邦題：デッド・クリフ

36点。

ひとつ前のレビューにて、~~幼稚な~~ティーンエイジ映画と書いたけど。ねぇ…。

上映時間87分を主人公のウェンディと共にし、視聴者は彼女にどこまで付き合う事が出来るかの器量を試されるという斬新なシチュエーションのサバイバルスリラー。（違う。）熊さんがリアルなのは当たり前。だって、本物ですもの。

以下、ネタバレ。って言うか、関係無さそうな現実で起きた小噺。

こないだ、とあるレストランで私、ランチをいただいたのです。健康志向で五穀米が美味しいとこなんですよ。貴方にもお勧めしますね。

それでね、車に乗り込んで駐車場から道路に出ようとしたら、出口をアルファードが左を向いて塞いで居たんです。

…ここ、最大手のファストフード店がすぐ傍にあって、毎度の事なのだけど、二車線ある道路の内の走行車線が大渋滞するんです。全然、進まないとこなの。

遠回りになってはしまうけど、裏口から出れば良かったって私、少し、後悔してたんですけど、良く見ると、アルファードの前、車一台と半分くらいの車間が空いてて。

だから、車間を詰めてくれたら私の車小さいし、間を抜けて行けるって思ったの。

でも、私に全く気付いてくれなくって、ちいとも動いてくれないの。こういう時ってクラクションを鳴らしたりするのでしょうけど、中からおかしい人とか出て来たら嫌だなって思って。かと言って、車を降りて運転手の方に

「前を詰めていただけませんか？」って言うのも怖くて。

だって、わざと他人に嫌がらせをする人って世の中に一定数居るし…。理解出来ないけど…。

そうしたら、アルファードの後ろのエヌボックスがちょっと後ろに下がってくれたのね。同年代くらいの方で、初心者マークが付いていたんだけど、運転はバックの方が難しいのにね。

それは有り難いんだけど、私は左に曲がりたいのであって、右側が空いたとて段差に掛かっていて行けない。彼女のこちらに向ける笑顔が眩しいよぅ。

私、ほとほと困ってしまいました。

そうしたら、アルファードがじわじわーっと前に進むではないですか！あ、気付いてくれたんだ！これで、エヌボックスのお姉さんの気遣いに応える事が出来るよ！会釈して私も笑顔を返そう。で、車を前に進めたら…。

止まったんですよ。アルファードが。1メートルも進んでないくらいで。

何でそんな意地悪するの

極限にギリギリだけど、車が（弄る方だけど）趣味の私なら何とか行けると思って、意を決して進入してね。アルファードが途中で進んでくれる事も期待したけど…結局最後まで動いてくれなかったんだけどさ。それで、段差を躱して、走行車線を抜けたんだけど、私の車はロングノーズで追い越し車線に出るのが怖いので、右側に車体を振ってエヌボックス越しに車が来ないかをじーっくり確認しながらー

エヌボックスのお姉さんの顔が引き攣っているのを確認しながらー

何とかかんとか、抜ける事が出来ましたってお話なんだけど。

…やっぱ、アルファードの中の人が気になるじゃない？

抜けて左に曲がった時にご尊顔を拝見したんだけどね。

若いお兄さんだったんだよね…。

前を向いたままでぼーっとしてたので、ブレーキの踏みが甘くて前に進んだだけで、この人は周囲に迷惑をかけてしまっている事に気付いてもいないんだわって。

ついでに、渋滞の少し先には交通整理の方が居ましたけど、この方も気付かなかったという二段構えの落ち付きでございました。

当映画に戻ってラストです。何とかかんとか、同僚に助けてもらえたのですが。

ウェンディが笑っちゃいまして、何なら幽霊にも助けてもらった事に気付いて情緒不安定って感じなんです。

これ、当然に費用がかかりますし、同僚を危険に晒した事になるのにね。

その落ちとは相容れない様に思いました。

周りの大人の誰かがウェンディと監督に言ってあげて下さい。

「貴方はこの仕事に向いてない」

多分、彼女達はまだ気付いていないと思います。

目に見えない幽霊より、実在する人間の方が怖いという小噺ですって。

Body at Brighton Rock (2019)