れの方へ注意喚起は必要だったのではないか。例えば、事前に、会場に屋根がなく日陰を作れないため、乳幼児のご来場はご遠慮下さい等を伝えることもできたのではないか。

 アナウンスで給水を促すことは良かったが、会場の自販機が売り切れという事態はシュールであった。それと、ボールボーイには帽子着用させて下さい。来年も開催するなら開催時期を夏からずらすことも検討してみたらどうだろうか。

 保護者の姿勢にもガッカリさせられた。ゴミを置きっぱなしにして帰る大人が多かったようで、会場では5回くらい「ゴミを持ち帰って下さい」と放送を連呼されていた。恥ずかしい限り。選手入場時の拍手のなさ、また試合終了後に選手がわざわざ挨拶に頭を下げに来ているのに、まったくもって拍手のまばらさ。自分の子ども以外はどうでも良いように考えているのだろうか。大人の姿勢についても色々と考えさせられた。

 こうした大人に育てられた子どもは逆に自分で判断する力がついてくるのではないか、なんて意地悪な考えも浮かんだりした。


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