「羊と鋼の森」を読んで | Fleurのブログ

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日々の小さな喜び、感動、安らぎを綴ります。

本屋大賞を取った「羊と鋼の森」を読みました。
 
淡々と静かに流れる小説でした。
 
小説家である原民喜の文章、
 
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようで
 
ありながら、きびしく深いものを湛えている文体、
 
夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」
 
この文体を音に替えた、そんな音が目指す音だと先輩
 
調律師が主人公に語る箇所があります。確かに
 
この原民喜の文章にはぐっと惹かれるものがありました。
 
主人公も、もう一度言ってくださいとメモを取るのですが、これ
 
が基軸となって、この小説の世界が展開されているように
 
感じました。
 
”羊と鋼の森” ってピアノのことだったんですね
 
そして主人公自信も”羊と鋼の森”みたいな人でした。
 
 
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今も時々ピアノを弾いている私ですが、調律師の仕事を

 

初めて再認識しました。頼まなくても定期的に連絡して

 

来てくれる調律師さんを見る目がだいぶ変わりました。

 

私もピアノにもっと愛情を注いで弾くべきだと少し反省もさせられ

 

ました。

 

今まで知らなかったこと、気付かなかったことに目を開かせてくれる

 

読書って楽しいですね。美しいものがいっぱい溶けている世界に

 

触れる機会が豊かな心を作るのでしょうね。

 

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