前夫のご両親は、私から見て毒親の一歩手前だと思います。なので、前夫には交際当初から同情心がありました。
前夫は小学生の頃、スパルタで怖いお父さんからこう言われていたそうです。「人に弱味は見せるなよ!!利用されるから。」と。
前夫のご両親は、遺産相続問題で親や兄弟と争い、縁を切っていたそうなのです。人間不信に陥っていたのでしょう。でも、前夫が社会人になってから言うならわかりますが、まだ小学生の男の子にそんなことを言うのは、夢も希望もないし惨い(むごい)と思いました。私なら「利用する人もいるけど、そんな人ばかりじゃないからね。」と言います。そして出来上がったのは、誰も信用することができない前夫でした。
前夫のお母さんもお母さんで、前夫が小学生の頃、お父さんから激しく叱責され殴られても、庇うことはせず 「アンタが悪い!!」と言っていたそうです。
結婚の挨拶へ行った時には、私はお母さんからこんなことを言われました。「こんな男(息子)のどこがいいかわかんねぇ!結婚する人の気が知れねぇわ!同居もする気ないし、アタシは何にもできないかんね!」と。あまりにもショックで泣きそうになりました。
「いやいや、あなたの息子でしょ!!」と思いましたし「こんな息子だけど、選んでくれてありがとね。色々迷惑もかけたでしょうに、見捨てないでくれて。何もできることないかもしれないけど、何かあったら言って。よろしくね。」なんていう言葉を期待した自分が馬鹿でした。でも、まさかここまで言われるとは思わなかったです。
前夫の親戚も親戚でした。結婚の挨拶へ行ったら「あーそう。それは良かった。わざわざ来てくれてどうも。それでさ、あれなんだけど」と、すぐに世間話が始まり、私は蚊帳の外。他2組もそうでした。
前夫を取り巻く人達の環境の酷さ。こうして前夫は出来上がっていったのだなと想像できました。でも、社会人になれば、環境も生き方も選べるわけで、すべてを周りのせいにはできなくなってくると思うのです。そこから脱却できなかった、悪い部分を反面教師にできなかった、それが前夫の弱さだったでしょう。
「蛙の子は蛙」という言葉も、悪い意味で言われないようにしたいものです。