心の中の思い出の品 | 北斗星の気まぐれブログ

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おはようございます。
ブログ自体、暫く稼働させていなかったですね。諸々忙しく手が回らないのが現状です。気まぐれ更新タイプなので宜しくお願い致します。

昨日、地元百貨店の棒二森屋が閉店してしまいました。
地元では「ボーニさん」と愛称が付くほど親しまれた百貨店、150年の歴史に幕を降ろしました。
たまたま、近くで用事があった為、営業最終日に行ける事が出来ました。
店舗出入口横にはメッセージ、
「皆様、さようなら」
お客様だけではない、市民に向けてのメッセージに見えます。

店内は無論大盛況、これが毎日続いていたならば閉店は避けられたかもしれない、閉店の一因は我々にもあります。

エスカレーターで登り、最上階、レストランに入ります。
レストラン出入口には150年の歴史を語る写真がありました。



遅かった事もあり、メニューの大部分が売り切れ、残ったメニューで選び、相席状態で座り、頼んだドリンクが運ばれてきました。

窓側席だったので外に目線を移すと「1974」、1974年に増築された意味です。

子供だった頃のセピア色の思い出が甦ってきます。
子供の頃の百貨店、それは敷居が高い存在感でした。
普段忙しい父が「ボーニさんに行こう」と言って、普段着ないような服を着て、家族揃って繰り出した。
厳しい父が機嫌よく「何でも頼んでもいいぞ」と言う。
言われてもメニューに目移り、というより当時の家計事情は子供ながら心得ていた。高いもの頼んだら帰宅したら説教が待っている、安いものを選ぶと「遠慮するな、これを食べたいのだろう」と選ぶ。
心の中は読まれていたけど、家族揃って食事出来るだけでも腹も心も満腹です。

大体店内にいると一日消化してしまいます、帰る頃には夜です。(画像資料、昼間しかありません、申し訳ありません)

当時のボーニシンボルマークの上にはサーチライトが設置されていて、周辺を照らしていました。
子供にとって、百貨店は夢の国、これは昔も今も変わらないでしょう。

確かに今はインターネットで何でも容易に購入出来ます。しかし、百貨店でしか得ることが出来ない事もあります。消してはいけない大切な事です。

ボーニさん、150年ありがとうございました。