昨日の夜、私は人生で最も怖い経験をしました。
仕事帰りの横断歩道、右折してきた車にあと一歩で轢かれそうになったのです。
本当に一瞬の出来事でした。
車が私の顔の目の前を通り過ぎていくのを感じ、心臓が破裂しそうなほどバクバクと鳴り響いていました。
幸いにも、対向車線の車がクラクションを鳴らしてくれたおかげで、私は危険を回避することができました。
あの時の恐怖は今も鮮明に心に残っています。
もし、あと1秒、いや、あと数ミリでも違っていたら、私は今ここにいなかったかもしれません。
この記事を書いている今でも、動悸をがします。
目次
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突然の出来事が問いかける、生きる意味
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7500万円の壁、そして見えてきた光
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人生は仕事だけじゃない
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奇跡的な「今」を生きる
突然の出来事が問いかける、生きる意味
急いで夕食の準備だけはしましたが、食べる気力も湧かず、気づけば布団の中で12時間以上も眠り続けていました。
恐怖と精神的なショックからか、体は鉛のように重く、朝起きても頭はぼんやりとしていました。
ただ、こんな状態でも家事や家族の世話は待ってくれません。
朝からなんとか気力を振り絞って買い物に行き、昼食を作りました。
あの一瞬の出来事が、私に多くの問いを投げかけました。
7500万円の壁、そして見えてきた光
就職した22歳から、私はずっとお金を貯めてきました。
30歳前半からインデックス投資を知り、資産形成にも励んでいました。
目標は7500万円を貯めて、経済的自由を手に入れること、いわゆるFIRE(Financial Independence, Retire Early)です。
これまでの十数年、睡眠時間を削り、やりたいことを我慢して働き続け、ようやく7200万円を超え、目標まであとわずかというところまできていました。
しかし、あの夜、もし事故に遭っていたら、このすべてが無駄になっていたかもしれない。
そう思うと、悲しくて、悔しくて、涙が止まりませんでした。
それと同時に、自分のお金がどうなるのかという思いが頭をよぎりました。
私にとって、何よりも大切なのは子どもたちです。
私が働いてきた証であるこのお金を、彼女たちの未来のために使いたい。
そう強く思いました。
人生は仕事だけじゃない
これまでの人生、私は仕事に支配されてきたように感じます。
平日12時間以上を仕事に費やし、睡眠時間も削ってきました。
やりたかったことも、すべて「後回し」にしてきました。
子どもの頃に熱中したかったゲーム:
大人になったらやろうと思っていたのに、結局時間がなくて手付かずのまま。
映画やアニメ:
見たいものがたくさんあるのに、見る暇がない。
旅行:
海外旅行に一度も行ったことがない。YouTubeで見た美しい景色を、いつかこの目で見てみたいと願っている。
特別なことじゃない。
これらはすべて、いつかFIREしたらできるだろう、そう思って我慢してきたことでした。
しかし、もし明日、私が死んでしまったら、これらの夢はすべて叶わずに終わってしまう。
そう気づいた時、私は大きな後悔の念に襲われました。
奇跡的な「今」を生きる
今回の出来事を経て、私は「今を生きる」ことの大切さを痛感しました。
これまでは「とりあえず働いてお金を貯める」ことばかり考えていました。
FIREをすれば自由になれる、そう信じてひたすら走り続けてきましたが、本当はやりたいことも特になかったのかもしれません。
でも、一度死を間近に感じてみて、心から「やりたい」と思うことが溢れ出てきました。
それは、目標金額に到達したからこそ見えてきたことでもあります。
もし、まだ資産が十分に貯まっていない段階でこの出来事が起きていたら、私は「まだ働かなきゃいけない」と、ただ仕事に打ち込むことしか考えられなかったでしょう。
しかし、経済的な余裕が少しずつ生まれ、時間の使い方を考えられるようになった今だからこそ、
「本当にやりたいこと」と向き合うことができたのかもしれません。
人生は儚く、いつ何が起きるか分からない。
それでも、私は今ここに生きています。
この奇跡的な「今」を、仕事やお金のためだけでなく、自分の人生を豊かにするために使っていきたいです。