特別支援学級で毎週1回ある「自立」という授業。(知的クラスはもっとあります)
みんなでゲームをしてソーシャルスキルを学んだり、感覚統合として体を動かしたりする時間です。

その自立の時間。
情緒学級と知的学級と合同でやったんだけど、
Nくんは、最近調子が悪くやりたがらない。
Gくんは、黙っていられず先生の話を先回りして言ってしまう。
Rくんは全く先生の話を聞かずに近くの子に違う話をずっと喋っている。
Sくんは、目立ちたいがために人を攻撃する。
FくんとOくんとKくんは先生が何を話しているのか理解できない。
Tくんは思い通りにならないと拗ねてしまう。

😅書き出してみるとすごいことになってるみたい😅

でも、その気持ちを自分でどう静めていけばいいか、イライラしたとき、怒りたくなったとき、喋りたくなったとき、わからなかったとき、そういうときにどうしたら助けてもらえるのか。
それを学ぶ授業が自立の時間でもあります。
「困っているというサインをどういう表現で出したらいいか」(困っているということに気付けない子もいます)

だから、子どもたちが怒ったとき、喋りすぎたとき、やりたくないとき、わからないとき、という「困っているとき」には、そっとその子の側に行き、まずは「困ったときにはどうしたらいいんだった?」と声をかけます。それも難しい子には、「いま、みんなはどうしてる?」とまず周りを見せてみます。それでもわからない時は「いまは先生の話を聞く時だよ」「しずかにできたらえらいね」などとできるだけ短く簡単にわかりやすい言葉で教えるようにしています。

それで気がつけば万々歳🙌
でも、現実はなかなかそう上手くはいかず、それでもやってしまいたい!という気持ちが抑えられずムリヤリにでもやってしまう子の方がまだまだ多い。
あまりにもエスカレートしすぎた時には、一旦気持ちを途切れさせるために、厳しくいう時もあります。
そして後で、「なぜ怒られたか、何がいけなかったのか」を先生と一緒に振り返ります。

気づくまでにはとても時間のかかる子どもたちです。何度も何度も同じことを毎日繰り返しても時間がかかります。
小学校の間だけでは足りず、中学校ではここまで支援してもらえないんだろうなぁと残念に思う時もあります。
そして、その気持ちは、特別支援学級の子どもにとって今の学校制度は難しく厳しいなぁと思うことにつながります。

普通学校でもない、かといって特別支援学校に行くまででもない。
そんな子どもが学べる学校があったらいいのになぁ〜と思います。