K2シロップとは? K2シロップは、赤ちゃんに起こりやすい出血を予防するための医薬品です。具体的には、ビタミンK欠乏性出血症の予防目的で使用されます。主成分は「メナキノン-7」と呼ばれるビタミンK2で、K2シロップ1mlあたりに2mgのビタミンK2が含まれています12.
ビタミンKの働きと重要性:
- ビタミンKは血液を凝固させて止血する役割を果たします。不足すると体内で出血が起こりやすくなり、重篤な場合は頭蓋内出血のリスクがあります。
- また、骨の代謝にも効果を発揮し、丈夫な骨を形成する上でも欠かせない栄養素です。
新生児がビタミンKを欠乏しやすい理由:
- 胎盤を通りぬけにくい成分であるため、胎児の時期に赤ちゃんの体内に十分に取り入れることができません。
- 新生児の腸内にはビタミンKを合成できる細菌が少ないため、効率よくビタミンKを合成できません。
- 母乳にはビタミンKが少なく、母乳栄養の赤ちゃんはビタミンK不足に陥りやすい状態です。
-
K2シロップの投与タイミング:
- 通常、出生後から生後1ヶ月までの間に、3回経口投与されます。
- 1回目: 出生後、授乳が始まったとき
- 2回目: 生後1週間(母子の退院時)
- 3回目: 生後1ヶ月(1ヶ月健診)
-
自宅出産の場合: 自宅で出産する場合でも、同様にK2シロップを投与する必要があります。助産院などで出産した場合も、ほとんどの施設がK2シロップの投与を行っています。ただし、自宅出産の場合は、医師に確認しておくことをおすすめします3.
赤ちゃんの健康を守るために、K2シロップの投与が大切です。
K2シロップの副作用はありますか?K2シロップとは? K2シロップは、赤ちゃんに与えるビタミンK2の補給を目的とした医薬品です。主成分は「メナテトレノン」と呼ばれるビタミンK2で、K2シロップ1mlあたりに2mgのビタミンK2が含まれています1.
ビタミンK2の働きと重要性:
- ビタミンKは血液凝固を促進し、出血を防ぐ役割を果たします。不足すると体内で出血が起こりやすくなり、特に頭蓋内出血のリスクがあります。
- また、骨の健康にも関与し、丈夫な骨を形成する上で欠かせない栄養素です。
-
K2シロップの副作用:
- K2シロップ自体にはほとんど副作用は報告されていません。ただし、ごく稀に嚥下性肺炎を引き起こす報告がある程度です2.
-
総じて、K2シロップは赤ちゃんの健康を守るために重要な薬であり、安全性に配慮されて作られています。
- 過剰摂取により高ビリルビン血症(黄疸)が起こることもありますが、通常の投与量では問題ありません。