雨降らば降れ 風吹かば吹け
今日は、室町時代の禅僧であった一休禅師の話である。
「一休さん」と親しまれ、幼少の頃の逸話は絵本やアニメにもなっているから、ご存知の方は多いであろう。
24歳の頃、一休さんはこんな詩歌を詠んでいる。
【有漏路(うろじ)より 無漏路(むろじ)へ帰る一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け】
漏というのは、人間の煩悩。
有漏路(うろじ)は煩悩の有る「この世」のこと、無漏路(むろじ)は煩悩の無い「あの世」のことである。
一休さんが言わんとしているのは、こうだ。
【人の一生とは、この世からあの世へ行くほんの短い旅に過ぎない。
今の私は、その旅の途中で一休みしているだけ。
雨も風も、好きなだけ降りつけ吹きつけばよい。
豪雨も暴風も、旅の途上の一休みの間の出来事であって、たいしたことではない。】
いわゆる諸行無常を謳ったものであるが、『雨降らば降れ 風吹かば吹け』というフレーズが潔く清々しく、私は好きだ。
生きていれば、いろいろなことが起こる。
経営者なら、なおのことだ。
それが当たり前なのだから、起きる出来事にいちいち右往左往することはない。
『雨降らば降れ 風吹かば吹け』と腹を据え地に足を付けて生きれば、気持ちが落ち着いてくる。
心に余裕があれば、人間というのは、強く明るく優しく生きていけるものだ。
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