今朝、不思議な夢を見ました。
現在39歳の私が、突然赤ちゃんを出産
する夢です。
現実には、私には中学1年生の長女と、小学4年生の次女、2人の子どもがいます。
夢を見た瞬間は驚きましたが、この夢をきっかけに、改めて「子どもを持つこと」「育てること」、
そして私の人生設計について深く考えることになりました。
この記事では、この夢から、私のリアルな子育て観、特に
「金銭面・体力面での不安」や「人生の最悪のパターンを想定する癖」![]()
について書いていこうと思います。
目次
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経済的なリミットから設定した「子どもは2人まで」という決断
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夢が示唆するものと、現実が突きつける壁
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今、最優先すべきは「既存の家庭環境」と「2人の子ども」
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本能と現実の折り合い
経済的なリミットから設定した「子どもは2人まで」という決断
私が結婚し、子どもを持つと決めた時、最も重視したのは「私自身の収入だけでも育てきれるか」という点でした。
これは、万が一、離婚
という事態になった場合、私一人で子どもたちを路頭に迷わせないための、私なりのリスクヘッジです。
- 経済的な限界点の算出:
私の年収と生活水準を照らし合わせた結果、「子ども2人が、私だけの収入で育てられるギリギリ
のライン」という結論に至りました。
- 最悪を想定する癖:
結婚の時点でも「もし離婚したらどうなるか」を考えていましたし、一人目を妊娠する前には、万が一仕事を辞めても再就職に役立つであろう資格(公害防止管理者大気1種)を必死で取得しました。
この資格があれば再就職が確定するわけではありませんが、当時の私には「これがないと子どもを産めない」と思うほどの、最悪のパターンへの備えが必要だったのです。
結果的に、子どもは2人までと決め、その設計図通りに人生を進めてきました。
夢が示唆するものと、現実が突きつける壁
では、なぜ今になって「3人目の赤ちゃん」の夢
を見たのでしょうか。
恐らく、長年の努力が実を結び、世帯資産が一定程度たまり、心に余裕ができた
ことの現れかもしれません。
心の中で「もう一人いても大丈夫かも」という本能的な欲求が芽生えた可能性があります。
しかし、現実的な私の中で、その本能は即座に強い不安によって打ち消さ
れます。
1. 10年のブランクと体力・自信の壁
次女が生まれてからすでに10年以上が経過しています。
- 育児の体力: 赤ちゃんをゼロから育てる体力に自信がありません。

夜泣きや抱っこを繰り返す生活に戻るエネルギーは、今の私には残っていないと感じています。
- 育児への自信: 10年のブランクは大きく、「今から赤ちゃんを育てられるか」と問われると、
正直なところ「自信がない」と答えざるを得ません。
2. 年齢と金銭的なリスク
現在の金銭的な状況は10年前に比べれば改善しています。
しかし、39歳という年齢的なリスク、そしてこの先の不透明な世の中
で、もう一人産むことは、設計図にない大きなリスクとなります。
私は常に最悪のケースを想定します。
それは、「子どもはキャンセルできない」という絶対的な事実があるからです。
住宅や保険は最悪キャンセルや変更ができますが、子どもにはそれができません。
生まれたら最後、少なくとも成人する20歳までは、親として全ての責任を負う必要があります。
「この子を無事に20歳まで育てきる自信があるか?」
この問いに「3人目」という選択肢を当てはめると、答えはやはり「今の私には難しい」
となります。
今、最優先すべきは「既存の家庭環境」と「2人の子ども」
現在、私たち夫婦は結婚生活14年を超え、幸いにも家庭は円満です。
夫との関係も良好で、大きな苦労をせずに済んでいることに感謝しています。
しかし、今の私にとって最も大切なのは、この「既存の家庭環境を守り、2人の子どもを大切に育てる」ことです。
1. 子どもたちの「これから」を守りたい
長女は中学1年生、次女は小学4年生。
まさに思春期
に入り、人間関係や学業、将来について悩み始める大切な時期を迎えます。
親に反抗したり、心身の成長に伴う葛藤を乗り越えたりする時期に、親として寄り添い、サポートするエネルギーを集中させたいと考えています。
「この子たちには絶対に苦労をさせたくない」
という強い思いがあるため、その以外のことにエネルギーを割く余裕がありません。
2. 絶妙なバランスを崩すことへの懸念
今の家庭は、家族4人のバランスがギリギリのラインで保たれ、安定していると感じています。
ここに新たな因子(赤ちゃん)を加えることは、この絶妙なバランスを崩し、子どもたちに不安を与えかねません。
おそらく、10年以上のブランクの慣れない子育てでストレスがたまり、それが子どもたちの精神不安に繋がる可能性が高いです。
親として、子どもたちが最もデリケートな時期に、家庭環境を不安定にさせるようなリスクは避けたいと思っています。
本能と現実の折り合い
夢は、もしかすると私の中にあった「もう少し子どもが欲しかった」という本能的な願いを映し出したのかもしれません。
しかし、それは「体力・金銭的な余裕がもしあったならば」という、ないものねだり
です。
現実の私は、常に最悪の事態を想定し、その不安を打ち消すために準備を重ねて生きてきました。
それは、不安を感じやすい人間だからこそ取る、私なりの生存戦略です。
39歳の私が見た「3人目の夢」は、
「あなたは今、心の余裕を手に入れたが、本当に守るべきものは何か?」![]()
という問いを突きつけているようでした。
私の答えは明確です。
今の私にできることは、過去の後悔や本能的な欲求に惑わされることなく、今いる2人の大切な子どもたちを、責任を持って最後まで見届けることです。