先日、節約界隈では非常に有名なYouTuber【倹者の流儀】クラマさんの動画を見ました。
彼の資産が今年の秋に1億円を達成
したということです。
動画内では、投資金額に対するリターンについて詳しく語られており、特に資産形成の過程で彼の投資行動がどのように変化していったのかを知ることができました。
目次
-
節約家YouTuber「クラマさん」の軌跡とポートフォリオ
-
私の超・保守的な資産形成戦略
-
投資のリスクと精神的な負担
-
今後の資産形成と税制の動向
節約家YouTuber「クラマさん」の軌跡とポートフォリオ
今回見た動画は、クラマさんのチャンネル「倹者の流儀」で公開された
「【全部暴露】4200万円分の全世界株・ゴールド・ビットコインに投資した結果・・・」
という動画です。
動画の中で彼は、資産1億円を達成した時点での総資産額(1億467万1000円)と、その内訳を詳細に公開しています。
- 総資産額: 1億467万1000円
投資総額: 約4,200万円
総含み益: 約4,231万円
- 現在のポートフォリオ比率
暗号資産: 45%
株式: 25%
現金: 20%
金(ゴールド): 10%
特に、総投資額4,200万円に対し、約4,231万円の含み益があり、資産総額が2倍以上に膨らんでいるという驚異的な実績が語られています。
この急成長の最大の要因となったのが、暗号資産です。
「希望と絶望のポートフォリオ」
クラマさんは、この独特な資産配分を「希望と絶望のポートフォリオ」と名付けています。
当初、彼の資産運用戦略は、現金を50%、株式を50%とする「カウチポテト戦略」に近いものでした。
投資先も、当時はほぼ「オルカン(全世界株式インデックスファンド)」一択だったと記憶しています。
しかし、2022年頃から勉強を重ね、金(ゴールド)やビットコインにも投資を広げました。
彼の考えでは、株式(全世界株)は人類の発展を信じる「希望(光)」の部分、そして金と暗号資産は、戦争や金融破綻といった人類の「絶望(闇)」の部分にヘッジをかけるための資産と位置づけられています。
彼は、これらの資産を「中央集権型資産(現金・株)」と「非中央集権型資産(金・暗号資産)」に分類し、50%ずつを目標に運用しているとのことです。
ビットコイン投資が生んだ驚異的なリターン
昨日の動画で特に衝撃的だったのは、彼の暗号資産、特にビットコイン
への投資実績です。
- 暗号資産への総投資金額: 約1,800万円
- 現在の評価額: 約5,000万円
わずか数年で、約1,800万円が約5,000万円に達しているという事実は、ハイリスク・ハイリターンの暗号資産の破壊力
をまざまざと見せつけました。
彼は、ビットコインを「ポンジでも詐欺でもなく、未来のテクノロジーであり、法定通貨の価値が落ちていく中での対局にある」と確信し、冬の時代にも積み立てを続けた結果、この大きな果実を得たのです。
最近では、毎月10万円ほどビットコインを積み立てているとのことですが、この積極的な姿勢は、彼のYouTube収益や講演料といった「バグっている」と表現されるほどの高収入
と、リスクを恐れない強い精神的耐性
があってこそ成り立っているのだろうと思います。
私の超・保守的な資産形成戦略
クラマさんの攻める投資とは対照的に、私自身は非常に保守的かつ慎重な資産形成を進めています。
私のポートフォリオの内訳
現在の私の資産は、生活防衛資金を含めた現金で約3,000万円を確保しており、投資に回しているのは総資産の約60〜65%程度です。
- インデックス投資: 投資部分の大部分を占め、S&P 500や全世界株式の指数に連動するファンドに積み立てています。
これは、「人間が世の中を良くしていこうと努力し続ける限り、経済は成長する」という信念に基づいた、納得感のある投資です。
- 暗号資産: 投資額は全体でわずか10万円程度
と、非常に少額にとどめています。
