昨日は、中学1年生の娘の三者面談があり、前期の通知表を渡されました。
子供は1週間前からドキドキ
するって言っていました。
私自身の記憶を辿ると、中学時代は成績はだいたいオール3
。
主要5教科(国・数・英・理・社)は一部4があった程度で、副教科(技術・家庭科・体育・音楽・美術)はほぼ3でした。
特に優れているわけでもなく、ごく普通の成績で、当時の自己肯定感は低かった
ように思います。
なにしろ、私の姉は副教科はからっきしでしたが、主要5教科はオール5
という優秀な成績でした。
それに比べると自分は全く歯が立たなかったので、娘に対しても「過度な期待はしないでおこう」
という気持ちで通知表を受け取りました。
目次
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英語に光る努力の証
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副教科の壁と「センス」
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内申点と高校受験
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中学の内申点は気にしなくてもいいと思う理由
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娘に伝えたいこと:大学受験を最終目標に
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中学時代に身に着けてほしいこと
英語に光る努力の証
帰ってきた通知表を見てみると、主要5教科はほとんどが4。
そして、英語だけが5段階評価で5
でした。
これは、娘が毎朝欠かさず英語の勉強に取り組んでいる努力の成果だと、非常に嬉しく思いました。
英語は先取り学習がしやすく、また、大学受験など将来的に有利に働くことが多いと私は考えています。
このまま得意意識を失わずに、大学受験まで進んでくれたらと願っています。
私個人としては、自身が得意だった数学と理科が、現状4なので、将来的に5
になってくれると心強いのですが、まずは本人の努力を尊重したいと思っています。
面談では、娘に「数学や理科も5を目指せるといいね」という話はしました。
副教科の壁と「センス」
一方で、副教科はほとんどが3という評価でした。
そして、美術が唯一の2。
これには少し驚きました。
私は中学時代、副教科の中では美術は比較的得意な方で、4を取ったこともあったと記憶しています。
娘の通知表を見て、「うちの子には美術のセンスがないんだな」
と思ってしまいました。
親としては、副教科はオール3で、内申点の上で足を引っ張らない程度であればと、勝手ながら期待してしまうところです。
内申点と高校受験
高校受験では、内申点(中学校の成績)と当日の学力検査の点数で合否が決まります。
主要5教科でどれだけ頑張っても、副教科で評価が低ければ内申点全体が伸び悩んで
しまいます。
私自身がそうでした。
中学3年時には主要5教科はほとんど4と5でしたが、副教科はどんなに努力しても3から抜け出せず
(美術だけは何とか4まで持っていきましたが)、結果として内申点が伸び悩みました。
特に、娘の中学校では副教科にテストがなく、評価は完全に「元々持っているセンス、才能」
と「先生の評価」
に委ねられる部分が大きいです。
こればかりは「頑張れ」と言ってもどうにもならない領域だと、私自身が身をもって知っているため、ある程度は諦めています
。
私の高校受験では、副教科が伸びない内申点のせいで、志望校を諦めざるを得ず、本来の学力より下の高校
へ進むことになりました。
そのため、高校入学後の最初のテストで、大して勉強しなかったにもかかわらず、学年で10番台の成績を取っていました。
これは、「内申点と当日の学力検査だけで、必ずしもその子の真の学力が測られるわけではない」という、高校受験のギャップを痛感した出来事でした。
特に、推薦入試などで内申点が非常に良かったにもかかわらず、入学後の学力テストで苦戦する
同級生を見て、内申点と学力の相関関係の複雑さを目の当たりにしました。
