こんにちは。
今日は、私の母が私の名前でスーパーやデパートのキャンペーンに勝手に応募することについて、感じたことをお話ししたいと思います。
目次
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キャンペーンに応募が好きな母
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喜びの半面
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見えない「手間」と「リスク」
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母と娘、それぞれの考え
キャンペーンに応募が好きな母
私の母は、近所のショッピングモールにあるスーパーで普段買い物をします。
普段からよく買い物をしてくれるのですが、そこで見つけた「キャンペーン」に応募するのが、ちょっとした趣味
になっています。
例えば、スーパーで2,000円以上買い物をすると、映画の無料券が当たる抽選に応募できたり、夏のキャンペーンで1,000円分の商品券が当たるというようなものです。
私は頻繁に買い物に行かないので、そんなキャンペーンがあることも気づいていなかったですし、手間だし、個人情報を書くので、基本応募しません。
父や母自身の名前で応募するのは、全く問題ありません。
でも、母は私の名前で応募することがしばしばあります。
以前は「別にいいか、害はないし」と軽く考えていました。
喜びの半面
ある日、映画の無料券が当たりました。![]()
でも、休日はのんびり過ごしたいし、他にもやりたいことがあり、映画を観に行く時間的な余裕が全くありませんでした。
「せっかく当たったんだから、あなたが行ったら?」
母としては悪気はありません。
でも、私にとっては「せっかく当たったから行かなければならない」というプレッシャーでしかありませんでした。
自分で応募したわけでもないのに、当たってしまったがために、自分の時間を削ってまで行かなければならないのか…。
そうこうしているうちに、今度はスーパーの商品券が当たりました。![]()
これも、私の名前で勝手に応募したものでした。1,000円分の商品券です。
「当たったならラッキーじゃん!」
そう思っていたのですが、ここからが話がややこしくなります。
なんと、商品券を受け取るには、当選ハガキと私の身分証明書が必要
だというのです。
「見えない「手間」と「リスク」
母は「あなたが取りに行けば得するんだから、行ってきてよ」と言います。
わざわざ、当選ハガキを持って、自分の身分証明書をスーパーの人に見せて、商品券を受け取る…。考えただけでも、非常に面倒くさい。そして、簡単に身分証を提示することに抵抗
がありました。
しかも、受け取りには期限があります。
もし、その期限内に行かなかったら、母に激しく怒られることは目に見えています。
この「面倒くささ」と「怒られるかもしれない」というプレッシャーが、私にとって非常に大きなストレスになったのです。
私は、母にこう伝えました。
「私の名前で勝手に応募しないで。もし応募するなら、お母さんとお父さんの間でやって。私はそういうことに一切関わりたくない」
すると、母は不機嫌になり、「そこまで言うなら、もうあなたの名前ではやらない!」と、怒ってしまいました。![]()
母と娘、それぞれの考え
「親が勝手に応募するキャンペーン」について、母と私では価値観が大きく違います。
この価値観の溝が、親子関係のすれ違いを生んでいるのかもしれません。
- 親の考え方:当選確率を上げるための「知恵」
母はキャンペーンに応募する際、「1人の名前で複数応募」するよりも、「家族の名前を使ってそれぞれ1枚ずつ応募」する方が当選確率が上がると考えています。
母によると、多くのキャンペーンには「お一人様1回限り」「同一住所からの応募は1件まで」といった応募規約が設けられているそうです。
同じ名前で何枚も応募すると、重複応募と見なされて無効になってしまう可能性がある。でも、家族それぞれの名前で応募すれば、キャンペーン主催者からは「異なる3人からの応募」として認識されるため、当選のチャンスが広がるというのです。
母に言わせれば、これは家族のために少しでも得をするための「知恵」であり、家族みんなで当選のチャンスを広げるための善意に他なりません。
- 娘の考え方:「タダ」の裏にあるリスク
母からしたら、「たかが1,000円、されど1,000円」です。
タダでもらえるものに対して、なぜそこまで文句を言うのか理解できないのかもしれません。
「せっかく当たったのに、なんで喜ばないの?」と。
しかし、私にとっては、その「タダ」の裏にある「手間」や「リスク」
が気にするようになりました。
タダでも人によっては価値があるものでも、私にはありがた迷惑な場合があります。
また、タダで受け取っていると思っていても、実は知らぬ間に相手に個人情報といった、価値のあるものを渡しているのです。
たとえ小さなスーパーのキャンペーンであっても、その情報はどこでどのように使われるか分かりません。万が一、情報が流出し、犯罪に巻き込まれるようなことがあっては、たかが1,000円の商品券のために、と後悔することになります。
今回は、応募時点で個人情報を提供し、当選受け取りで身分証の提示とかなりのリスクを感じました。
母には、この「見えないリスク」がなかなか伝わりません。
「別に大した情報じゃないんだから大丈夫」の母と、リスクを警戒する私。
この溝は、そう簡単には埋まらないようです。
まとめ
昔は、親の言うことは絶対で、言われた通りに行動するのが当たり前だと思っていました。
しかし、今は違います。
インターネットの普及により、個人情報の大切さや、それに伴うリスクについての知識が増えました。
もはや、無料でもらえるものに対して、以前のような「ありがたさ」よりも、「なぜ無料なのか?」「その裏には何があるのか?」という警戒心
が強くなっています。
この価値観は、決して正しいとか間違っているとかいうものではなく、一人ひとりの生き方や考え方によって生まれるものです。
それは、親子であっても、友人同士であっても、そして夫婦であっても、必ず存在するものだと思います。