本屋大賞を取った「羊と鋼の森」を読みました。
淡々と静かに流れる小説でした。
小説家である原民喜の文章、
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようで
ありながら、きびしく深いものを湛えている文体、
夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」
この文体を音に替えた、そんな音が目指す音だと先輩
調律師が主人公に語る箇所があります。確かに
この原民喜の文章にはぐっと惹かれるものがありました。
主人公も、もう一度言ってくださいとメモを取るのですが、これ
が基軸となって、この小説の世界が展開されているように
感じました。
”羊と鋼の森” ってピアノのことだったんですね
そして主人公自信も”羊と鋼の森”みたいな人でした。