クラマさんが金やビットコインをポートフォリオに入れているのに対し、私自身は、金に対して「扱いづらい」「好きになれない」と感じており、ポートフォリオは基本的に現金とインデックス投資のみにしたいという考えを持っています。
余計な資産を入れると、考えることが多くなり、シンプルな管理ができなくなってしまうと考えるからです。
私の暗号資産への具体的な投資
私は、クラマさんと同じ2022年の春頃に、暗号資産への投資を始めました。
- ビットコイン (BTC) 投資額(月額)1,000円
- イーサリアム (ETH) 投資額(月額)500円
現在は毎月合計1,500円という、文字通り「お小遣い」程度の金額を積み立てています。
少額のため、価格が暴落しても精神的な動揺は少なく、「まあいっか」と放置できています。
XRP(リップル)の思わぬボーナス
暗号資産を始めるきっかけとなったのは、2022年にSBI証券を開設した際、三井住友カードのクレジットカードを作成した際のキャンペーンです。
- キャンペーン内容: クレジットカードの利用額に応じて、暗号資産のXRP(リップル)がもらえるというものでした。
- 口座開設: SBI VCトレードで口座を開設し、当時は約3,500円相当のXRPを受け取りました。
このXRPは、その後も特に売買することなく放置していたのですが、市場の高騰を受けて、キャンペーン付与時の価値(約3,500円)から一時的に評価額が10倍近くとなる3万円ほどにまで上昇したのには驚かされました。
暗号資産を「持っている」理由
私自身、暗号資産は「値動きが激しすぎて感情がついていかない」
ため、本当に少額でしかやっていません。
それでも保有しているのは、以下の理由からです。
- 市場の動きへの関心: 少額でも持つことで、値動きを追うようになり、市場への関心を維持できる。
- 将来性への可能性: 基軸通貨のドルとの関係性など、まだ不安定な要素が多いものの、将来的に資産運用において何らかの役割を果たす可能性を完全に否定したくない。
- 万が一の大暴騰への備え: ごくわずかでも保有していれば、「もしも」の時に恩恵を受けられるかもしれない。
結局のところ、ビットコインの複雑な仕組みを全て理解することは難しいものの、「そういうこともありえるよね」と思えたため、極めて限定的ながらもポートフォリオに組み入れている形です。
投資のリスクと精神的な負担
クラマさんの成功を見て、多くの人が暗号資産に飛び込みたくなるかもしれません。
しかし、暗号資産はインデックス投資のような年率5%~10%程度の変動ではなく、価値が半分以下になることも珍しくない
、極めてリスクの高い資産です。
クラマさんの動画でも、一日で数百万上下することは「当たり前」だと語られています。
クラマさんが1,800万円もの大金を投じられるのは、そのリスクを許容できるだけの精神的な強さと、万が一失っても生活に困らないほどの圧倒的な収入源があってこそ成り立っているからです。
彼は、過去の暴落経験(FTX破綻など)を通じて、「投資家としてのリスク耐性がバグった」と表現しています。
一般的なサラリーマンである私にとって、そのリスクを背負い込む勇気はありません。
失うことへの恐怖
や、価格の乱高下に一喜一憂する精神的な疲弊
は、日々の生活の質を低下させかねないからです。
投資に対する世間の認識
インデックス投資が最適解だと信じている私ですが、日本社会全体で見ると、投資信託そのものが「株や投機のようなもの」と、依然としてリスクが高いものと見なされる傾向があります。
「どんだけリスク取ってんだ」という視線は、暗号資産だけでなく、インデックス投資にも向けられるのが現状です。
クラマさんが言うように、「(政府への)信頼度数の高い人」は、その仕組みを疑わないため、ビットコインを理解できず、投資に踏み切れないのかもしれません。
私の超・保守的な資産形成戦略
クラマさんの攻める投資とは対照的に、私自身は非常に保守的かつ慎重な資産形成を進めています。
