笑えるブログ -2169ページ目

葵ちゃん2

葵ちゃんは、団地の管理人をしていた。

朝、6時
家の電話が
鳴った




川の土手に
爺さんが猫ば(を)
埋めよる(てる)
やめさせろ!



団地の住人からの
苦情だ。





土手に行ってみると、足が少し悪い(いつもは車椅子)爺さんが、泣いていた。


飼っていた
猫ちゃんが亡くなったのだ。

泣きながら
手で穴を掘っている
(スコップもないのだ)
土に座り、泥だらけになりながら 埋めているのだ。



5メートルぐらい 離れた場所に
畑がある
(もちろん無断で作った物だ)





上を見た

2階のベランダに
腕ぐみをした住人が
いる。
(畑の持ち主だ)
じっと、見ている



…。




おい!
コラァ\(`へ’)
朝から、電話してきてなんか(なにか)と 思ったら、


そがん所に おらんで(いないで)
降りてけー(来い)



なんや~
そんなに 自分の畑が大事か?
足が悪い 爺さんに どうしろと 言うとか?(言うのか?)

お前が
降りて来て、埋めてやる優しさは なかとか?




団地の窓が
一斉に開いた。




どうした?
葵ちゃん?

あら?
爺さん、どうした?
皆、心配している。


この団地は
河川工事の為
立ち退き させられた住人が 殆ど住んでいて、仲間意識が 強い。


後から
知らずに 入居した人は びっくりして
引越していく程だ。



話しは 少し 逸れるが

私が遊びに行ってた時

団地の人に 会ったので、『こんにちは』
挨拶したら


そいつに
挨拶せんでよか(しないでいい)

そいつは
挨拶のしかた知らん奴だけん

って言われた事がある
もちろん
そいつ と 称された
人は引越して行った。




そんな団地なのだ




葵ちゃんは
箱を取りに行って
爺さんの猫を
埋めて あげた。





自分の都合だけで
文句ば(を)
言うな!

嫌なら
ここに住むな!

と言った。



泥だらけの爺さんは
何度も 何度も頭を
下げた。

ありがとうな

すまんな

ありがとうな

涙、ボドボトこぼしながら

謝っている。




葵ちゃん
も 泣きながら
謝る事は
なんも(なにも)
なかよ(ないよ)

今度から
困ったら、うちに
電話して きなっせ(きてね)
出来る事は
何でも してあげるけん。


帰ってから
風呂に入りなっせ



と 車椅子を
押して行った。




もちろん
腕を組んでいた
住人は
引越して行った。

畑は ぐちゃぐちゃにして、挨拶もなしだ。
誰も、お前の植えた
野菜を食べる
はずがない



意地悪
なのだ。


葵ちゃん

私のおばさん(葵ちゃん)は、若い頃
東映のニューフェイスに合格した ぐらいの美人である。
(父親の反対で断念した)

クラブで働き始めた頃、No1から、呼び出され人の客とるな!って言われた。

もちろん黙るはずもなく、

俺が指名してくれ
と 一言でも 言ったか?

ふざけるな!

と、ハイヒールを脱ぎ、それで ボコボコにしてしまった。


もちろん次のテーブルから、No1の客の連れの指名は葵ちゃんになった。

相当、恐かったに違いない。

やくざと付き合って、喧嘩して、殺せ、はよ(早く)殺さんか?
女一人殺しきらんとか?


と言ったほどである。

煙草を手につけられ熱いか?
と言われ

全然、熱くなか(ない)
と言うのだ。
脇汗は、かなり出たぞ

と笑いならがら
話すのだ。

街を一緒に歩くと
ヤーサンが、
あっ!

姉さん元気ですか? m(__)m
と頭を下げていくのである。



やばい

ある人が
通かかった、ロシア人パブに
一人で入った

女の子が5、6人座り お酌を始めた。

次から次に
やれボトル入れて
だの
フルーツ食べたい
だの言った。

女の子もチェンジしていく

15分経過



で精算書に


38万と書いてある

ゆわいる、ぼったくり店なのだ




ニヤリッ




金が足りないから
家の者に 持って来させるから







10分後





現れたのは





ヤーサンの団体
ざっと数えて

10人




しばらく飲んで
請求書
チェックだ。





黙って向こう(店)が
頭を下げた



大どんでん返しだ。

蛇の道に罠をはって、龍が出て来たのだ。

It's amazing!だ。