『足すだけ英会話トレーニング』(スピーキングトレーニング本のご紹介) | 聴けない英語は話せない 

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今日は、スピーキングを強化するトレーニング本をご紹介いたします。

 

 

 

 

英語学習者の方なら知らない人のいないアルク社より、あまり知られていないけれど、なかなか渋い英語教材を出している茅ヶ崎方式英語会の協力で、スピーキングのトレーニング本、『足すだけ英会話トレーニング』が8月に出版されました。この本は、タイトルにあるように、いきなり長い文章を言うのではなく、少しづつ情報を足していく方式でトレーニングを行うというものです。取り上げている文章100個、音声録音410分!という充実ぶり。取り上げられている文章は、とても中身が濃い!だって、協力:茅ヶ崎方式英語会 ですから!

 

では、この本の「はじめに」に書いてあることを引用します。
 

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「新見南吉は、児童文学作家としてはよく知られているが、英語教師だったことは、あまり知られていません。」を頭から英語にしようとすると、こんなふうになりそうです。

 

Nankichi Niimi wrote many stories for children. His stories have been read by many children and adults. However, few people know that he was an English teachrer. 

 

もちろん、これでも間違いではありません。でも、あなたがある程度、英語を学んできたなら、「なんだかスッキリしない英語だなぁ、これで満足したくない、もっと知的な言い方ができないかな」と思うかもしれませんね。その場合、

 

Despite his fame in childrens literature, few people know that Nankichi Nimi was an English teacher. 

こんなすっきりした1文が組み立てられるといいですよね。この『足すだけ英会話トレーニング』は、このような英語の表現力を身につけるための一冊です。
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そうなんです。毎週のクラスでは、ライティングの時間もあります。また、この夏も、ライティング強化月間を行いました。高校生には、毎週、自分の意見を述べる原稿を作ってもらっています。でも、生徒さんの作る文章は、間違っている、というわけではないのですが、なんだかこうまどろっこしかったり、長かったり。冗長なことが多いです。このようにスッキリと言えるといいですよね。

 

「うーん、でも、最初からこんなこと言うの難しいなぁ。」と思われたかた。はい、それもその通りだと思います!最初からこんなスッキリとして英語が作れる方は、このようなトレーニングが必要ない方ですね。では、この本では、どのようにトレーニングするのでしょうか。それは、「文章の「核」となる部分に、その他の情報を徐々に加えていって余計な枝葉を取り払った知的な文章を作っていく」(中西 P.002)とあります。つまり、ビルドアップ方式、ということです。では、ちょっと覗いてみましょう。

 

 

◆文章例

おぉ、あるわ、あるわ。これも見たことある、あ、これも。そうです。この本にある文章の多くは、茅ヶ崎方式英語教室で毎週学ぶLCTという教材からの文章です。ですから、大人の英語学習にぴったりの「中身」のある文章なのですね。たとえば、こんな感じです。

 

「専門家によれば、クマの食料となるドングリなどの食べ物が、生息地に少ないそうだ。」

 

確かこれは、2020年の秋ごろのニュースで、2021年の年初に教室(中上級)で取り上げたニュースでした。

 

◆トレーニング例

さて、この上の文章は、6段階でステップアップしていきます。文章によってステップは、5段階のもあれば6段階のものもあります。

では、この文章の「核」から始めます。

 

①ドングリが少ない。

Acons are scarce.

 

お、これなら簡単。次に、情報をちょい足しします。

 

②ドングリなどの食べ物が少ない。

Acons and other foods are scarce.

 

なるほど。では、さらに足しましょう。

 

③専門家によれば、ドングリなどの食べ物が少ないそうだ。

Experts say that acorns and other foods are scarce.

 

「~によれば」、According to ~ だけじゃないのね。

 

④専門家によれば、食料(diet)となるドングリなどの食べ物が少ないそうだ。

Experts say that acorns and other foods that make up the diet are scarce.

 

関係代名詞ね。make up も使うんだ。

 

⑤専門家によれば、クマの食料となるドングリなどの食べ物が少ないそうだ。

Experts say that acorns and other foods that make up the bears' diet are scarce.

 

次は、クマさんを入れるのね。OK。

 

⑥専門家によれば、クマの食料となるドングリなどの食べ物が、生息地に少ないそうだ。

Experts say that acorns and other foods that make up the bears' diet are scarce in their habitat.

 

できました!

 

・・・・といった感じです。

 

◆会話に落とし込む

あれ?でも、これ、スピーキングのトレーニング本、でしたよね。これだと、なんだかただの英作文みたい。と思われた方!そこは、あのアルクと、著者の中西哲彦先生です。これだけで終わろうはずもない。(←イチロー風に) ちゃんと、復習で、会話文で練習するコーナーが設けてありますよ。

 

◆所要時間

一つの文章をひととおり、音声通り(ダウンロード可)に練習すると、約2分で終わります。何度かやり直したり、音声を止めながら練習しても、だいたい1センテンス5分~10分くらいです。

 

毎日、少しずつトレーニングされる習慣のある方は、すぐ取り入れていただけるのではないかと思います。

 

さっそくクラスで体験してみました。次の投稿で体験談をお伝えします。