私のポートフォリオの内訳
現在の私の資産は、生活防衛資金を含めた現金で約3,000万円を確保しており、投資に回しているのは総資産の約60〜65%程度です。
- インデックス投資: 投資部分の大部分を占め、S&P 500や全世界株式の指数に連動するファンドに積み立てています。
これは、「人間が世の中を良くしていこうと努力し続ける限り、経済は成長する」という信念に基づいた、納得感のある投資です。
- 暗号資産: 投資額は全体でわずか10万円程度
と、非常に少額にとどめています。
クラマさんが金やビットコインをポートフォリオに入れているのに対し、私自身は、金に対して「扱いづらい」「好きになれない」と感じており、ポートフォリオは基本的に現金とインデックス投資のみにしたいという考えを持っています。
余計な資産を入れると、考えることが多くなり、シンプルな管理ができなくなってしまうと考えるからです。
私の暗号資産への具体的な投資
私は、クラマさんと同じ2022年の春頃に、暗号資産への投資を始めました。
- ビットコイン (BTC) 投資額(月額)1,000円
- イーサリアム (ETH) 投資額(月額)500円
現在は毎月合計1,500円という、文字通り「お小遣い」程度の金額を積み立てています。
少額のため、価格が暴落しても精神的な動揺は少なく、「まあいっか」と放置できています。
XRP(リップル)の思わぬボーナス
暗号資産を始めるきっかけとなったのは、2022年にSBI証券を開設した際、三井住友カードのクレジットカードを作成した際のキャンペーンです。
- キャンペーン内容: クレジットカードの利用額に応じて、暗号資産のXRP(リップル)がもらえるというものでした。
- 口座開設: SBI VCトレードで口座を開設し、当時は約3,500円相当のXRPを受け取りました。
このXRPは、その後も特に売買することなく放置していたのですが、市場の高騰を受けて、キャンペーン付与時の価値(約3,500円)から一時的に評価額が10倍近くとなる3万円ほどにまで上昇したのには驚かされました。
暗号資産を「持っている」理由
私自身、暗号資産は「値動きが激しすぎて感情がついていかない」
ため、本当に少額でしかやっていません。
それでも保有しているのは、以下の理由からです。
- 市場の動きへの関心: 少額でも持つことで、値動きを追うようになり、市場への関心を維持できる。
- 将来性への可能性: 基軸通貨のドルとの関係性など、まだ不安定な要素が多いものの、将来的に資産運用において何らかの役割を果たす可能性を完全に否定したくない。
- 万が一の大暴騰への備え: ごくわずかでも保有していれば、「もしも」の時に恩恵を受けられるかもしれない。
結局のところ、ビットコインの複雑な仕組みを全て理解することは難しいものの、「そういうこともありえるよね」と思えたため、極めて限定的ながらもポートフォリオに組み入れている形です。
今後の資産形成と税制の動向
現在の暗号資産の利益は原則として「雑所得」として扱われ、給与所得など他の所得と合算される総合課税が適用されます。
このため、利益額によっては最大55%もの高い税率(住民税込み)が課せられます。
この高い税率が、暗号資産への本格的な投資を躊躇させる一因にもなっています。
もし今後、暗号資産の税制が株式などの「申告分離課税(一律20.315%)」に変わるような法改正があれば、その恩恵を受けられる層(高所得者など)の投資家は一気に増えるかもしれません。
私の基本戦略は今後も変わりません。
シンプルで理解しやすく、精神的な負担の少ないインデックス投資を中心
に据え、私自身が「扱いづらい」と感じる金や債券はポートフォリオに入れない方針です。
クラマさんのような、リスクを取って成功を掴む「億り人」の存在は刺激的ですが、最終的には自分自身の収入レベル、リスク許容度、そして精神的な耐性に合った投資戦略が最も重要だと改めて感じさせられました。