八ヶ岳自然教室も4回目、2016年の最終回となりました。
八ヶ岳自然教室への思いや趣旨はたくさん書いてきたので、下記のリンクをご覧ください。
「《八ヶ岳自然教室》2016年5月、いよいよ開講します!」
「《八ヶ岳自然教室・第1回》みんなの笑顔で5月の八ヶ岳山麓の自然を堪能しました!」
「《八ヶ岳自然教室・第2回》八美里ファームが舞台に早変わり!6月の八ヶ岳山麓の自然を堪能しました!」
「《八ヶ岳自然教室・第3回》八ヶ岳の野草に触れたり食べたり、7月の八ヶ岳山麓の自然を堪能しました!」
どれだけ台風が来るのかと思うほど、台風と雨量の多い今年の秋。
ギリギリ曇りそして着くころには雨模様......雨森の美しさを子どもたちに見てもらえたらと。
雨の朝も「Etoile de Midi」は凛として迎えてくれます。
第4回は、第1回目に女子ユニットが参加してくれた、子どもたちとも仲良し、そして施設の先生たちとも仲良しの東京の養護施設「希望の家」の新小岩ホームの子どもたちです。
今回はじめて男の子たちの参加となりました。
待ち合わせは甲斐大泉にある大好きなイタリアンのお店「Copain」です。
なんと、今回は指導員の方がパンフレットをつくってくれました。
こちらから送ったタイムスケジュールや登る予定の山(北八ヶ岳:にゅう)、持ち物、お約束などが書いてあります。
とてもうれしいですね。
小雨が降っているので里山散策をやめて、長坂にある北杜市オオムラサキセンターへ行くことに。
まずはザリガニ釣りに夢中になって......。
いろいろな木(木材)に触れて、匂いを嗅いだり......。
木のことを勉強したり......
八ヶ岳で見れるチョウだけでなく、日本、アジア、世界のチョウについて学んだり......。
八ヶ岳の生き物の生態系を剥製や泣き声の音声で学んだり......。
世界の珍しいカブトムシやクワガタに触れてみたり......。
虫が苦手な子も恐る恐る触れているうちに虫が好きになってしまいました。
オオムラサキは、観察ハウスで、実際に見ることができます。
9月のオオムラサキは1齢幼虫です。
卵から孵化した幼虫はエノキの葉1枚に1頭ずつ移動するそうな。
1齢幼虫にはツノがないのですが、ツノがあるところを見ると、2齢幼虫になっているのか、なるところなのか......よーく見ていると、エノキの葉にたくさんいます。
小雨になったので、オオムラサキセンターの遊歩道をひと回りすることにしました。
いつもながら、星つむぎの村の跡部さんの植物教室は面白い!
傘をさして、植物を中心に、生き物を見つけながら遊歩道を歩いていきます。
遊歩道の中には川も流れているので、いましたいました、サワガニです。
たくさんいたので、人数分、夕飯にお持ち帰りです。
そして、立派な栗の実が落ちていました。
こちらはたくさん収穫して、今晩のご飯は急遽「栗ご飯」となりました。
オオバコの茎で「オオバコ相撲」です!
みんな夢中になって、どっちが先に切れるか争っていました。
水車小屋から田んぼを抜けて、日本の原風景を味わえるとても気持ちのいい散歩道です。
河原にもサワガニがいました。
最初は怖がってなかなか捕まえられなかった男の子たちも、ちゃんと捕まえられるようになりました。
こういう何気ない風景も、実は人間が手を入れているからこそ維持できています。
水生昆虫好きとしては、コウホネなどの水生植物があまりに美しくてたまらない景観です。
こういった風景を見るだけでも価値があるかと思います。
頻発する台風とそれに伴う連日の雨で小川がかなりの水量で迫力がありました。
たくさんの水生昆虫がいそうな池には可憐な睡蓮がひっそり咲いていました。
予定よりも遅くなって到着した「Etoile de Midi」。
早速、布団班と炊事班に分かれます。
基本、小さな子どもたちはまず布団班です。
今日は男子のほうが多いので、男子が2階です。
今日は栗を茹でて剥いたりサワガニを茹でたりと、いつもより工程が多いので、手際よく段取ります。
みんなフル稼働で野菜を切ったりお鍋で煮たり、栗の皮を剥いたり、それはそれはてんやわんやです。
こちらが本日の夕飯です。
みんなで収穫した野生の栗を使った栗ご飯にサラダと茹で甘々娘(トウモロコシ)。
栗ご飯がうますぎる! 甘々娘甘すぎる!
そして、野菜たっぷりのチキンのホワイトシチューも最高です!
サワガニはゆずポン酢でいただきました。
ちょっとしたおつまみ感覚で癖になります。
八ヶ岳自然教室開講以来はじめて、室内での食事となりました。
大人はテーブルで、子どもたちは座卓でなかよくいただきました。
今日も渡り廊下は荷物でごった返しています。
今日もお風呂はギリギリになってしまったので、少し遅くまでやっている小淵沢のセラヴィリゾート泉郷の温泉施設へ行きました。
そして、子どもたちが寝静まるころ、大人たちは明日の朝食の仕込みです。
夜中の時点であっ模様だったので、明日の山登りは中止にしたのでお昼のおにぎりづくりはなしです。
今日は2人、胃腸炎で欠席したので、玄関は少し余裕があるかな。
アンジュ、テラスにパラソルが増えたよ。
雨の日には大活躍だよ。
翌朝の朝食は「パイの家」のアップルパイにサラダとゆで卵、それに昨夜のホワイトシチューです。
子どもたちも食べる食べる。
よく食べます。
今回は床のワックスがけまで。
本当によく掃除してくれました。
みんなありがとう!
山登りに行けなくて残念だったけど、八美里ファームと八ヶ岳山麓を堪能して帰ってね。
またおいで!
そのときは、ちょっと八ヶ岳、登ろう!
星つむぎの村の活動の場にもなっているセラヴィリゾート泉郷でプラネタリウム体験!
夏の大三角形が見えました。
これくらい大きな星なら、東京の空にも見えるそうな。
何かあったら空を見上げてごらん。
みんな同じ星空を見て願っているんだ。
「明日は今日よりも素敵な笑顔になれる」って。
君は一人じゃないんだ、自信を持って笑ってごらん。
まずはちょっと工作です。
5センチ程度の塩ビ管をつかって、青いところが地球。
それに月のシールを貼ってクルクル回すと、あら不思議。
地球を中心に月が回っている様子が再現されます。
お昼は「ごう蕎麦」に立ち寄りました。
実はごう蕎麦、何を隠そう八美里ファームから1番近いお蕎麦屋さんです。
八ヶ岳蕎麦をいただきました。
子どもたちも美味しいお蕎麦に大喜びでした。
シャトレーゼ白州工場見学の最終受付の15:00にギリギリすべりこんで、あんこやアイスクリームの製造工程を見学して、最後は楽しみにしていたアイスクリームの食べ放題!
「しっぽまであん」最高にうまいです。
今年、念願の八ヶ岳自然教室を開講しました。
無事に予定通り4回終えることができました。
当初考えていたのは、八美里ファームの周りをバードウオッチングをしたりしながら散策したり、山登りを楽しんだりというものでしたが、想像を超える充実したメニューになったことに、スタッフ側として携わっていただいた星つむぎの村(高橋さん、跡部さん)、心魂(寺田さん、有永さん)、小野江里子さん、河野聡美さんに感謝申し上げます。
参加してくれた養護施設の子どもたち、指導員のみなさま、ぜひ来年もお越しください!
原点に返って、自然教室の名の通り、ゆるりとやれたらとも思っています。