イタリア、フィレンツェにて、イタリア人の夫と暮らしています。
2017年春に第一子となる息子ピピウ(仮名)を出産。
ただ、26週というかなりの早産で生まれてしまった息子。
息子が生まれてからNICUを卒業するまでの過去の出来事を当時の日記をもとに書いています。
~点滴のつけ外しを習う~
中心静脈栄養の点滴が一日3時間外されることになり、本格的に看護師さんからの点滴のつけ方、外し方の指導が始まりました。
ピピウが退院する時は在宅での点滴が必要だということを意味します。
最初は在宅での点滴が不安で、心配でしたが、このころはもう心の準備はできていました。
ピピウのためなら何でもするよ。
初日。
点滴を外す時、看護師さん二人がやってきて説明してくれました。
初日は看護師さんたちが作業をしながら説明してくれるのを見学しました。
点滴をつける時も外すときもできれば二人でやるのがいいということ。
点滴が繋がっているカテーテルはピピウの太い血管に直接入っているため、そこから菌やバクテリアが入るとすぐに血液にのって体中に回って危険なので、無菌状態を保ちつつしないといけないこと。
必要な備品の説明。
手袋のつけ方から教えてもらいます。
翌日からは実際に私とダンナがしてみることに。
家ではやはり私の方がピピウといる時間が長く、ピピウの世話は私が中心にすることになるので、まずは私が外し方とつけ方を学びます。
ダンナはアシスタント。
(その後、ダンナもちゃんと練習し、二人とも点滴を外すこと、つけることができます。)
まず、外し方を習います。
看 「じゃ、お母さん、必要な物を言ってみて。僕が取って来るから。」
私 「注射器、生理食塩水、ガーゼ、手袋、カテーテルにつける蓋、消毒用のアルコール、パラフィルム(液体を通さないフィルム)…だったかな?」
看 「OK
よく覚えてたね。注射器は何mlのものを使用する?」
え?それは聞いてませんけど???![]()
私 「さぁ…それは聞いてないけど。何ml?」
看 「水圧のことがあるから使用するのは10mlの注射器ね。それより小さい物はダメ。
生理食塩水はカテーテルを洗うのに何ml使用する?」
え?それも聞いてませんけど???![]()
私 「さぁ…分かりません。」
看 「今のところ指示が出てるのは8mlね。この数字はこれから先変わることもあるかも。」
二日目の看護師さん、厳しいなぁ、おい![]()
でも、この看護師さん、NICUの中でもかなりできる看護師さんで、普段は感じがいいし、日本人の知り合いがいるとかで日本へ行ったこともあり話しやすい看護師さんです。
こうして、しっかり学ばないといけないときはこれくらい厳しくしてもらったほうが、こっちも覚えるからよかったです。
さて、道具の準備もそろい、本番です。
道具は常に無菌状態でないといけないため、手袋をはめるのにも他の場所に触れないよう注意を払います。
備品全てのパッケージはアシスタントのダンナに開けてもらい、中身は私がはめた無菌状態の手袋だけが触れるようにします。
まず、注射器に生理食塩水8mlを吸い上げます。
注射器に入った空気を綺麗に抜いて、針を注射器から外します。
カテーテルと点滴の管の接続部分に巻かれているパラフィルムとガーゼをダンナに取り除いてもらいます。
点滴のポンプを停止させます。
カテーテルの太くなっている部分にクリップがついているので、そのクリップを閉めます。
(それによって血液がカテーテルから出てくるのを防ぎます。)
接続部分を無菌状態のガーゼで私がつまみ、点滴を外します。
消毒アルコールを含ませたガーゼでカテーテルの先端を包み込むように拭きます。
その作業、30秒以上。
生理食塩水の入った注射器(針なし)をカテーテルにつけます。
8mlの食塩水を一気に注入するのではなく、キュ、キュ、キュ、キュ、とリズムをとって注射器を押しながら注入していきます。
注射器を外し、事前に注射器を使って生理食塩水で満たしておいた(中の空気を抜くため)カテーテルの蓋をカテーテルにつけます。
ガーゼで先端をくるみます。
その上に更にパラフィルムでくるみます。
はい、出来上がり!
正直、難しいことではありません。
慣れです。
作業自体は簡単ですが、無菌状態でないといけないということに大変気を遣います。
少しでも手袋や備品が無菌状態でないところに触れると、
看 「はい、無菌じゃなくなった!やり直し!」
となるのです。
その場合は無菌じゃなくなった備品をまた新しい物に変えなければなりません。
その後も、毎日、その日担当の看護師さんに指導してもらいました。
点滴のつけ方も指導してもらいました。
最初は両手に無菌の手袋をつけて、ダンナや看護師さんに手伝ってもらってやっていましが、家に帰れば、日中ダンナがいないこともあります。
そこで、慣れてきたころに、片手にのみ無菌の手袋をつけて、一人で点滴のつけ外しをする練習をしました。
もちろん、看護師さんが見てくれていて、アドバイスもしてくれます。
だんだん慣れて「ピピウのお母さん、うちで雇ってあげるわ。笑」とドクターから冗談を言われるほどになりました。
看護師さんたちも備品だけ渡してくれて、私一人か、私とダンナで点滴のつけ外しをするようになりました。
“家でもやっていける”
それは自信にもつながりました。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
現在もピピウは夜の間点滴に繋がれています。
ですので、朝、点滴を外す作業は私一人で、
夜、点滴をつける作業はダンナと私と二人で交互にやっています。
点滴をしなくてもいいその日が待ち遠しいですが、それでも今では点滴をつけることにも慣れました。
確かに家での点滴は大変です。
常に管がひっかからないか心配ですし、時間的制約もあります。
でも、思っていたより大丈夫というのが正直なところ。
きっと他の人が思っているより大したことではないです。
だから、これから在宅で点滴をされるお子さんがいらっしゃるお父さんとお母さん、大丈夫ですよ。
きっと慣れます。
今日もKUROと町の写真を応援クリックお願いします!
↓ ↓ ↓ ↓



