ある知人から、こんな忠告をいただきました。

「また、ヤツが書いてますよ!」。




ヤツとは、エムグラントの井戸氏。最近、なりすましアカウントをやめ、実名で再びツイッターをやりはじめたらしい。私はフォローしていないので、周りの関係者からときどきそのモンスター発言ぶりを聞くのみだが…。


で、彼の発言をチェックしてみると、

「フードスタジアムに広告を出している企業の気がしれない。絶対に付き合わない。」


あまりにも唐突だ。媒体名を名指しで、しかも広告掲載企業に対して、脅迫まがいのモンスター発言。私は、目を疑った。これは明らかに一メディアに対する“脅し”ではないか。




エムグラントと井戸氏については、私はその成長ぶりをあくまで客観的に眺めてきたつもりである。それを名指しで批判したこともない。ただ、外食ジャーナリズムがエムグラントの業績評価において、同社が発表する店舗売上高、店舗数について、問うべきことを問うてないのではないか、と疑問に思ってはいた。たとえば、こんな当たり前のこと。

・FCも経営委託も一緒に店舗売上げとして一括して発表しており、直営店の売上げや利益が見えない。

・外食企業では当たり前の既存店の対前年比売上げ、客数、客単価を発表していない。




あるジャーナリストは、「未上場企業だから発表する義務はない」と言う。しかし、井戸氏は、ブログ等で堂々と上場企業に比して、自社の強さを喧伝しているではないか。確かに「FC、経営委託を含む全店舗売上高」と「店舗数」の伸び率では業界で群を抜いている。しかし、直営店の実力はどうなのか?既存店の売上げ推移はどうなのか?なぜ、売上高経常利益率が1%以下という異常な数字なのか?関連会社や関係者への投融資は個人的なものなのか?こうした問いに対する回答はみたことがない。未上場企業でも、200店舗、150億を超える企業になったのだから、そろそろ健全なディスクローズをすべきではないかというのが私の率直な疑問なのである。




昨年の暮れにも、ブログで彼にこう書かれた。

「今後氏の主宰するサイト若しくは会合に協賛するメーカー、サポーターとは当社は何があっても取引は致しませんので宜しくお願い致します。」




そのときは、「また言ってるのね?」と軽く受け流したが、今回は「フードスタジアム」という固有名詞で名指しで“脅し”てきた。見過ごすわけにはいかない。君にたくさんのステークホルダーがいるように、私にも小さいながら読者や支持者がいる。だから、あえて言わせてもらう。

井戸氏はハイエナからモンスターに化けつつある。商いには倫理が必要ではないか。君のモンスター的言動が外食業界そのものへの社会的評価を下げていることを自覚すべきだ。ホリエモンの真似をして悪役を売りにするのもいいが、いまの君に必要なのは企業道徳、松下幸之助語録を読むことだよ、と言っておきたい。



「塩小僧」「死神」「老害」こと、佐藤こうぞうより。