中学の内申点は気にしなくてもいいと思う理由
娘の通知表を前に、私自身が過去を振り返り、改めて思ったことがあります。
それは、「中学の内申点は過度に気にしなくてもいい
」ということです。
その理由は以下の通りです。
1. 最終目標は大学受験
娘の場合、高校入試は通過点に過ぎません。
高校卒業後の進路決定において、大学入試では内申点(調査書)の比重は高校入試に比べて低くなり、当日の学力試験や共通テストの点数が圧倒的に重要になります。
大学入試を目標とするなら、中学の通知表の点数に一喜一憂するより、高校入学後の学力向上
に焦点を当てるべきです。
2. 測れない学力・センスがある
内申点は、テストの点数だけでなく、授業態度、提出物、そして先生との相性や副教科の「センス」に左右されます。
これらは、大学で必要とされる真の学力や論理的思考力、応用力とは直結しない場合があります。
内申点では測れない本質的な学力や、将来必要な論理的思考力、自学自習の力といったものが確かに存在します。
3. 高校での挽回が十分に可能
たとえ内申点が振るわず志望校より下のレベルの高校に進学したとしても、そこで常に上位の成績をキープ
し、大学受験に向けて努力を続ければ、有名大学への進学は十分に可能です。
高校の環境よりも、本人の努力と学習習慣が重要です。
私自身が、内申点で引っ張られた高校で常に上位をキープすることで、大学進学の道を切り開きました。
4. 習慣づけ
が最も大切
中学時代に最も重要視すべきは、内申点の点数自体ではなく、「毎日勉強する習慣」
を身につけることです。
この習慣は、高校での難易度の高い学習や大学受験に不可欠であり、内申点の数値以上に将来役立ちます
。
たとえ学校の成績が一時的に伸びなかったとしても、学習を苦にしない「習慣」さえあれば、大学受験では絶対有利に働きます。
社会人になって、資格勉強をする場合にも、この習慣があったおかげて勉強をすることができました。
最近では、去年『宅建』を必死に勉強して、受かることができました。
娘に伝えたいこと:大学受験を最終目標に
私自身、この経験から娘に対しては、高校受験で高望みはしていません。
「私と同じぐらい、オール3+αぐらいの成績で入れる高校でも大丈夫
。
その学校で、主要な5教科の成績を平均よりも少し上にキープし続けること。
そして、学年順位でいつも一桁〜10番台を目標に、コツコツ頑張り続けること。
これをしっかり頑張ったおかげで、ちゃんと希望のレベルの大学に進学できたよ。」
と伝えています。
中学時代は内申点や高校の「レベル」を気にしがちですが、
高校は単なる「通過点」
に過ぎません。
大学に行きたいという目標
があるのなら、高校に入ってからいくらでも挽回できる、ということを伝えています。
娘は大学進学を希望しており、私としては「大学に行くなら国公立大学に」という考えを持っています。
私自身がそうで、費用面だけでなく、学生生活の充実度など様々な面で「行ってよかった」と思っているからです。
大学生活は、社会人になる前の4年間は本当に貴重で、学びや経験を深める上で非常に重要でした。
大学に入ってからは、もちろん学業をほどほどにして遊んでも良いけれど、とりあえず目標に向かって努力し、大学入学という解放感を味わってほしいと思っています。
だからこそ、高校ではどんなレベルであれ、大学で希望を叶えるために勉強に取り組んでほしいと考えています。
娘に伝えたいこと:大学受験を最終目標に
まだ中学1年生。
今の成績なら私が卒業した高校くらいは余裕で合格できます。
しかし、大切なのは成績だけではありません。
中学時代に何より大事だと私が思っているのは、「勉強する習慣」と「基礎知識の定着」です。
学校の成績や内申点で一時的に点数が伸びなくても、毎日机に向かうことを苦にしない「習慣づけ」
を身につけてほしい。
それが、高校、そしてその先の大学受験で必ず生きてくると確信しています。
娘が「大学に行きたい」という限り、親としてその道を応援したい。
そのためにも、高校受験で一喜一憂するのではなく、大学という最終目標を見据えて、着実に力をつけていってほしいと願っています。
高校はあくまで通過点。
その先に、充実した学生生活が待っているということを、繰り返し伝えていきたいと思います。

