東京・日本橋を出発してから2年半。
全30回に分けて歩いてきた東海道五十三次の旅も、2024年12月、ついにゴール地点の京都・三条大橋に到着しました
三条大橋に着いた時は、無事に歩き切れたことが本当に嬉しくて、そして達成感が半端なくて大感激でした
それは一緒に歩いてきた他の皆さんも同じだったようで、「こんなに達成感を感じたのは久しぶり!」と大興奮でお互いの頑張りを称えあいました
三条大橋で記念撮影
完歩認定証もいただきました
途中で存在を知った「御宿場印」
こちらも無事全部集めることができました
並べると壮観です
東京から約492㎞歩いてきて思い出もたくさんできました。
少し振り返ってみたいと思います。
宿場町ナンバーワン 関宿 (三重県亀山市)
東海道47番目の宿場町。
江戸から明治期にかけての町屋が約200軒も連なり、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
東海道の各宿場は今では開発が進み、当時の名残を感じられるところが少なくなってきていますが、江戸時代の町並みを色濃く残している「関宿」。
当時の人々に思いを馳せながらノスタルジックな気分で歩きました。
江戸時代から売られている 関宿名物の「志ら玉」。
あっさりとした甘さでおいしかったです
難所ナンバーワン 箱根峠
東海道を歩いていると何度も峠越えや坂道がありましたが、思い返して一番大変だったのはやはり「箱根の峠越え」です。
高低差800mという辛さもあるのですが、苔のついた石畳は歩きづらく何度も滑りそうになりました
あと場所ではないのですが、暑さと雨
も歩くには辛かったですね。
写真は雨の日の宇津ノ谷峠越え。
大変です
景色ナンバーワン 薩埵峠 (静岡市清水区)
東海道には富士山を見ながら歩ける場所がたくさんありますが、天気が良くても富士山には雲がかかっていることも多かったです
薩埵峠で富士山が見られたのは最高にラッキーでした
浮世絵と一緒ナンバーワン 丁子屋 (静岡市駿河区)
歌川広重の浮世絵シリーズ「東海道五十三次」。
描かれている風景で、現在でも残っているものはたくさんあります。
なかでも私が一番「一緒だ!」と思ったのは、東海道20番目の宿場町「鞠子(丸子)宿」を描いた浮世絵。
ねっ! ちょっと感動じゃないですか
残念ながら丁子屋で食事はしませんでしたが、近くのお店で名物のとろろ汁をいただきました
名物ナンバーワン 瀬戸の染飯 (静岡県藤枝市)
「東海道名物をたくさん食べたいな」と思っていても、旅行会社のツアーで歩いているので、立ち寄りが決まっているお店以外で自由に食べられないのは残念でした
そんな中でこのお弁当は、「染飯(そめいい)伝承館」で解説を聞いた後に昼食でいただいたのでとても記憶に残っています。
染飯とは、もち米を蒸したものをくちなしの実で黄色に染めて干したもので、携帯食として戦国時代から売られていた街道名物です。
くちなしの実の薬効から、足腰の疲れに効くとして旅人に評判の食べ物だったそうです。
今は近くのお弁当屋さんが、現代の人にも食べやすいおにぎりの形で提供しています
おまけ 髭茶屋追分 (滋賀県大津市)
最近NHKの「ブラタモリ」で、『東海道”五十七次”の旅』として放送されていたので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
タモリさんが「特に分かれ道が良かった。いい三叉路に出会えました。」とコメントした場所です。
私たちも、「あっ、テレビの場所だー」と盛り上がりました
京都を目指すので私たちは右の道を進みました
左に行くと大阪に向かいます
東海道五十三次はゴールしましたが、歩く楽しさに目覚めてしまったので、今度は5月にこの三叉路から大阪・高麗橋を目指して五十七次を歩く予定です
運動不足で体力のない私でも楽しんでいます
街道歩き、おすすめですよー