『ゴジラxコング 新たなる帝国』
監督:アダム・ウィンガード
感想
ヴェルヌから「ジュラシックパーク」「Xファイル」まで、古今のSFや特撮ものの要素をごった煮したような映画。もちろん、「キングコング」もそこには含まれる。それでも、ベースには昭和ゴジラがある。怪獣島とかあの辺の雰囲気を濃厚に感じる。
子供心を忘れてないっていうのかな。わりとご都合主義なところもあるんだけれど、「まあいっか」みたいな気持ちにさせてしまうところがある。ゴジラが走るのも「らしくない」っちゃらしくないんだけど、『ヘドラ』では空も飛んだしまあいっか…みたいな。あの昭和ゴジラの鷹揚さ(緩さ)がこの映画からも感じられる。
渡辺謙さん以来の日本要素が薄くなったところとか、寂しく思うところもあるんだけれど、これだけの娯楽作品に仕上げてくれたら僕は文句はないよ。しめっぽくなくて、ときおりクスっとできるような遊び心があるのも気に入った。予告編のイメージより(いい意味で)相当軽い映画だこれ。世界各地の名所を壊しまくるのもサービス精神満タンだ。
レジェンダリーのゴジラで最良の作品と僕は見た。
☆☆☆☆☆(5.0)
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