みなさん、こんにちは。

毎週月曜日15:00 - 16:00の「Blooming Days -日々是好日(ひびこれよきひ)- 」を担当していますキュレーションコミュニケーター倉嶋桃子です。

数か月前のこと。最寄り駅の構内に、「カプセルトイ」が数台まとまっておかれるようになり、通りすがりの子どもだけでなく大人の方も眺めている姿をよく見るようになりました。

我が家の大学生の娘も、お気に入りのキャラクターや好きな動物のシリーズものなどがあると、時々回してはコレクションしているようです。

この「カプセルトイ」、小型自動販売機の一種で、硬貨を入れ回転式レバーを回すとカプセル入りの玩具などが出てくるもの、またその取り出した玩具を指している言葉ですが、販売メーカーさんごと、地域ごと、時代によって「ガチャガチャ」「ガチャポン」「ガシャポン」「ガチャ」「ピーカップ」といった呼び方があります。

現在のカプセルトイ自販機の元となる機械は、1880年代アメリカのチューインガムの販売機が発祥と言われていますが、今のようなカプセルの中にガムが入って出てくる形ではなくて、1回まわすとバラバラ出てくるような方式だったとか。
このチューインガムの販売機には、ガム以外におもちゃが入っていて、子どもたちはこのおもちゃがほしくて何度も回し、結果的にガムが売れたので、おもちゃだけをカプセルに入れた方がいいんじゃないか、ということで、その後改良され、1945年〜1946年頃、カプセルにおもちゃを入れて販売されるようになりました。

その当時、カプセル内に入っていたものは、ディズニーのキャラクターのようなものや、動物のフィギュア、野球選手の小さなお人形などといったものだったようです。

日本には、1965年(昭和40年)、貿易会社に勤務していた重田哲夫(てつお)氏と重田龍三氏ご兄弟が、ペニイ商会(現:ペニイ)という会社を作り、米国のペニイ・キングカンパニー社長のレスリー・O・バードマン氏の協力を得てカプセルトイの機械を輸入し、ここから国内でのカプセルトイの歴史が始まりました。

カプセルトイが広まっていった歴史を見てみると、三つのブームがあったようです。

第1次ブームは、1965年~1976年。
この時期はカプセルトイ誕生の時代で、当時の商品は中国から輸入した安いおもちゃが多く、子どもたちの社交場であった駄菓子屋などに置かれることがほとんどで、価格は10円。機械を置けば一日約1万個(関東地区)売れるほどだったそうです。

第2次ブームは、1977年~2011年。
時代と共に商品が多様化し、バンダイとユージン(現:タカラトミーアーツ)といったメーカーが業界に参入。

1977年当時、バンダイは20円の自販機が主流だったカプセルトイ市場に100円の自販機を投入。ハンドルを「ガシャ」っと回すと玩具が入ったカプセルが「ポン」と出ることから、バンダイのカプセルトイを「ガシャポン」と名付け、定番キャラクターや最新キャラクター、さらにオリジナルキャラクターなど豊富なアイテムを展開しました。

1980 年代になってくると、スーパーカー消しゴムをはじめ、当時のアイドル、相撲、プロレスラーなど、時代を反映させた商品が多く作られ、1983 年に発売されたキン肉マン消しゴムは、当時の小学生の間で大ブームとなり、累計1億8000 万個以上の販売を記録しています。
ちなみに、キン肉マン消しゴムはポリ塩化ビニル(PVC)製の人形であり、消しゴムではないものの、外見が消しゴムに似ていることからキン消しと呼ばれたそうです。
さらに、1985 年には「機動戦士ガンダム」のスーパーデフォルメフィギュア「SDガンダム」も発売され、こちらも大ブームになりました。

1990年代後半以降は、キャラクターやフィギュアの種類も増え、品質が向上し、値段が上がったものも出てきて、子どもだけでなく、大人や親子でコレクションするなど販売層が広がっていきました。

第3次ブームは、2012年~現在。
大人向けにサブカルチャー化した商品が誕生しブームを引き起こします。既存のキャラクターのものではなく、クリエーターさんたちと商品を考案し、造形がより精巧な商品が増えはじめ、商品価格は300 円が主流となります。

また、メーカーが次々に参入し、大人向けのオリジナル商品の割合も増え、より付加価値の高い商品を手がけるようになり、2018年頃からは500円で販売する商品が増えています。

カプレセルトイ市場は、日本玩具協会の2017年の統計によると319億円。その後も大人向けのカプセルトイブームもあり、1,000円、5,000円、10,000円といった高額な自動販売機スタイルが登場するなど、350億円前後の市場になっているのではとも言われています。

コレクションしたくなるものや、観光地や特定の場所でしか購入することができないレア商品のもの、はたまた、最近は格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」で、カプセルの中に特定の行き先の航空券と引き換えられるポイントチケット(6000円分以上)が入っているという「旅くじ」を販売する等、趣向をこらしたものも増えてきました。

どんなものが出てくるのか、または自分の欲しいものが出てくるのかなどと、ドキドキワクワクする気持ちは、10円で回していた時代と変わらないまま、カプセルの中に詰まっているものであると改めて感じるところです。


<参考資料>
 

なぜ、ガチャは50年も生き残ったのか?(前編) | 電通テックの公式メディアBAE
https://blooming-days.njs.xyz/fimz

なぜ、ガチャは50年も生き残ったのか?(後編) | 電通テックの公式メディアBAE
https://blooming-days.njs.xyz/yikf

カプセルトイ - Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/55tg

「キン消し」が誘発?ガチャガチャ界の大変革 300億円市場の実態
https://blooming-days.njs.xyz/i5vf

「旅ガチャ」のドキドキ感がすごいと話題に。運頼みの行き先、ピーチが自販機で販売 | HuffPost
https://blooming-days.njs.xyz/5xzm

「モヤさま」2年ぶりに「1000円自販機」が“復活” ファン歓喜「神回」「往年の黄金パターン」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
https://blooming-days.njs.xyz/y651

 

それでは、本日お送りしたメニューのご紹介です。

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