音楽を良く聴くようになったのは中学生の頃でしたヘッドフォン
80年代前半は歌謡曲もそうですが、ニューミュージック(死語(^^;)と呼ばれていたジャンルのアーティストが大勢おり、貸しレコード屋(これも死語^^;;)に良く行ったものです。


現在でも活動しているその頃のアーティストは結構おり、その中の一人、達郎さんのコンサートに参加することが出来ました。(チケット競争率が高く、今回、数度目のトライでようやく参加できました)


一番良く聴いていたのは学生時代で、最近の作品はそれ程知らない状態のため、演奏曲にどこまでついていけるか少々不安でしたが、ツアーコンセプトが「これまであまり演奏されてこなかった曲に光を当てる」ということで、実はかなりツボに嵌りました(笑)


前置きはこれ位にしておいて、印象に残った曲などを書きます。

(注.ネタバレ禁止とのことなので、遅くなりましたが、ツアー最終日にアップします)


会場は中野サンプラザでした。達郎さんにとっての「聖地」ということは有名ですね。既に建て替え計画が決まっており、少々古さも目立ちますが、この会場には何回か足を運んだことがあります。音響が聴きやすいので好きですね。


「あまく危険な香り」
開演早々の2曲目でした。特徴あるリズムのイントロで始まります。丁度達郎さんの作品を聴き始めた頃のシングル曲ですね(1982年)。きっちりとしたリズムを刻みながらの演奏で、几帳面な日本人アーティストらしい演奏だな~と妙に感動しました(メンバーの息がぴったりで、演奏に全く乱れがありません)。大抵は誰かがズレたりするものですが、やはりバンマスの性格なのでしょうか(笑)


「MUSIC BOOK」
今回のツアーを評した達郎ファンのコメントとして、「ちっともマニアックでない」というものがあったらしいですが^^;)、この曲は私も良く聴いていたので、「懐かしい~」という感想でした。1982年の大ヒットアルバム「FOR YOU」の2曲目です。この頃の作品には洒落たデザインのジャケットが使われていたこともあり、私の中で当初「山下達郎=夏」のイメージでした(というかその頃の宣伝戦略でしたね)。


「THE WAR SONG」
記憶の中で眠っていた曲でした。ライブ演奏自体もかなり久しぶり(おそらく発表当時以来でしょう)とのことでした。「当時は冷戦のまっただ中であり、首相の発言に衝撃を受けて作った曲だが(1986年)、当時よりも今の方が世界は混沌しているように思える」とのコメントがありました。


~本当の事なんて 何一つ届きはしない
 幸せの振りをして むせ返る街のざわめき
 悲しみの声に答える術もなく 僕はどうすればいい~


簡単に答えの出ないテーマであり、当時の自分には重い曲でした…

簡素なステージの背景が赤く染まり、リフレインされる歌詞とともにインパクトのある演奏が印象に残りました。


「AMAPOLA ~ I LOVE YOU Part II」
アカペラコーナーで演奏されました。達郎さんと言えば名曲「クリスマス・イブ」に代表される多重録音コーラスを得意としていますが、アカペラ作品も多数発表しています。1986年に発表されたOn the street corner vol.2に収録されており、当時は良く聴いていた記憶があります。


「SPARKLE ~ YOUR EYES」
アンコールでは、いわゆるメジャーな曲が演奏されました。これらもアルバム「FOR YOU」に収録されている曲です。ギターカッティングに定評のある達郎さん、SPARKLEも特徴あるイントロでスタートです(このようなイントロの曲、珍しいですね)
比較的年配の客席も最後は立ち上がり、手拍子です。演奏後、バンドメンバーは退場し、一人残った達郎さん。アカペラの「YOUR EYES」で終演でした。


<まとめ>
ようやく参加できたコンサートでした。ヒット曲はほとんど演奏されなかったもののアーティストの拘りが感じられる内容でとても良かったです☆ プロのメンバーが「これでもか」という位、かっちりと演奏してくれるので、オリジナルと比べ、全く違和感を感じません。Vocalも還暦を過ぎているとは思えません。当然のことながら、30年以上前と少し声が変わったかなと思いますが、3時間半ぶっとおしで良く歌えるな~と感心というか、少し心配になりました。(休息を入れないのは本人の美学なのでしょうね:笑)


演奏だけでなく、MCも非常に面白いです。口調は以前聴いていたラジオ放送の語りと変わっておらず、色々な知識を披露してくれます。そういえば、奥様である、竹内まりやさんについても作品等の告知がありました。こちらはアルバムが2週連続No.1となったそうで、おめでとうございます!

今後の活動目標は加山雄三さんの77才ビックリマークとの宣言があったので、期待しています☆

(自分の心配した方がよいかも:笑)