先日、障害者職業センターで支援プログラムの一環として、ストレスマネジメントの講座を受けてきました。
ここにきて本当に感じるのは、りさが成長した姿のような若者が多いということ。
親や支援者に連れられて自信なさげに来ている子もいれば、少しずつ歩み始めて職業訓練プログラムに取り組んでいる子もいます。
引きこもりや不登校を経験した人もたくさんいるんだろうなと感じました。
ストレスマネジメントの講座では、職業訓練プログラムのクラスの若い子たちと一緒になりました。
先生の最初の注意がとてもよかったのです。
「きっと、この中にはつらい体験をしてこの講座を聞いていてつらい記憶がよみがえってしんどくなる人もいると思います。つらいなって思ったら遠慮なく声をかけて下さい。しばらく他の場所で休んでもらってもいいし、別の作業をしに行ってもいいんですよ。」
ここまで受ける人の気持ちに配慮した言葉は初めて聞きました。
実際に途中で席を外し、戻ってくるといったけど戻ってこなかった子もいました。
講座の最初に緊張をほぐす意味合いも兼ねて、「もしドラえもんのどこでもドアがあったらどこに行きたいですか?」という問いかけがありました。
まずボソッと、「天国でもいいんですか?」
先生にっこりと、「戻ってきてくださいね」
あと、「自分は眼鏡が好きでたまらないから眼鏡の聖地、鯖江市に行きたい」と熱く眼鏡への思いを語る子。
「世界で人間が生活しているところで一番暑いところと一番寒いところに行ってみたい。ちなみに一番暑いところは…」と空ですごい知識を披露してくれる子。
「ネットでよく見ている世界の絶景ポイントに行ってみたい」
などなどユニークな答えがいっぱい!
そしてその答えに真剣に「ほぉ~っ」といっているみんなの空気感が大変心地よく、「仲間や、私やりさの仲間や」と思ったのでした。
講座の内容は、あとで病院のカウンセラーにも見てもらったのですが、かなり専門性が高いしっかりしたものでした。
毎回講座のあとに担当カウンセラーと補助の人と30分ほど振り返りの時間を持ちます。
「こんなところがわからなかった」
「こういう風に感じた」
など、話し合っているとより理解が深まります。
りさの場合、公的機関に相談してろくなことはなかったのですが、私の場合、今のところいい支援を得られていると思います。
そしてそれは、相手(私)が大人だからかもしれないと思ったのです。
この国は子どもの人権や人格をあまりにも軽んじてるのではなかろうか。
そしてその付属品扱いされる親のことも。
相手を人格を持った一人の人間と尊重していたら、対応も全く変わるわけなんだなと感じました。