◆ セラピストCANAができるまで10~不信と不審 | アーユルヴェーダのある生活のススメ|BODY MIND SPIRIT

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五感と直観を活かして、健康で美しく幸せに生きる術を発信中。アーユルヴェーダをこよなく愛する祈り人。のべ6000人の施術経験者セラピスト。遠隔健康診断、各種ヒーリング、イタリア美容雑貨販売。

奈良から阪急宝塚線のナントカって駅までは、

2時間くらいかけて行っただろうか。



そこまで往復4時間かけて、
1ヶ月後の予約をしてまで会いに行く価値のある人なんだろうか。



一体、誰やねん、トモコさんって汗




そんなことをぐるぐる頭の中に巡らせながら、

カツコとの待ち合わせの駅に向かった。




カツコはわたしとだけではなくて、

旧来の友人という人を、さらに誘って(もちろん予約して!)

トモコという人が待つ人のお家へ向かった。




当時まだ少しだけ松葉杖をついていたと思うけど、

お家までの道のりは30分くらい。

まだ時折疼く足の痛みは、もう行かなくてもいいんじゃない?

帰ろうよ・・・。と言っていたような気もする。

(足12針縫って、まだリハビリ中…。正座がギリできるかどうかというレベルでした。)





向かうまでの道中、カツコはトモコさんとの出会いだったり、

トモコさんがいかにすごいかって話をしてくれたのだけど、

半分耳に入って、半分話はぬけていた。



正直、来たことを後悔している部分もあったから。




スピリチュアルが何かもしらないし、

そもそも、あやしいし、

なんでわざわざ沖縄から大阪に来て、

しかも、他人のうちに泊まって、取り巻きみたいな人たちがいて、

しかも毎月、その人に会いに行く人たちがいて、

ようよう聞いたら、お礼にいくらか払うんだと。お布施?




もしかして新手の宗教?

はたまた、みんな狂信者で、頭おかしくなった???




行きの道中の心境はまさにこんな感じガクリ




完全に『不信感』オーラが出てきたところで、

トモコさんに対面することになった。



ある人のお宅に着くと、

トモコさんはカウンセリングルームと化した部屋にこもっていて、

予約をして遠方から来た人たちの話を代わる代わる聞いているらしい。




その部屋から、何人かが入って、出てを繰り返しているのを不審そうに見つつ、出されたお茶とお茶菓子をいただきながら、自分の番を待った。




カツコと一緒に部屋に入ると、トモコさんを紹介された。


トモコという人は、頭も真っ白の白髪で、

でも顔は生き生きツヤツヤしていて、とても白髪の年相応の老人には見えない。

で、全身真っ白な服を着てる。

沖縄人らしく、肌は少し浅黒く焼けているけど、

ニコニコしているくらいで、特に変わった様子はないはてな5!



そして、もう一人、ちょっと小太りで、

短髪の女性がいて、彼女に対する紹介もなければ、

彼女も特に振り向かず、うつむいていた。




カツコがトモコさんに、わたしのことを説明してくれて、トモコさんがわたしにひとこと。




  かお『そう。大変だったのねー。それで、今からどうしたい??』



という感じの言葉をかけてもらったかしら。




  怒 『どうしたらいいのかわからないんです。』




答えた答えは、たしかこう。

ほんとうに精一杯傷を治していくことだけが日課で、

といっても、その日課はちょっとリハビリをして、時間に任せるしかなくて、

漫画を読んだり、就職情報誌を読んだり、昼寝をして、母が作ってくれたご飯をたべて・・・というだけの生活。



両親も、傷が治るまではゆっくりしたらいいと言ってくれたけど、
じぶんでは、何をしたらいいのか、どうしたらいいのか、
働くと言っても何ができるのか、そもそも働けるのか。



こんな大きな傷を作って、
彼氏なんて、もうできないんじゃないかなとか、
もうじぶんの好きなことなんて全部あきらめなきゃいけないんじゃないかとか、


とにかく

今思えば、これでもか!!!っていうほどのマイナス&ネガティブ思考354354



一人じゃ生きていけない。

こんなわたしじゃ相手にしてくれる人もいない。

両親の世話になるのは、いやだ。

でも、じぶんで何かもできない。



っていう超デフレスパイラル思考(笑)




そんな中、トモコさんがひとこと。





  かお『どうしたらいいか、かー。どうにもならないんじゃない?ねえ?』





って、言ってた気がする(笑)





ええ、だから来たんですけど?

わざわざ2時間かけて、足も痛い思いして、

1ヶ月後の予約までして、で、回答それ???




って、若干の殺意さえ抱きながら、

むしろ、不意打ちをつかれたようにポカーンとしていたら、




トモコさんの隣にいた、小太りの女の人が急に泣き出したの・・・。





 ううっ... うわーーーーーーーーーーー!!!!




って、すごい声で何度も。



意味わからん・・・





しばし、トモコさんもわたしも、

隣にいるカツコもそれを眺めていて、

数分たって、彼女の呻き声にもちかい泣きが終わった時に、



トモコさんがその女性を撫でながら、


 かお『これはね、あなたの心の声なの。

 彼女はあなたの心を代弁してくれたのよ。

 もうスッキリしてるでしょう。またおいでなさい。来月ね。』




といって、カツコは勝手に



『ありがとうございました』



といって、わたしに退席を促した。



『あ、はい。ありがとうございました。』




何がありがとうなのか、

また来なあかんのかとか、

わけわからんことが多すぎて、

退席してからもしばし呆然。



で、どうやら、この一連の流れで、

お布施が必要らしい(驚)




カツコがいうには、

『今日はね、初回だから、なにもいらないけど、

 次回からは、だいたい皆さん5000円くらい置いていってるのよ。場所代とか、トモコさんの交通費とか、お茶菓子代とかね。

 みんなボランティアでやってるから、あなたの気持ちでいいんだけど、帰る時に、この感謝箱に入れてね』



と、説明をうけた。





『で、どう?ちょっとスッキリしたでしょう?』



と。







・・・・・・?!?!?!





え、これなに?

やっぱり新手の詐欺???

先生、もしかして洗脳されてる???大丈夫?

ていうか来月半強制的に予約入れられたけど、

これってブッチしても大丈夫?




ねえ、ママ、どう思う???




と、付き添いの母に聞いてみたのだけど、

母も半信半疑・・・。




ひとまず、よくわからないけど、来月も行ってみることに、なったのが、わたしの最初のスピリチュアルとの出会い。







つづく。