おそばが大好きです。
今回は軽井沢・追分の美味しいおソバ屋さんです。
ここで頼むおそばは名物「ひすいそば」です。
ということで、軽井沢の喧噪から少し離れた追分にある「きこり」です。
そば粉は、信州浅間山麓(軽井沢、御代田、小諸)産の厳選された玄そばにこだわっているそうな。
門構えから少しだけ歩いて入口があるなんて、ちょっといいですね。
こちらは「もりそば」(二八そば)です。
香り、風味を楽しむなら、冷たいおそばがお勧めと書かれているだけあって、いいお味です。
お蕎麦がきれいです。
ふわっとした香りと醤油ベースの濃いめのおつゆがはまります。
お蕎麦はその昔、名産地では大根の絞り汁につけて食べるのが普通だったそうな。
おそばの甘味と大根のピリッとした辛味とが絶妙に調和した食べ方…「きこり」では「おろしそば」もお勧めかもしれません。
こちらが数量限定「ひすいそば」。
玉村豊男さん命名だそうな。
長野県野菜花き試験場が10年の歳月をかけて開発したそば新品種「長野S8号」(品種登録出願中)が「信州ひすいそば」のもと。
最大の特徴は“色鮮やか”で“香り高い”ことだそうな。
果皮(そば殻)を除いた丸抜きの緑色が濃く、そば粉の色も緑色が濃いのが特徴だそうな。
たしかに、香りがいい。
色味もわずかに緑色を感じます。
これは癖になります。
この味は、いいねと言いたくなります。
これはうまい! と言いたくなります。
香りもいいし、口の中に感じるそばのはっきりした味がたまりません。
お見事!
信州ひすい蕎麦は、10月に収穫する中間秋型そばですから、本当に味香るのは年明けぐらいから。
そのころ挽き立て、打ち立てをいただくのが一番いいかもしれません。
そばつゆは醤油ベースの少し濃いめ。
お蕎麦の香りを引き立てるなら少し濃いめが一番です。
多めに積まれたきざみネギ。
少し辛めのネギがまた、おそばの味を引き立ててくれます。
天ぷらもサクサク。
地元浅間高原産のお野菜がおいしい。
そばつゆとは別に天つゆが出てくる配慮は、ちゃんとお蕎麦を味わってほしいという証。
うれしいですね。
そば湯にもしっかりこだわりがあります。
そば湯は、今では「そば湯」のためにつくっているお店も多数ありますが、本来、そばの茹で湯が「そば湯」です。
ビタミンB1、B2、ルチン、タンパク質を豊富に含むそばは、茹でる間に栄養分が溶け出してしまうそうな。
つまり、美味しくお蕎麦をいただいたあとに、そば湯で栄養素を補給しましょうということです。
「きこり」のそば湯は、香り高く、ついつい、何杯もおかわりをしてしまいます。
きれいなそば湯です。
こちらはそば焼酎。
少し、匂いがツンと来ます。
もちろんそば湯割りでいただきます。
こちらはお通しの「お蕎麦を揚げたもの」。
昔のおやつの一品なのかなーと、ついつい手でつまみたくなります。
そば茶もしっかり味が出ていて、美味しい。
お蕎麦のメニューです。
こちらが蕎麦を挽く石臼です。
店内は意外と広いのですが、他のお客さんとの距離感が保たれているので、とても気持ちいい空間でお蕎麦を味わえます。
入口入って正面の掘りごたつ式の和室がお勧めです。
そこから写真を撮っています。
いわゆる国道沿いのドライブイン式のお店なのですが、本当に美味しいお蕎麦にこだわっています。
一品料理とお飲物のメニューです。
信州ひすいそば、ぜひ一度味わってみてください。
かなりの美味です。