私は投資歴約7年の個人投資家です。
2018年11月にインデックス投資を始め、ここまで大きな失敗もなく、自分のリスク許容度に合わせて毎月の積立
を続けてきました。
私が資産形成において最も大切にしているのは、私の性格そのものです。
私は、自分を「ただの凡人」
だと思っています。
勉強や仕事において、「一発逆転」のような短期的なハイリスク・ハイリターンを狙うこと、あるいは一夜漬けのような集中型の取り組みは、私の性分に合わず、そもそもできません。
過去には徹夜でテストに臨み、体調を崩した苦い経験もあります。
私に唯一できることは、「日々の積み重ねをコツコツと続けること」です。
これは資産形成においても同じで、ギャンブル的な要素は極力排除したいと考えています。
かつて宝くじを買っていた時期もありますが、その仕組みや期待値を知ってからは手を出していません。
私の資産形成の基本は、初めから一貫して信託報酬が安いオルカンやS&P500のインデックス投資
です。
目次
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心が揺れた「レバナス」との葛藤と、たどり着いた結論
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下落局面で試される「メンタル」の重要性
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私のシンプルな投資方針:インデックスと現金のみ
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新NISA枠の配分:凡人の欲望と理性のバランス
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凡人でも成功するインデックス投資の真髄
心が揺れた「レバナス」との葛藤と、たどり着いた結論
インデックス投資をメインに進める中で、一度だけ心が大きく揺れた指数があります。
それが、ナスダック100の2倍の値動きを目指す「レバナス(レバレッジ型投信)」です。
ハイテク分野への将来性に魅力を感じ
、一時期はレバナスに夢中になりました。しかし、同時に「不安定さ」も感じていました。
AIやハイテクなどの特定のセクターが牽引する指数は、確かに夢があり、短期間で大きく成長する可能性があります。
しかし、それが永遠に続くという確証はありません
。
私の投資スタンスは、「投資から退場しないこと」が最優先です。
将来、人間が生き、資本主義経済が回り続ける限り、長期的に成長するという確信が持てるものに投資したい。
その基準で考えると、やはり「全世界株式(オルカン)」や「S&P 500」、「先進国インデックス」が最も信頼できる対象となります。
実際、私のポートフォリオでは、レバナスのような個別性の高い商品は、全体の2%程度に抑え、オルカンやS&P 500、先進国インデックスで90%以上を構成しています。
下落局面で試される「メンタル」の重要性
投資経験を通じて、私が最も重要だと痛感しているのは、「下落時にどれだけ心を落ち着かせ、保有し続けられるか」
という点です。
株価が上昇しているときは、どのインデックスでも保有し続けることは容易です。「もっと上がってほしい」という気持ちこそあれ、売却しようとは思いません。
問題は、株価が大きく下落した時です。
直近の経験として、2025年4月(想定)のトランプショックのような市場全体が落ち込んだ局面がありました。
レバナスをルールに基づいて買い増しできる絶好のタイミングだったにもかかわらず、私は「もしこのまま下がり続けたらどうしよう」という不安をわずかに感じました。
この時、私は痛感しました。
「私はレバナスを心から信じきれていない」![]()
過去のITバブル崩壊などの歴史を知っているにもかかわらず、やはりS&P 500やオルカンに比べて値動きが激しいレバナスは、実際にマイナスを食らうとメンタルに来るのです。
この経験から、私にとって「下落時でも絶対に売らずに持ち続けられる」と確信できるのは、オルカンやS&P 500などの、歴史があり分散が効いたインデックスだけだと腹落ちしました。
頭で理解していることと、実際にその局面に直面したときの感情は異なります。投資の成功は、その感情をいかにコントロールできるかにかかっていると改めて感じています。
私のシンプルな投資方針:インデックスと現金のみ
私は、リバランスやポートフォリオの調整といった「頭を使う作業」を極力減らしたい
と考えています。
そのため、インデックス投資信託以外には、原則として手を出していません。
- 債券:過去に勉強のために少額投資しましたが、リターンとリスクのバランスが自分の好みに合いませんでした。
マイナスになって、そのまま放置中です。
- 金・貴金属:金は、富裕層(資産3億円以上など)が下落局面でのカバーとして持つイメージがあり、現在の私の資産規模(1億円未満)では、インデックスと現金のシンプルな構成で十分だと考えています。
- 暗号資産:超余剰資金の一部(ポイント含む)を、レバナスと同様に「気持ちの持ちどころ」として保有していますが、メインの資産形成とは分けています。
私の基本は、「現金とインデックス(株式)」のシンプルポートフォリオです。インデックス投資が好きで、持ち続けることに一番安心感を覚えます。
新NISA枠の配分:凡人の欲望と理性のバランス
現在、夫婦の新NISA枠で毎月の積立を行っています。
- 全世界株式(オルカン):約66%(40万円/月)
- S&P 500:約27%(16万円/月)
- ナスダック):約7%(4万円/月)
※レバナスは特定口座でルールに従って少額積立を継続
この配分は、オルカン一本に絞った方が「楽」なのは理解しています。しかし、「S&P 500やナスダックにも触れたい」という凡人としての欲望を完全に捨てることはできませんでした。
そのため、「先進国インデックスに近いが、新興国もわずかに含み、アメリカの比率も少し上げる」という、自分にとって最も納得感のある「楽しいバランス」
を追求した結果、この比率になりました。
iDeCo(イデコ)や企業型DC(確定拠出年金)については、私はオルカン、夫は先進国インデックスに統一しており、基本的に「迷ったらオルカン」という考えです。
凡人でも成功するインデックス投資の真髄
私の7年間の経験から得た結論は、非常にシンプルです。
「何を信じるかを決めたら、ひたすら積み立て、一度買ったら絶対に売らない」
この原則を守り、
「積み立てを途中でやめない」
「下落時にパニックになって売らない」
「余剰資金以外に手を出さない」
ことさえ守れば、凡人でもインデックス投資で成功できると確信しています。
オルカンでもS&P 500でも、どちらを選んでも構いません。
最も大切なのは、「不安で売却したくならない」と思えるインデックスを信じ抜くこと。
それが、私のような凡人投資家が退場せずに資産を増やし続ける、唯一にして最も確実な方法だと感じています。