HPでもお知らせしていますが、4月からASDのお子さんの初診受付をストップしています。
患者数増加で受け入れることができなくなったのが大きな理由です。
また、妊娠・出産で退職したスタッフの穴をいまだに埋めることができていないという人員不足の問題もあります。
当院では、通常の歯科医院では診療を受けることが難しい子供たちを中心に診ていますが、診療を上手に受けることができるようになったお子様も引き続き診ておりました。
そのためどんどん患者さんが蓄積されてきたので、新しくASDの子供たちを受け入れることができるように上手に診療を受けることができる子供たちは一般の歯科医院に紹介して、空きが出たところに新しく初診のASDの子供たちを受け入れようとスタッフと相談して決めました。
よく考えれば、そうすることで”般化”にもつながるなぁということで、最近そういった「ふなびき歯科からの卒業」を進めています。
そんな中の一コマをご紹介します。
昔から来られているASDのFくんのお話し。

これは先日Fくんにわたした表彰状です。
Fくんは、お母さんの努力もあって虫歯はありません。
ですが、歯並びに問題があって何本か抜歯をしなければいけませんでした。
虫歯の治療でも難しいのですから、抜歯となるとすぐにやりましょう!という訳にはいかず、何度もトレーニングして抜歯ができるようになり、結局3本ほど抜歯をしました。
そんなFくんは少し遠いところから来てくれていたので、来院するのが大変だろうということもあって、他の歯科医院で診ていただこうということになりました。
そして、ふなびき歯科から卒業を伝える最後の日。
お母さんからこんなお手紙をいただきました。
「転院のことは、まだ伝えていません。
治療に支障が出ては困るので、すべて終わってから伝えようと思います。
ただ、「今日で最後」はきちんと伝えて、さよならをしないと次に行きづらくなるので・・・
私から、次は別の歯医者さんに行くことを伝えた後に「卒業」「頑張ったから表彰状」という。)ことで表彰状を渡していただいてもかまいませんか?
なるべくプラスの気持ちで転院してもらいたいと思います・・・!
よろしくお願いします。」
ということで、お母さんは表彰状まで作ってきてくれたのです。
それが写真の表彰状です。
それを治療が終わって(その日が最後の抜歯の日でした)渡したとき、案外ケロッとしているように見えたので安心しました。
(こっちの方がうるっと来ちゃったんですけどね(笑))
でも、以前にも別のお子さんで、来院最後の時に「ふなびき歯科は今日で終わりだよ」ってお母さんが伝えたときに涙を流してくれていた子供さんもいたので、Fくんがそうならずに安心しました。
きっとFくんなら次に行っても頑張ってくれることと思います。
ちなみにFくんご紹介した先生も、視覚支援を使いながら治療にあたってくれる先生なので、安心して任せられるいい先生なので、安心です。
Fくん、次に行っても頑張ってね!!