http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120217-00000047-zdn_mkt-ind
たしかにコンビニの立地はとても重要です。
ちょうど私は道路管理者をやっているのでコンビニを設置するなら知っておきたいポイントを紹介します。
ただしこれは「国が管理する国道沿いに出店する」が前提条件になっていますので、閑静な住宅街や中心市街地に出店する場合は当てはまらないことがあります。
まず、コンビニを建てるのはほとんどの場合、道路沿いです。道路から車が出入りするために出入口を造らないといけません。
道路からの出入口を作る工事をするには、道路の管理者に許可をもらわないといけません。(道路法第24条)
この出入口がポイントです。さっきの記事にもありましたが、出入口次第でその店が生き残れるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
なぜならいまコンビニはどこにでもある時代です。なので道路を車で走っていてコンビニを見つけたときに狭そうだったり、入口が分かりにくかったりしたら「つぎのコンビニでいいや」と思ってしまいます。(「もう漏れちゃう」の場合除く)
なので、コンビニの種類ではなく入りやすいコンビニかどうかが重要なのです。
ではどんな出入口が入りやすいのでしょうか?それは「広い出入口」です。道路からコンビニまでフラットであれば何も気にすることはありませんが、車道と店舗の間に歩道があると、縁石を取ったり、歩道を切り下げたりして車が入れるように加工する必要があります。これに先ほどの許可が必要になります。
そしてこの工事の許可にはいろいろ条件があるので、自分で好きなだけ出入口を作ってOKとはいかないのです。
まずは出入口の大きさ。主に通行する車の種類によって出入口の幅が決まります。
A型 主に普通車が出入り:5m
B型 トラックが出入り:8m
C型 バスが出入り:10m
D型 トレーラーが出入り:12m
A型とD型だとその差2.4倍です。そしてA型やB型の出入口では大型車は入ることすら難しいです。夜に増えるトラックやトレーラーは素通りするしかありません。
では、出入口の型はどうやって決めるか?それは駐車場です。駐車場に入れる車の種類や駐車スペースがあるかどうかで国は判断します。もちろん駐車場に入った大型車が転回できるだけのスペースも必要です。(バックで出てきたら危ない)
よって客がよく入るコンビニを設置しようとしたら、それなりに大きな駐車場が必要だと言うことになります。
つぎに出入口の数です。これは店の敷地がどれだけ国道に沿っているか(間口)できまります。
間口30m未満 1カ所
間口30m~50m 2カ所
間口50m~100m 3カ所
間口100m以上は敷地内通路等利用して、極力数を少なくする。
それと出入口同士は10m以上離れていないといけません。
入口用と出口用の2カ所があると車の出入りが楽でいいですね。
以上の条件を満たしていても出入口が設置できない場所というのがあります。
交差点内
バス停内
横断歩道
見通しが悪いところ(警察署と協議して危険と判断する場合)
あと、出入口をつけて反対車線からも車が入れるように中央分離帯を開けることもできません。
条件としては以上のとおりです。また設置する場所によっては特殊な事情があったりするのでそんなときは道路管理者や警察と協議が必要です。
どうですか?あなたのコンビニは入りやすい出入口ですか?