気になっていた映画ではあったが例によって近場の一般的なシアターでは上映予定が無かったので見逃したと思ったら、これまた例によって地元の有料映画館、シネマテークたかさきでちょうどGW中に上映されたので観て来た。
以前に観て共に感動した映画ダンケルクや英国王のスピーチと同じ時代の出来事で、原題は「The Darkest Hour」。なのでこのブログの題名もそれにならいました。私に才能が有ったならこの映画に出て来る俳優を引用先の映画の俳優にすり替えた動画なんかをYou Tubeにアップしてやりたいななんて思ったりしました(コアな映画ファンの方にはちょっと毒な表現かもしれませんが)。
ところで今回本題に入る前に一つ書きたい事が有ります。上記ダンケルクの映画感想の中で書いた様に、昨年はちょっとした事が有って映画館で映画を観る気が失せてしまいました。しかしもしかするとその本当の原因、いやそれに輪をかけてしまったのはAmazonプライムのせいかもしれません。実際昨年観ようとして見逃した映画が既にレンタルラインアップされています。中にはプライム対象(無料)となって既に視聴したものも有ります。そうなるとますますインドア派になってしまいそうですが、やはり気になる映画は劇場で観るべきだと思っています。
さていよいよ本題へ。第二次大戦を描いた映画は国内外を問わず沢山有って、たいてい名画として評されるけれどもこれもおそらく当時のイギリス国内の緊張感を描いたという意味で誰もがそのカテゴリーに入れるのだろう。
私は書物を通じてしか知らないのだが、実際にこの時の状況から連合軍が挽回してヒトラーの世界征服から逃れたというのは、世界史というより人類の歴史の中で幸運だったのだろうと思うし、ちょっと間違えれば世界は今頃どうなっていたのだろうとも思える。
ところがここで描かれているチャーチルの人と成りが、よく指摘される事だが今で言うアメリカのトランプ大統領に似たところが有って、政治家として高く評価される人とけなされる人は紙一重だと思ったのは言うまでも無い。
実際ここで描かれているチャーチルは破天荒で奔放で傲慢である。あの時代とは言えいつも葉巻を離さず。昼から、いや朝からか。常に酒びたり。どう見てもアル中だろって感じ。しかし一方では弱気で妻や側近の女性に弱いというか、彼女たちの助言無しでは自分が進むべき方向を決められない優柔不断さを兼ね備えていた。
しかしそんな彼がイギリスを、そして世界を引っ張って行けたのは、やはり強いリーダーシップが有ったからだろう。そういう意味では先に挙げた現代の話題に戻ると、アメリカ大統領の場合オバマ氏よりトランプ氏の方がリーダーシップには長けているのかもしれない。
この歴史からは学ぶべき事が大いに有る。そう考えさせられたいい映画だと思う。既に主要都市では上映が終了しているのでレンタル等で観るしかないだろうが、引用リンクの映画も含めて観るのをお勧めします。

