サラリーマンの世界だったら | Do More with Less

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メインタイトルは尊敬するCG創設者の故小林彰太郎さんの書から引用しました

4連休の初日の深夜にこんな事に反応するのも何だが、医療ミス事件についてのニュースについてちょっと思った事がある。

この病院の院長、確かに問題ではあると思うが、でも言いたくなってしまうのは、捜査当局の捜査方針。こんな事を一般のサラリーマンに適用されたらどうなるのだろうか?

【解答】
・重要な案件の後は、たとえ就業時間外、あるいは休日であっても禁酒しなければならない。
・重要な案件の後は、プライベートは無し。
・重要な案件の後は、常に連絡が取れる状態でなければならない。
 (日本の法律では自動車の運転は不可能、携帯電話を持たない人はクビ)
・仕事を引き継がれた人が不手際をやったら、引き継いだ人にも責任が生じる。
・そもそも重要な案件なんて全ての業務である。つまり上記は全ての業務に適用。

こんな事を一部上場企業の労働組合員に強要したら、大問題になるはずである。

いや実際問題オレの場合、こんな事は心がけてはいるよ。仕事へのこだわりとして。だからツーリング先で会社からのケータイ着信にあたふたして次の日早出残業したり、仕事が一段落した後の打ち上げ会で、ケータイ着信で場を凍らせたり・・・まあそれはそれとして。

医者に対してはこれらの行為を、ここまで強要するのか?

日本という国は、まともな政治家や外資系金融、製造業に続いて、医者まで国外追放するつもりなのだろうか?

残るのは年金生活者と、生活保護受給者だけになってしまうぞ。


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(毎日新聞のサイトから引用)

山本病院:男性の容体急変時に理事長が外出、飲酒

 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」で肝臓手術を受けた男性患者(当時51歳)が死亡した事件で、業務上過失致死容疑で再逮捕された理事長で医師の山本文夫容疑者(52)が、男性の容体が急変した際に病院を出て飲酒していたことが病院関係者への取材で分かった。山本容疑者は執刀医と麻酔医を兼務していたが、連絡も取れなかったという。県警は、山本容疑者が適切な処置を怠ったことが死亡につながった可能性があるとみて調べている。

 山本容疑者と助手を務めた医師の塚本泰彦容疑者(54)は06年6月16日午前10時10分ごろから手術を開始。腫瘍(しゅよう)を摘出する際に肝静脈を損傷し、大量出血させた。病院関係者によると、山本容疑者は傷口を縫合した段階で手術室を出て近くの店に飲みに行ったという。

 しかし、男性は出血が止まらず、容体が急激に悪化。午後1時半ごろから、塚本容疑者と看護師が止血したり、赤十字血液センターから急きょ血液を取り寄せて輸血したが、心肺停止状態になった。

 塚本容疑者は男性を病室に移し、看護師や検査技師と約2時間にわたり心臓マッサージを続けたが、午後3時39分に死亡が確認された。この間、看護師が山本容疑者に電話で連絡しようとしたがつながらず、夕方に戻って来たという。

 当時病院に勤務していた関係者は「手術しておきながら、患者さんを診ないで飲みに行ったのは、医師としてあるべき態度じゃない」と話す。両容疑者は、男性の死因を「急性心筋梗塞(こうそく)」とし、医師法に基づく「異状死」の警察への届け出もしていなかった。

 山本容疑者の行動について、捜査関係者は「容体が安定するまではいないといけないのに出ていった。責任を果たしていない」と指摘している。【上野宏人、高瀬浩平、大森治幸】